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第12回 第1章 心がまえ
   第4項 良いあいさつ、愛想の良い電話ができない人は
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■第1章 心がまえ

 第4項

 良いあいさつ、愛想の良い電話ができない人は

 〜メールには、自分の日頃の気持ちが、数倍に増幅されて伝わる

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■メールにも、元気や愛想が伝わる

インターネットの普及で、取材や面談の申し込みなど、メールで何度か
やりとりしてから、はじめてお会いするというケースが増えてきました。

その時に不思議だと思いますのは...

メールでも「元気いっぱい、愛想、愛嬌がある人」は、
実際にお会いすれば、やっぱり「明るく楽しい人」が多いということです。

反対に、残念ながら....

「そっけないいメール」をくださる人と会うと、やはり
「事務的で冷たい感じを与える人」が多いようです。


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■「はじめてメール」で第一印象が出来てしまう

これは、会う前から「メールで第一印象が決まってしまう」ということ
が一因なのかもしれません。

たまにですが....メールはなんとも、短く、たどたどしいのに、
会えば元気で、仕事ができる人もいらっしゃいます。

きっと、まだキーボードやメールに不慣れなのでしょうが....
そんな時は、つくづくもったいないと感じてしまいます。

愛想の良い元気なメールで、「第一印象の好感度」が高ければ、
お会いした時に、ますます印象がよくなったはずだからです。

しかし、メールの予想外のあたたかさ、素晴らしさに気づいて、
電話同様に慣れてくれば....

いずれ、そんな「メールと現実とのギャップ」もなくなるでしょう。


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■日常生活で元気がない人は、やっぱり.....

ただし、「メールで元気がなくとも、会えば元気な人」はいても、
その逆「会えば元気がないのに、メールに元気がる人」には、まずお目
にかかったことがありません。

(ただし、ふだんは、おとなしいのに、メールや掲示板では
 凶暴になる方はいらっしゃいますが....。)

        @      @      @

やはり、メールは「日常の自分」を増幅するツールなのです。

もともとの自分に、元気やパワーがない=ゼロであれば、
それはいくら2倍4倍に掛け算しても、ゼロになるの同じです。

ですからメールを出す以前に、日常生活での、ちょっとした元気や愛嬌が
「メール道」では重要だとわかります。


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■あいさつが大切

リアルな世界での「元気と愛嬌のバロメーター」となれば.....
やはり昔ながらの「あいさつ」につきます。

実際に「あいさつ」の感じが良い人は、電話の応対も良い場合が多いと
思うのですが、これは、きっとそのままメールにもあてはまるでしょう。

ですから、電話がうまくなりたくなったら...
まずは気持ちの良いあいさつを心がけることが大切なように、

メール道を究めたかったら....
やはり「あいさつの達人」になる必要があると思うのです。


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■あいさつの達人とは

気持ちの良い「あいさつ」をしてくれる「達人」を見ておりますと

 ・笑顔がいい → 目と目を合わせて微笑んであいさつする。
 ・声がいい  → 適度に大きく、はきはきと元気よく、さわやか。
 ・語調がいい → やさしくゆっくりと。堅苦しくなく、くだけすぎず。
 ・言葉がいい → 誰もが聴いて気持ち良い言葉。ありがとうが多い。
 ・一言がいい → 今日の天気、昨日のスポーツ、TV。共通の趣味・
 ・仕草がいい → きびきび、かっちり、しなやか。
 ・余韻がいい → 別れ際がさわやか、かつまた会いたくなる

....など無意識に、あらゆるところで「気持ちよい感じ」を発散している
ことに気づきます。

これは出来そうで出来ない「すごいこと」で、本当に尊敬に値します。

電話では、笑顔も仕草も見えませんが....
まるで、それが見えるように感じることもありませんか?

そんな時は、きっと、電話の向こうで微笑み、「おじぎ」までもして
くださっているのかもしれません。

そんな心のこもった行為や想いが、なぜか電話線を伝わって、
かつてお会いした時の「笑顔の記憶」など呼び覚ますのでしょう。


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■見えていないからこそ、メールでも良い「あいさつ」を

やっかいなことに、メールでは、電話に加え、さらに、声も聞こえない
という大きなハンデがあります。

だからこそ、言葉の選び方が大切なのですが....

実際には、時間に追われている時には、ワープロの単語、短文登録機能
を使ったり、あらかじめ作っておいた文章を貼り付けなければならない
ケースが多いはずです。

ですから、ますます「冷たくなりがち」です。

        @      @      @

そこで、最初の2〜3行のあいさつに「どれだけ親しみをこめられるか」
が、特に大切になると思います。

即ち、メールでも「あいさつの達人」になる必要があるでしょう。

メールがうまくなりたければ、ちょっと遠回りのようですが....

日々、誰かと顔を合わせた時に、相手がニコッとしてもらえるような
「あいさつ」ができると良いでしょう。


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■おすすめの「一期一会」あいさつトレーニング

なにより、おすすめなのは....

お互いに名前も知らないけれど、その瞬間に出あってお世話になる人に
「自分から笑顔であいさつをする」習慣をつけることです。

訪問先の警備員さんや、トイレのお掃除係さん....。
駅の改札係さんや、高速道路の料金所係さん.....。

「こんにちは」「ご苦労さまです」

と、「一期一会」の見知らぬ人に声をおかけするチャンスは、
意外にあるものです。

(最初は、ちょっと照れくさいものですが...
 日々の積み重ねで、不思議と自然に出来るようになりました。)

インターネットは、使い方次第では、
現実世界よりも「一期一会」が多くなる世界です。

だからこそ「一期一会」を大切にできる
「あいさつの達人」になりたいものです。


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