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現在、広く製品として普及しているテレビの特徴を比較してみます。
■薄さ |
従来のブラウン管型テレビではブラウン管の後ろから電子を放射して画面を描写しています。この仕組みは、画面の大きさに比例して奥行きが必要なため、狭い日本では普及も限られてしまいます。 液晶テレビやプラズマテレビはこの問題を改善し、壁にかけて視聴することも可能な薄さを実現しています。 |
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■大画面化 |
液晶テレビの場合は大型のパネルを作る設備が必要な事と、全体を均一な明るさで表示する事が難しいため、40インチ以上となるとプラズマテレビの方が価格的にも優位となっています。また、ブラウン管型テレビは画質が粗いことから、大型化してもメリットが少なくなってしまいます。
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■画質 |
液晶テレビは視野角やコントラストの点で弱いといわれています。発色としてはブラウン管型テレビが最も良いのですが、解像度においてはやや劣ります。プラズマテレビは各点において優れています。
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ここまで、プラズマテレビという言葉は何度も出てきましたが、この「プラズマ」というのはどういったものか意外とわからないものです。そこでプラズマの原理を徹底調査してみました。
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■プラズマとは |
プラズマは物質の原子に電気を与えることで強制的に作ることができます。物質が従来帯びているはずの電子が離れてバラバラになっている特別な状態といえます。 |
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■プラズマ発光の仕組み |
1. |
蛍光物質を含むガラス管などで真空状態を作り、そこにネオンとキセノンガスを混ぜ合わせたガスを封入します。
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2. |
ガラス管の両極から電圧をかけることで、ネオンやキセノンは電子を失います。この状態がプラズマです。
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3. |
プラズマは特殊な状態なので、ガラス管の中ですぐに元に戻ります。この電子が元にもどった時、不可視光線である紫外線(光のうち、人が見ることができない波長のエネルギー)が発生します。
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4. |
ガラス管の蛍光物質に紫外線が触れることで、エネルギーは目に見える波長(光)に代わります。
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これがプラズマ発光の仕組みです。
この原理は、身近なところでは蛍光灯にも使われています。プラズマテレビではこの発光するいくつもの小さなガラス管をたくさん並べて光らせる事で映像を表示しています。 |
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比較表 |
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薄さ |
大画面化 |
画質 |
プラズマ |
◎ |
◎ |
◎ |
液晶 |
◎ |
○ |
○ |
ブラウン管 |
× |
△ |
◎ |
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実際にテレビを選ぶ場合には上記以外に価格や熱効率など基準となる要素がありますが、大画面での画質の良さに関しては現在のところプラズマテレビが一歩リードしていると言えるでしょう |
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