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第22回 第1章 心がまえ
第14項 面談や電話の直後に出すお礼メールで真価
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■第1章 心がまえ
第14項
面談や電話の直後に出すお礼メールで真価
〜お礼状よりもはやく届くメール、毎日届くメール!
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■お礼状、お礼メールの価値は、時間の経過と共に低下する
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大学卒業後お世話になった恩人、イマジニア株式会社の神蔵 孝之社長は、
松下政経塾で松下幸之助翁から薫陶を受けた「お礼状の達人」でした。
「お礼状の効果は、出すのが一日遅れるごとに半分になる。」
と、良く教え込まれたものでした。
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効果半減は、きっと、お会いしたときの印象が薄れていくからでしょう。
特に、忙しい人、一日にたくさん人に会う人には、なるべく早くお礼状や
お礼メールを出す必要がありそうです。
お礼状を出す側は、たった一人に出すつもりで書いておりましても、
読む相手は、ひょっとしたら、毎日数十人にあい、何十通ものお礼状を
読んでいるかもしれないのです。
それに、お礼状を書くにしても、その人の顔や声を生々しく思い出せる
うちに書かないと、心をこめることができません。
■速攻お礼メールの価値
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このお礼状の原則は、お礼メールでも、正にあてはまります。
いや、お礼メールだからこそ、お礼状よりもはやく届かなければ、
意味がありません。
相手が驚くスピードで、はじめて「ちょうど良い」のです。
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例えば....
縁あって、ありがたいことに、自社をおたずねくださったお客様が
いらっしゃたとしましたら......
お見送りの後、自分の席に戻ったら、他の仕事に取りかかるその前に、
すぐさま、お礼メールを発信するのです。
そうすれば、そのお客様がオフィスに戻られた時、
あるいは、モバイル環境でメールを開いた時、
「もう届いている!」ということになります。
これは「ちょっとした驚き」です。
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先方をお訪ねした場合でも、会社に帰ったら真っ先にやる仕事として、
お礼メールと名刺の整理を習慣づければ、時間もとらないし、
そんなに苦にもならないはずです。
もちろんモバイラーとして、その前に移動先で出せるようになれば、
いつでも即お礼メールが届く人として、強く印象に残るでしょう
■お会いするたび、電話のたびにお礼メール
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しかし、最初お会いした時に、きちんとお礼メールを出しただけでは、
「つながりっぱなし」の関係にはなりません。
その後もお会いするたび、電話でご注文いただくたびに、
ちょっとしたお礼メールをお出ししたいところです。
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その他にも、商品が生産に入ったらご報告、出荷されたらご報告....
など、メールを出しても失礼にあたらないタイミングは山ほどあります。
こうしたご報告は、わざわざ電話をするほどではありませんし、
電話ではしつこく感じられるかもしれませんので、
メールぐらいでちょうどよいのです。
そして、要件こそ短くすむ話であっても、
心のこもった、ごあいさつとお礼が、文のはじめと終わりにあれば、
これは立派なお礼メールです。
■究極は、毎週そして毎日出すお礼メール=メールマガジン
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そして、願わくば「メールマガジン」を、お世話になっている方に、
毎週、できれば毎日のようにお出ししたいものです。
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インターネットが普及するにつれて、1人で1販社と同じ働きをする
ような一騎当千の「ネットあきんど」が輩出すると思われます。
現在でも、業種を問わず、トップセールスの方々にお会いすると、
筆まめ、電話まめ、訪問まめという美徳をお持ちですが...
そんな達人は、きっと、メールマガジンを「毎日出すお礼状」として、
縁者に発行し、さらにファンを増やしていくことでしょう。
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もちろん、最初は週刊でも構いません。
慣れてから、週2回、週3回と増やしていけばよいでしょう。
私のささやかな経験では、慣れれば、一日30分〜1時間程度の時間で
すむようになりますので、毎日時間を見つけて発行するのも、さほど苦痛
になりません。
むしろ、メールマガジンを発行することが、良い息抜き、リラックス
タイムにさえなるのです。
■中身は、面白い情報寄せ集めの「お役立ちマガジン」
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そして、毎回、自分が、すべての文章を書く必要もありません。
お客様のお役に立ちそうな情報、楽しめそうな情報を、
お客様に代わって、世にあまたあるメールマガジンやホームページなど
から探し集めて編集する「子メール」で十分です。
1日100通もメールが届く「イヤな時代」には、代わりにメールをチェック
してくれる「目」が必要なのです。
ですから、自社情報より業界情報、業界情報のみならず関連情報、
さらにはお楽しみ情報が入っていた方が、ありがたいのです。
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それから、ご許可をいただいた上で、お客様の事例や、素朴な疑問に対する
Q&Aなどをご紹介することも、読んで面白く、なおかつ役に立つメール
マガジンにするコツでしょう。
チラシやダイレクトメールを巻いているわけではないので、過剰なセールス
意識は、むしろ有害ですし、お互い長続きしません。
究極のメールマガジンは、まさに「お役立ち優先」で「セールストークなし」
の情報発信なのかもしれません。
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私自身も、「縁尋奇妙メール」という「毎日出す縁者へのお礼メール」を
7年近く、楽しく続けております。
このメールマガジンを続けてわかったのは、この「商売っ気抜きのメール」
を通じて、人と人とのつながりが、自ずと築かれていくということです。
時々届く、メールマガジンの返信に、すぐさま反応することで、
「つながりっぱなし」であることを再確認もできます。
そして、ありがたいことに、忘れた頃に、思いがけない人から、
思いがけないご注文をいただくことも多いのは、なんとも不思議なことです。
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