まずは星薬科大学へ。東急池上線戸越銀座駅から徒歩8分ほど。中原街道に面した校門をくぐり、銀杏並木を抜けるとアントニン・レーモンド設計の本館が目に入る。ドーム型の屋根を持つ、この建物は1924(大正13)年に、創立者の星 一(ほし・はじめ)が留学時に学んだコロンビア大学のロー・ホールを模して設計されたもの。星 一は、モルヒネやキニーネなどの医薬品を初めて国産化した人物。また一の息子であり、小気味よい語り口で知られる作家の星 新一をご存じの方も多いはず。
星薬科大学は、湿布薬の販売で成功を収めた一が、11(明治44)年、星製薬株式会社を創立し社内に教育部を設置。これが星製薬商業学校、星薬学専門学校と規模を拡大し、現在に至っている。
(所在地/東京都品川区荏原2-4-41)
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