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第3回 第0章
   はじめに 第2項「ご利益1:限られた時間を最大限に活かせる」
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■メール道を極めながら得られるご利益は

「メール道」は、文字通り、「柔道」「茶道」「華道」と同じく、
「道」だと考えております。
 
ですから、本来であれば、その「道を極めること」それ自体が
目的となるべきなのでしょう。

しかし、その一方で....
思わぬ「ご利益」を感じることも少なくありません。

はじめに、そんな「お楽しみ」の数々をご紹介いたしましょう。


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■第0章 はじめに

 第2項

 メール道のご利益(ごりやく)1:限られた時間を最大限に活かせる

 電話や手紙よりも、はるかに多くの人と、
 お互い手間をかけずに交信できる

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■電話やケータイは相手の都合を無視

忙しい相手を、電話で捕まえるほど大変なことはありません。

不在と聞いては掛け直し、会社に戻ったと思ったら会議がはじまり....
何度も電話をかけ直すこともしばしばです。

もちろん今はケータイがありますが....
これは、基本的に、相手の都合を無視した通信手段です。

「なんでこんな大事な時に!」

配慮のないケータイ無差別攻撃に怒った経験をお持ちでは???

        @      @      @

最近「迷惑メール」が、問題になっていますが....

私のような中小企業経営者にかかってくる「迷惑電話」は、
その「迷惑度」において、「メール」に比べられないほどヒドイのです。

なんとか受付などをすり抜け、社長が出たとわかると
一方的にまくしたてるような悪質なセールス電話の類.....。

ひょっとしたら、中小企業トップにかかってくる電話の半数が
「迷惑電話」かもしれません。

        @      @      @

ですから、「売り込みたい相手」が「キーマン」であればあるほど、
「電話でのコンタクト」は難しく、「拒否反応」も受けやすいと
考えた方が良さそうです。

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■メールならばお互いマイペース

そんなこともあって....

今や、忙しいビジネスマンと、もっともコンタクトが取りやすい手段は
eメールになりつつあります。

        @      @      @

メールであれば、忙しい人でも、自分の空いた時間で、一日に一回ない
しは数回チェックしているはずです。

最近は、ケータイや、PDAと呼ばれる携帯端末で、外出先にてチェッ
クする人も増えてきました。

        @      @      @

今後、日々の連絡や報告は、ますますメールで済まされるようになるで
しょう。

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■メールが深く読まれるためには「メール道」

ただし、せっかくのメールも読まれなければ、無意味です。

        @      @      @

一度、仕事などで、関係が出来た間柄なら....

たとえ、受信メールの数が増え、受信箱がいっぱいになっても、
「発信者の名前」を見て読んでくれる確率が高そうです。

        @      @      @

しかし....

その時、じっくり読んでくれるか、
あるいは、ろくに読まずに削除されるか

その差こそ....「メール術」と「メール道」の違い。

「あの人からのメールなら読みたい」と思ってもらってはじめて、
ビジネスの効率も高まるのです。

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■「メール道」の基本はお礼状

数年前までは、毎日、何通かのお礼状を手書きの筆文字で
書いておりました。

お礼状こそ、初対面の相手、それも大先輩や偉い方々と、
懇意にしていただく最良の方法のひとつだからです。

しかし、一日数通、時には十通となると、それを書くだけで
一日がかりです。とても続けられないと感じました。

また、お礼状こそ出しても、その後、会う機会のない人は、
年賀状を出すだけでは私の顔など忘れてしまうでしょう。

        @      @      @

そこでメールを活用しようと思ったのです。

メールならば、あらかじめ作っておいたヒナ形をうまくつかえば、
時間はかかりません。(もちろん丸写しでは心がこもりません!)

切手代もいりませんし、瞬時に先方に届きます。

        @      @      @

「メール道」の達人からは、お会いしたその日のうちに、
心のこもったお礼メールが必ず届きます。

それも、不思議と、忙しいと思しき人ほど、
ていねいなお礼メールをこまめにくださいます。

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■毎日、大量に、無料で出せる あいさつ状お礼状が、電子メール

しかし、ここまでは1対1の世界。

eメールで最も便利なのは「1対多数」の「同報メール」機能です。

        @      @      @
        
あらかじめ、複数のメールアドレスを登録しておけば、一度の手間
で何百人、望めば何万人にでも、メールを送れます。

先回ご案内いたしましたように、私は、ご縁ができた方々に、
ほぼ毎日「縁尋奇妙」という異業種交流メールをお流しております。

中身は、日々いただいたメールの中から面白い内容のものを一つ選び、
コメントをつけるだけの簡単なものです。

        @      @      @

これは、今考えますと、毎日出す、あいさつ状、お礼状のようなもの
かもしれません。

ひょっとしたら、この縁メールのおかげで、日々、縁者の方々は
私の顔を思い浮かべてくださっているかもしれません。

        @      @      @

毎日出すのは大変でも....

日々読んでいるメールマガジンなどに、縁者が喜びそうな面白そうな
ニュース!が見つかった時だけでも随時流すようにすれば、
心はつながります。

こうした商売に直接結びつかない「無用の用」を重ねることこそが、

メールであふれかえった受信箱の中で、あなたの名前が真っ先に
目に飛び込んでくるようになる「遠回りの近道」ではないでしょうか?

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■そして営業メールも生きてくる

こうした日々のメール縁があってはじめて、同報メールは、
営業ツールとしても強力なものとなるでしょう。

        @      @      @

ある酒屋さんでは、おすすめのワインについてのメールを、マガジン
形式で毎週配信されています。

そのメールは2万人ほどの希望者に同報されているようですが、
メール1本で、おすすめのワインで2百万円の売上があるそうです。

これは、2万人に出す、タダのチラシのようです。

訪問したり電話をかけたりすることを考えたり、高価なダイレクトメー
ルを郵送することに比べたら、いかに安くて効率的なことか!

        @      @      @

これからの営業活動の一翼は、間違いなく、気の利いた同報メール、
メールマガジンが担うでしょう。

ですから、トップ営業マンの重要な役割の一つは、それぞれのお客様
に対して、

 1)季節ごとのタイムリーな商品・サービス情報
 2)商品に関する流行情報
 3)他のお客様の好事例
 4)お客様ご自身のPR
 5) 楽しみ方あるいは商売繁盛のヒント

などを、季節のあいさつ、お礼状、カタログ、チラシを超えるものと
して出し続けることになるでしょう。

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■電話や手紙との使い分け

もちろん、いくらeメールが普及しても、
電話がなくなるはずはありません。

「お互いに質問を何度も繰り返すようなやりとり」は、
メール向きでは無いからです。

電話なら一度で済む話が、メールだと10往復にもなってしまいます。

        @      @      @

また、クレームに対するお詫びや、話が食い違って誤解を生んでいる
ような、関係が悪化しそうな時にはメールは向きません。

メールを出しただけで「解決」したような錯覚におちいる
「メール術」の使い手も多いと思いますが、

「メール道」の達人なら、即座にお電話を差し上げたり、時と場合に
よっては、直接、お眼にかかってお詫びし誤解を解くでしょう。

        @      @      @

そして、時には、たとえ下手でも、筆文字のお手紙など出せば、
違った一面、より人間味や温かみを感じていただけるでしょう。

        @      @      @

すなわち、eメールを中心にしながらも....

電話・面談・手紙などを、ケースバイケースでうまく使い分けるのが
「メール道」なのです。

臨機応変に「通信手段を組み合わせる」ことで、
お互いに、より短い時間で、効率的で快適なコミュニケーションが
交わせるようになるでしょう。


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