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第13回「虎ノ門に気象台発見!」

誰かが「毎日の天気が気になり出したら大人になった証拠」と言っていた。
そういえば子供の頃は、遠足でもない限り、晴れでも雨でも関係なく毎日を過ごしていた。
時に6月1日は、何の日かご存知だろうか。 この日は、気象庁の前身となる東京気象台の創立を記念した「気象記念日」。
そこで今回は、今はなき東京気象台を探して街を歩くことに決定! 
春から夏へと向かうこの時期は、「梅雨」と呼ばれ、天候も不安定気味。
天気予報をしっかりチェックしつつ、いざ散策スタート。

梅雨明け、梅雨入りを迎えるこの時期は、曇天を仰いでは、青空に恋いこがれることが多くなる。しかし、春から夏への移り変わりに梅雨を経るからこそ、夏の到来がひとしお喜ばしいものに感じられるのかもしれない。正確には「つゆ」とは、「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間」を指し、私たちが良く耳にするような「梅雨入り」「梅雨明け」「梅雨前線」「梅雨型の気圧配置」といった気象用語が存在する。
さて今回、探しに出掛けた東京気象台があったのは、現在の港区虎ノ門2-10、ホテルオークラの辺りだという。1884(明治17)年には、この場所から、毎日3回、日本全国の天気予報を発表。といっても、現在のような各地の予報ではなく、全土に対する予報だったそうだ。ちなみに、週間天気予報が毎日発表されるようになったのは、1988(昭和63)年のこと。今では、インターネット上で、局地天気予報や雲の動きなどを随時知ることができるが、当時は天気図一つを作成するのにも、相当な苦労があったのではないかと、その時代の苦労に思いを馳せずにはいられない。
さて、あれやこれやと考えている内に、気象台跡地に到着した模様。ぐるりと歩きまわってみたところ、坂に囲まれた小高い場所だと気づく。こうした土地の起伏を感じとれるのも、お散歩の醍醐味の一つ。そうした上で、イメージを膨らませれば、観測塔の在りし日の姿が見えるやも。ちょっと息切れはしつつ、心地よいお散歩を楽しんだ一日だった。



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< 街並みを観察する >
街並みを撮影するときのポイントは、まずはその街をゆっくり歩いて観察してみることにあるのかもしれません。撮影する時は、小技は不要。堂々と被写体をど真中に据えて、真正面から捉えてみてはいかがでしょう。特に坂道の場合は、坂上から坂下を見下ろした方が、ぐっと坂道らしい写真に。坂下に人や車があると、さらに距離感と坂の勾配が伝わりやすいようです。

イラスト/小湊好治 Top of the page

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