■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
第10回 第1章 心がまえ
   第2項 名前を見て読まずに消されるメールが多い現実
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■第1章 心がまえ

 第2項

 名前を見て読まずに消されるメールが多い現実

 〜一度この人キライ、このメールは嫌だと思われたら終わり

================================================================

■一度嫌われてしまうと.....リカバリー不可?

前回ご紹介したような「わがままメール」を出してしまうと....
実は「アトが大変」です。

一度「冷たい」とか「わがまま」といった印象を与えてしまうと....
受信箱に「その人の名前」を見るたび「嫌な気分」になって、
読む前に、すぐ捨てられてしまうことでしょう。

        @      @      @

なにしろ、たくさんのメールを「読み書きする技術」で、最も重要な
コツのひとつは「捨てる技術」。

即ち、まずは「送信者の名前」を見て、そして「タイトル」を見て、
開かず読まずに「削除」するわけです。

困ったことに、一度、名前を見て「捨てるクセ」がつくと、
次回以降も同じように捨てられてしまう可能性が高いのです。

        @      @      @

日々お会いするわけではないので、リカバリーは効きません。
いくらメールを出しても、読む前に捨てられるのですから.....

そのうち、「このアドレスは受信拒否」とまで「サーバーに登録」
されてしまうかもしれません。


----------------------------------------------------------------
■嫌われてしまったことさえも、わからない?

面談や電話ならば「激怒」され「罵倒」され....
嫌われたことがわかりやすいのですが...

メールでは、そうはいきません。

        @      @      @

まずは「静か」に捨てられます。

そして、次も、その次も.....

        @      @      @

おそろしいことに、その間、「不快感」のマグマが蓄積されているのが、
発信者には、わからないのです。

いずれ「受信拒否」になるか、「もう送ってくれるな」というメールが
くるまで、即ち「怒りが頂点に達する」までは.....
「それがわからない」ことこそ、正にメール特有のコワサなのです。


----------------------------------------------------------------
■リカバリーには、訪問が一番、手紙が二番、電話が三番

さて、そんな「血も凍るようなメール」が届いたら、
どうすればよいのでしょうか?

残念ながら、私も、そんなメールを受け取って、
胸が痛くなったことが何度となくあります。

本当に辛いことです。

        @      @      @

しかし、あまり「縁のない方」ならともかく、
ずっとお付き合いしたい「縁者」を怒らせてしまったら.....

何らかのかたちで「お詫び」をしなければなりません。

        @      @      @

しかし、残念ながら、「メールでの落ち度」は、ほとんどの場合、
メールでは解決できません!

かえって「火に油を注ぐ」ことになります。

きっと、アポイントもとれないでしょうから.....
「夜討ち朝駆け」でお会いしてお詫びをする。

電話をしても「とってくれない」でしょうから.....
「筆書き」のお詫び状を出す。

        @      @      @

こんな手間をかけるぐらいでしたら.....
最初から「心あるメール」を送るべきでした。

「わがままなお願い」などするべきではなかったと、
....きっと後悔することでしょう。

私の場合も、まさにそうでした。


----------------------------------------------------------------
■トラブルにならないための心構え

ですから、細かい「メールの作法」を考える前に、

「わがままメール」で相手に不快感を与えないことはもちろんのこと、
「本来の自分らしさ」がにじみ出て
「メールの輪」が自ずと広がるような....

「メールを書く心がまえ」について、しばらく考えていきたいと思います。

        @      @      @

しかし、その答えは、すでに「誰の心にもある」のです。

なぜなら、良いメールかどうかを判断する一番シンプルな方法は、
「そのメールを受け取った人がうれしくなるかどうか?」だからです。

ですから、これよりご紹介する「心がまえ」に、あまりとらわれず、
悩んだ時には「このメールを自分が受け取ったらうれしいかどうか」を
胸に手を当てて、考えていただければ幸いです。


戻る



月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]