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◆ 証券会社のオフィスにて
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◆ 初めて見た証券会社のオフィス状況
先日、サンフランシスコにある友人の会社(M証券)のオフィスに行く機会があった。
筆者のフィナンシャル・コンサルタントでもあるロシア人の友人の勤務先なのだ。最近、
筆者に感化されてソニーのバイオノートPCを買ったと言うので、日頃の感謝の気持
ちを込めて、私の持っていたソニーPDAのN610(N600の英語版)を進呈したのだが、
以前から使っているハンドスプリング社のバイザーで使っていたパーム・デスクトップ
をそのままにクリエに移して使いたい(もしできれば両方とも使いたい)というので、
そのセットアップのためにオフィスまで出向いた訳だ。色々と聞いてはいたものの、
この眼で見る迄はオフィスの環境がどうなっているのか理解できなかったが、オフィ
スに行ってみて初めてなるほどそういうことだったのかと納得させられた。
結論から言うと、オフィスのパソコンは単なるネットワークの端末(NT box)であり、
マイクロソフトのNTサーバーに、かなりカスタマイズされたアウトルックがインストー
ルされているようで、これにPDAを繋ぐには、まず管理者権限を取得する必要があ
るだけでなく、高度なパソコンの知識が必要な状況であった。もちろんその会社は、
従業員がPDAを繋ぐことは禁止しているとのことである。筆者の会社も5年くらい前
まではNTのサーバーソフトを使い、デスクトップには何も入っていない状態であった
のでこれは理解できる。彼女は購入したバイオノートを会社に置き、個人用として
パーム・デスクトップに電話帳や仕事の予定をいれてPDAにシンクして使っていた。
◆ PDAとノートPCの連携作業に挑戦
取り敢えず、従来のパーム・デスクトップをアンインストールしてソニーのインストレ
ーションCDからパーム・デスクトップをインストールした。なぜかと言うと、ソニーの
USBドライバーが特殊であってバイザーのとは兼用できない可能性があったからだ。
インストールが終わり、さてUSBケーブルを接続するとめでたくUSBドライバーが検
出された。次にシンクボタンを押したがシンクされない。それどころかクリエ側でFatal
Errorになってしまった。そこで、パーム・デスクトップを再インストールしなおして
再度シンクを試みたが、今度はUSBドライバーが検出されない。よく調べてみると、
このバイオノートPCには3つのUSBポートが付いていて、それぞれUSBドライバーの
インストールが必要だった。またパーム・デスクトップに古いデータがインポートされ
ない。見てみると古いパーム・デスクトップは違うディレクトリーにインストールされ
ていただけでなく、インポートもできない状態であった。これはバイザーから直接
クリエにデータベースを赤外線コピーしてインポートした。OS3.5に付属している赤
外線転送では、データベースは転送できないので、フリーウエアのBeam Wareを
まず転送して、それからデータベースを転送するという2度手間が必要だったが無
事に転送できた。その後なぜかシンクができるようになったので、データベースを
パーム・デスクトップにアップロードして無事終了した。
この間、彼女は会社のNTサーバーに組み込まれているテレビ番組を見ていたので、
どんな番組が見られるのか聞いたところ、見られる番組はBloombergとかSuzy Orm
an Showを初めとする投資関連の番組のみで、見る義務も有るらしいこともわかった。
つまりお客様(クライアント)が常に見る番組は見ておかないと、話が通じない可能
性があるということらしい。お客がその番組を見て電話をかけてくることが多いとい
うことか。因みにBloombergは24時間7日放送している。証券マーケットは世界各
国で連動しているので休みがないのだ。だとすると、この業界でもノートPCとかPD
A化が進むのではないかと思うのだが、今のところそのような動きはないそうだ。
やはりセキュリティの問題があるのか?しかしこれも時間の問題で、景気が回復
したら進展があるのかも知れない。
◆ OS間のバージョンの違いによる問題発生
翌朝、彼女から電話があり、またシンクできなくなったとのこと。何かアップデートが
あるのかソニーUSAのサイトを覗いたところやはりあった。彼女の新品バイオにイン
ストールされているウインドウズXPとパーム・デスクトップ3.1との不具合があり、
パーム・デスクトップ4.0にアップデートする必要があるだけでなく。シンク問題の解
決用のパッチもあった。そういえば筆者の日本語版のクリエN600はパーム・デス
クトップ4.01にアップデートしてあった。 早速ダウンロードしてCDに焼き、彼女宛
てに送った。筆者はまだウインドウズ2000を使っているので、XPとの不具合は気
が付かなかったが、振り返ってみると新しいOSでパームはまともに動いたことが
ないのであった。またN610は既に販売停止されていて、サポートもレガシーサポ
ートのページをめくっていかないと見つからない始末で、数年間でこれだけの新品種
(パームPDAのみで)を出している会社も珍しいのではないか。もっともパソコンでも
季節ごとに出していて、同品種で年間4台以上の新製品が出ている勘定にはなるが、
今の時代、新製品は年1-2回程度で良いのではないか?
◆ バージョン・アップのサイクルが短すぎる?
今後のトレンドである無線LANや電話機能内蔵に向けて、(ソニーでは)更に新製
品のラッシュになるのか?ポケットPCの進展ぶりをみると、対抗上新製品を出さ
ざるを得ないだろうが、対応が遅れているレガシーソフトの問題や、メモリースティ
ックのメモリーは128メガが最高なのに対して、ポケットPCがSDカードで512メガ、
CFカードで1ギガ(そして両方使える)まであるのを考えると、ビジネス用のみな
らず個人用、特にエンタテイメント用(動画やMP3)としては容量が足りないのが
辛いところだ。更に、SDカードはアダプターを使うとCFカードとしても使える汎用性
があるが、メモリースティックには未だそれらのアダプターが無い。筆者もこれらの
理由からデジタルレコーダーは最近ソニーからパナソニックのSDカードタイプに
切り替えてしまったのだが・・・。さあソニーさんはどうするのか?
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