「新三種の神器」などと言われる「デジタルカメラ」。
「キレイ」な写真を撮るために各社が熾烈な戦いを繰り広げている手ブレ補正技術に迫ってみましょう。撮影時には、誰しも気をつけるのがピント(焦点)です。これは通常のデジタルカメラであれば、撮影物が中央にあれば自動的にピントが合います。しかし、ピントはあっているはずなのに、なぜか画像がボケることがある…ということはないでしょうか?
画像全体がボケているといった場合、この原因は手ブレにあります。
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■軽量化 |
重いカメラと異なり、軽いカメラは撮影時の静止が難しくなる。 |
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■小型化 |
グリップ部分なども小さい分しっかりホールドしにくい、片手での撮影も多い
気軽に撮影する場面が多くなり、夜間など手ブレしやすい状況も多くなっている |
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■液晶の大型化 |
撮影時のプレビュー、撮った直後の確認など、視認性の向上により手ブレしていることがわかりやすくなった |
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■ズーム機能の搭載 |
ズーム高倍率時は、わずかな手ブレが大きな差として表れてしまう。 |
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最近のデジタルカメラのキーワードは「スリム」、「大型液晶」、「プラスアルファの機能」を備えた製品となっています。 |
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普段からポケットや手提げカバンに入れておけるサイズ・フラットボディ |
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撮影時のファインダーや撮影後の画像確認などに視認性の高い大型液晶 |
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動画撮影機能、高倍率ズーム機能、手ブレ補正機能など |
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※角速度とは?
モノが回転すると、その速度方向と重力により垂直方向に働くという“コリオリの力“と呼ばれる物理現象を利用して検出します。
2台の電車が平行して走っているとして、その一方の窓から、もう一方の窓に向かって物を投げるとします。速度が同じだと、窓に届きます(等速直線運動)。手前側の電車が速く走っていると窓より後ろの部分に物が到達します。これに地球の回転と重力も計算したものがコリオリの力と呼ばれるものです。このコリオリの力は慣性と呼ばれる物理的な作用の1つですが、地球規模では非常に大きな力の差となって表われます。例えば、日本のある北半球では台風の渦が半時計周りとなる原因となっています。また雲や雨のほとんどが西日本から東日本へ流れていくのもこのコリオリの力が働いているためです。 |
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「バリアングルプリズム」。2枚のガラスに挟まれた液体を蛇腹で傾けることにより屈折の方向を変えて、手ブレを補正する |
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