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第22回「上野で家探し」

大家さんから、来月に迫ったアパートの更新についてのお知らせがポストに入っていた。向こう2年、またお世話になることにしたものの、ネットでの家探しがなかなか楽しくて、半ば趣味になりつつある。更に、この時期は引っ越しシーズンとあり物件情報が非常に豊富!一度検索し始めると、パソコンの前から離れられなくなってしまう。日本で初めて共同住宅が誕生したのが、1910(明治43)年。現在の上野公園に隣接して建っていたという。公園散策もかねて、今回は上野にお散歩に行くことに。いざ、出発。

最近、ちょっと早起きが楽しくなった。というのも、新築中のお隣の家が出来ていく様を朝一番に見られるからだ。耐震強度偽装問題が報じられ、住まいのあり方に関心が高まる中、現場監督や職人さんの素晴らしい仕事ぶりが伝わってくる現場である。
現在、マンションやアパートなど集合住宅にお住まいの方も多いだろうが、日本で初めての共同住宅は上野池之端に誕生した。木造5階建の洋風の外観を持った賃貸アパートで、その名を「上野倶楽部」という。「上野公園の森林を背景とし住宅としての好適の位置を占む」(『共同住宅及びビルディングに関する調査』東京市社会局=編、23(大正12)年)とある。総戸数63戸、多くは6畳と2畳、もしくは6畳と4畳半の2間の組み合わせで、トイレや洗面所、浴室、電話は共同使用。敷金は家賃の3ヶ月分、家賃は部屋の位置などにより異なっていたそうだ。因みに現在、「上野倶楽部」が完成した11月6日は、アパート記念日と制定されている。
上野公園に行く前に、天気も良いので遠回り。湯島方面をぶらぶら散策してみることに。ちょうど、湯島天神では「梅まつり」が開催中だった。時期が早いためか、咲いていたのは鳥居近くの1本のみ。それでも、梅の花の香りが辺りに充満している。人の出も多い。花だけでなく、その枝振りや蕾の膨らみ加減を皆じっくり鑑賞している。出店で買った甘酒をすすりながら、その仲間に加わり一息ついたところで、上野公園に移動。出迎えてくれたのは、多種多様な水鳥たち。仲睦まじい夫婦鴨(どう見ても、夫婦に見えた)の後を、パパラッチのように付いてまわっていたら、旦那鴨に威嚇されたり……。「上野倶楽部」の住人達も、こうして上野ライフを楽しんでいたのだろうか。未来の居住候補地に「上野」を加えたところで、本日のお散歩を終了とする。



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< オートフォーカス機能 >
シャッターボタンを半押しするだけで被写体にピントが合う、便利な「オートフォーカス機能」。でも、合わせたつもりが、ブレていた……なんてことはありませんか? オートフォーカスの場合、ピントは画面の中央に固定されます。だから、被写体が中央にない場合はコツが必要。例えば上の「鴨と人の足」の場合は、構図と撮影位置を決めたら、まず人の足にピントと合わせ、それからカメラを元の位置に戻してシャッターを押しています。これで被写体が2つ以上並んでいても大丈夫!

イラスト/小湊好治 Top of the page

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