■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
第14回 第1章 心がまえ
   第6項 和言愛語〜ほほえんで書こう
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

■第1章 心がまえ

 第6項

 和言愛語〜ほほえんで書こう

 〜笑顔で書いたメールは、不思議に伝わる

================================================================

■和言愛語とは

和言愛語(わげんあいご)とは、仏教用語で「お布施」の一種、

「日々出会う人に愛情をもって、あたたかい言葉をかけること」

...だそうです。

        @      @      @

「お布施」と聞くと、すぐに「お金をお寺に寄進すること」を
イメージしてしまいがちですが...「和言愛語」に「お金は不要」

しかも、誰もがやろうと思えば「今日からできるお布施」なのです。

        @      @      @

それから一歩進めて「無財の七施」という言葉もあります。
お金がなくともできる「お布施」が7つもあるというのです。

私自身は、敬虔な仏教徒というわけではありませんが...

そこで、7つの「お布施」として勧められている「心がけ」は
どこか「メール道」と通じ、応用できるところがあると思うのです。

        @      @      @

「無財の七施」を、わかりやすく書きますと....

  1)やさしい眼差し
  2)和やかな笑顔
  3)優しい言葉
  4)身体を使って奉仕
  5)感謝のこころ
  6)譲り合いのこころ 
  7)あたたかなおもてなし

ということになるでしょう。



■笑顔がメールで伝わる?
----------------------------------------------------------------
メールなんてデジタルな記号に過ぎないのだから...
どんな「顔」でメールを書いていても「伝わるわけがない!」と
お思いの方も多いと思います。

おそらく、現在の科学で見れば、それが正しいのでしょう。

        @      @      @

それでも私は、忙しい時でもなるべく心を落ち着け、リラックスして、
笑顔(少なくとも心に笑顔)を浮かべながら、メールを書く(打つ)
ようにしております。

もちろん、相手の顔や仕草、共通の思い出などを思い浮かべながら....

        @      @      @

なぜかと聞かれれば.....

 1)機械的な作業になりやすいメール受発信が「少し楽しく」なる
 2)心をこめれば、やはり「心のこもった返信」が来る気がする

.....からです。

        @      @      @

半ば「気のせい」かもしれませんが、同じような文面でも....

「やっつけて書いているメール」と、
「親しみをこめて笑顔で書いているメール」とは、

読んだ時、返信した時の...「気持ちよさが違う」ように感じるのです。



■「七施」をメール道におきかえると
----------------------------------------------------------------
半ば強引ではありますが、先ほどの「七施」を、メール道におきかえて
みますと、次のようになるのではないでしょうか?


 1)やさしい眼差し
   →メールを出す相手の顔、あるいは名前を思い浮かべながら

 2)和やかな笑顔
   →にこやかな気持ちになって

 3)優しい言葉
   →親しみやすいあいさつや、話し言葉をおりまぜながら

 4)身体を使って奉仕
   →思い立ったらすぐメールし、来たメールにはすぐ返信

 5)感謝のこころ
   →メールを読んでくれ返信してくれたことにまず感謝、
    日ごろのご愛顧にも、もちろん大感謝。それを言葉に。

 6)譲り合いのこころ 
   →メールでは決してケンカせず、誉めあい、譲り合い

 7)あたたかなおもてなし
   →どんな質問、リクエストにも最善の努力を尽くし、
    ご来社いただけた時には最大限の歓迎を!


こんな「和言愛語」の心もちでメールをしたためると...
メール縁は、さらに広く深くなっていくと思うのです。



■カチンと来た時こそ「和言愛語」
----------------------------------------------------------------
とはいえ「言うは易し、行うは...」で、一日に何通かはカチンと来る
メールを受け取らなければならないのが現状です。

それも「メール道」を進もうとすればするほど、
心をくじくような「メール」が集まってくるのも皮肉なことです。

たとえば...

 「無作法きわまりない、あいさつ抜きメール」
 「一方的な売りこみ、そしてお願いメール」
 「言われのない、誹謗中傷メール」

さらには...

 「メールを出しても返信がない、なしのつぶてメール」

しかし、そんな時こそ、「気」を取り直して、深呼吸、
ゆったりと「和言愛語」の心で、メールを書きたいものです。


戻る



月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]