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 第45回 第2章 事前準備
     第14項 定型文の準備
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 第14項

 定型文の準備

 〜よくある問い合わせについてはヒナ形を用意しておく

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■メールやWEBでの「告知力」が高まれば同じ質問が殺到
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メール道、WEB道を究めるべく、「無欲の大欲」で情報発信を続けて
いれば、いつしか「告知力」が高まっていくことでしょう。

すると、「告知力」に比例して、同じような問合せや、リクエストが、
続々とメールとなって届くことでしょう。

        @      @      @

そのこと自体は、大変ありがたいことなのですが...

その返信を一つ一つ、個別に作文していては、とても間に合いません。

その結果、返信が遅れてしまっては、逆にお客様の満足度を下げること
にもなりかねません。

        @      @      @

そこで、「メール道」ならではの有効な解決策として...

「よくある質問」「よくあるリクエスト」に対する
「ていねいなお答えメール」の定型文のヒナ型を、あらかじめ用意して
おくことが重要になります。

その際には、日常業務の流れに沿って...

例えば、見積もり依頼から、納入後のお礼、その後のごあいさつに至る
まで、その時々にお出しする定型文を、ひと揃えで用意しておくとよい
でしょう。



■手紙文例集のフォルダを作って活用
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定型文のヒナ型を作るのに特別なソフトは必要ありません。

ワープロでもテキストエディタでも構いませんが、使い慣れた文書作成
ソフトを使ってください。

        @      @      @

私の場合、まずは、マイドキュメントの中に「手紙文例集」というフォ
ルダを作ります。

そこにまとめて、それぞれのケース、想定問答に応じたヒナ型を作って
は入れておくのです。

        @      @      @

そして、メールを受信するときには、いつも手紙文例集のファイル一覧
を開いておけば、すぐ参照、活用できて、便利です。

定型の問答で対応できそうなメールが来たら、該当するファイルを開い
ては、その文を、返信メールにコピー&ペーストすれば良いのです。

        @      @      @

もちろん、定型文そのままでは、心がこもっていません。

相手のお名前に加えて、最初と最後の数行に、時候のあいさつや、最近
のトピックス、あるいはお客様のメールから感じたことなどを、アドリ
ブで添えるなどして、心をこめて欲しいものです。

例えば、その相手の電子署名にあったホームページを一瞬見て、その感
想などを添えるのもいいでしょう。



■どんな定型文が考えられるか?
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ビジネスに直結するものでしたら.....

 「見積もり依頼」
 「サンプル確認」
 「ご発注確認」
 「ご発注お礼」
 「納期確認」
 「納入時ご連絡」
 「納入後お礼状」
 「その後のご案内」

...など、すぐ思い浮かぶことでしょう。

        @      @      @

それ以外に、私の文例集にあるものを列挙してみますと

 「ショップ希望者向けお礼」
 「デザイナー希望者向けお礼」
 「弊社取材お礼」
 「セミナー講師受諾」
 「セミナーレジュメ送付」
 「セミナーご静聴お礼」
 「縁尋奇妙メールへのお誘い」
 「縁尋奇妙メールアドレス変更方法」
 「自己紹介」
 「会社経歴」
 「オールアバウト取材お願い」

...など、ずいぶん、バリエーションがあります。



■定型文が充実すれば、メールが速くなる
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ひょっとしたら、メールやWEBでの活動歴は、こうした定型文の数が
どれだけあるかで、わかるのかもしれません。

もし、メール応対を続けるうち、2回3回と、同じようなメール返信を
繰り返し書いている自分に気づくことがあれば...

それが、次なるステップ「定型文整備」に進む「気づき」=チャンス
です。

        @      @      @

もちろん、いずれは、それぞれのケースについての「ベスト文例集」を、
会社のイントラネットやグループウエアで共有する日も来るでしょう。

しかしながら、そのマニュアル通りに、返信をしているようでは、心も
頭も鍛えられません。

メール道を自分自身の力で究めるためにも、またベスト文例を作成して、
会社に自分の存在をPRするためにも、今からコツコツと定型文例集を
作りためていただきたいものです。


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