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デジカメ散歩プロフィール
第20回「42.195kmに挑む?!」

ここ数年、寒さに非常に弱くなった。しかし、小学生の頃は、正月は毎朝6時に起きて、父の指導の下、5kmのコースを、寒さをものともせず走ったものだ。その甲斐あってか、風邪などとは無縁の健康優良児だった。
そんなことを思い出したのも、「Qちゃん」こと、高橋尚子選手の復活優勝の影響かもしれない。2年ぶりの公式レース出場となった東京国際女子マラソンでの素晴らしい走りに感化され、走りたくなってしまったのだ。ならばとっておきのコースを! ということで、今回のお散歩コースは東京オリンピック、フルマラソンの折り返し地点に決定!

毎朝の通勤時間に思うのだが、人は年をとるごとに寒がりになるのではないか。素足にミニスカートでも血色の良い女子高生、あるいは真冬に半袖半ズボンでも鳥肌一つ立てずに外を飛び回っている小学生……。かつては、自分もそうだったはずなのだが、今では寒さに、すこぶる弱い。というわけで、真冬のお散歩に際しては、防寒対策に時間を要することになる。ニットの帽子で頭を守り、長めのマフラーで首もとを隠し、更にタートルネックのセーターにダウンジャケットを重ね、かつお散歩の邪魔にならぬよう「軽量化」を図るべく試行錯誤…。
さて、抜かりなく準備を終えたところで、早速、今回の目的地である東京オリンピックのマラソン折り返し地点に向かうことに。場所は、味の素がネーミング・ライツを取得したことでも話題となった「味の素スタジアム」(東京スタジアム)の、すぐ側である。この辺りはオリンピック当時、選手村を作るにあたって、代々木近辺にあった米軍施設や住居の移転地でもあったそうだ。地図上に「かんとう村」と記された一帯が、それに当たる。オリンピックをテレビでしか見たことのない(しかも夜更かしして)私としては、こうした記念碑がもつ意味をイメージを膨らませて感じ取るよりほかない。
1964(昭和39)年に開催された東京オリンピック。高速道路や幹線道路が新設されるなど、「オリンピック景気」と言われる程に、景気も人々も沸き立った一大イベントの中、甲州街道を走ってきたランナー達が、ここで折り返していったのだ。もちろんその中には三位入賞を果たし日本中を歓喜の渦に巻き込んだ円谷幸吉選手も含まれている。「42.195キロ」という長距離を、どんな思いを胸に駆け抜けたのか…。自分の足音と呼吸音、そして腕の振りのリズムに、ただひたすらに集中して一歩一歩踏み出す数時間。
そんな気分を共有すべく甲州街道沿いを軽くランニングしてみることに。が、昔取った杵柄…は発揮されることなく、距離にして一駅分で挫折。それでも体の芯からぽかぽかと温まってきた。防寒対策は「外」から固めるのではなく、体を動かす方が効果的なのだと、実感した次第。今年は気ままな散歩に、ランニングを加えてみようかな! と心に誓いつつ、帰路に着く。



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< 写真の構図は、あとから決める! >
デジカメの良い所は、撮影後に画像をいじることができること。なかでも簡単かつ写真のイメージを大きく変える技が「トリミング」です。写真上の不要な部分をカットすることです。例えば、巨大サッカーボールの写真には、元もと周囲の色々なモノが映りこんでいました。でも、ボールを目立たせるために周囲をトリミング! 同じ写真でも、トリミングの仕方によって、がらりと写真の雰囲気が変わるので、ぜひお試しあれ。

イラスト/小湊好治 Top of the page

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