一覧に戻る
かしこい生き方を考える COMZINE BACK NUMBER
業界ウォッチング
日刊自動車新聞 日本食糧新聞
日刊自動車新聞

「人・道路・クルマを最先端の情報ネットワークで結ぶことによって、安全でスムーズな交通の流れと、クリーンで快適なドライブ環境の実現を目指す国家プロジェクト・ITS(Intelligent Transportation Systems/高度道路交通システム)が、産官学協同体制の下、急ピッチで進められている。

カーナビの高度化、ノンストップ自動料金収受システム(ETC)など9つの開発分野のうち、自動車メーカーが力を注いでいるのが「先進安全自動車(ASV)」。ドライバーの認知・判断ミスなどのヒューマンエラーを補い、より安全なクルマ作りを目指す技術だ。

6月に、ホンダが世界で初めて新型「インスパイア」に搭載した、車間距離が異常に近付くと自動的にブレーキをかけて衝突被害を軽減させる機能や、9月1日に発売されたトヨタの新型「プリウス」で採用している、車庫入れや縦列駐車の操舵操作を自動で行う機能も、そうした取り組みの一つ。その他にも、車載カメラで車線を監視し直線走行を支援するシステムや、クルマが衝突の可能性を検知した際シートベルトが自動的に強く締まるシステム、居眠り警報装置などが既に商品化されている。

普及のネックは価格の高さ。しかし、全車両にASV技術が導入された場合、死亡・重傷事故を4割削減できると推定されており、今後ASVの性能が認知・評価されるようになれば、搭載車に対する保険料の割引や税制の優遇・控除などの可能性も十分考えられる。

ASV技術も含め、ITSのすべてのシステムが進化し、社会に定着した暁には、SF映画でおなじみの自動運転車の実現も夢ではなくなる。国の計画によると、ITSが完全に普及するのは2015年ごろ。果たして12年後、クルマは、道路は、どう変わっているのだろうか?

  日本食糧新聞

都市部の鉄道はいつの間にか無人改札が当たり前になったが、もう少しすると、スーパーのレジも無人化の時代を迎えるかもしれない。そんな思いを抱かせるのが、日本NCRが国内向けに無人レジシステムの販売を開始したという記事。既に今年8月からイオングループが試験的に数店舗で導入しており、小売業界でも注目を集めている。

精算システムの大まかな流れは、来店客自身が買い物カゴから商品を取り出し、専用スキャナーでバーコードを読み取った物から袋に入れていき、最後に現金やクレジットカードで代金を支払うというもの。バーコードを読み取らずに商品を袋に入れても分からないのでは? と心配してしまうが、買い物カゴと袋の重さは常に自動測定されているため、不正を行うとすぐに分かり、レジシステムが中断されるのだそう。また、タバコや酒類など購買対象者を制限している商品についても、店員の承認がないと精算できないなど配慮は十分。

現在、最も無人レジの導入が進んでいる米国では29%のスーパーがこれを導入しており、利用客の約9割が“速い・簡単・便利”と感じていると言う。利用客にとっては、レジの待ち時間を短縮できるだけでなく、生理用品や値引き商品、ガム1個といった場合でも他人の目を気にせず買い物できることが魅力だ。

一方、企業側のメリットはコスト削減。無人レジの導入にかかる費用は有人レジよりも割高だが、レジ対応の店員を増やさずに済むためコスト削減につながる可能性が高く、特に夜間の人件費削減効果が期待できる。近年、小売業では売上確保のために営業時間延長の動きが相次いでいることもあり、ニーズは十分。 銀行のATMの利用率の高さやセルフ式ガソリンスタンドの増加ぶりから見ても、日本で無人レジが一般化する可能性はかなり高いと見て間違いなさそうだ。

その他のIT関連記事   その他のIT関連記事

・マツダが新社員証にクレジット機能付加 非接触ICカードを採用(9月6日掲載)
・ETCの強み生かす 首都高など近距離割引(8月25日掲載)
・東海電子が9月からアルコール検知システム投入(8月22日掲載)
・車幅間隔の把握容易に 画像利用の運転支援システム(8月22日掲載)
・日整連 整備マニュアルをネット配信(8月16日掲載)

 

・大手食品メーカー、需要予測システム活用広がる(9月5日掲載)
・消費財メーカー モバイル端末の高度活用進む
  細かいリテールサポート目指す(9月5日掲載)
・ローソン、コンビニバンク開店(8月22日掲載)
・ネット上の中傷を監視 ニューズウォッチ食品業界向けに営業展開(8月18日掲載)

創 刊: 1929(昭和4)年2月
発行部数: 15.8万部
発 行: 日刊
購読料: 5610円/月(税込)
発行元: 日刊自動車新聞社 
http://www.njd.jp/
 
創 刊: 1943(昭和18)年1月
発行部数: 10.15万部
発 行: 隔日(月・水・金)
購読料: 3万2419円/6カ月、6万4839円/年(税込)
発行元: 日本食糧新聞社 
http://www.nissyoku.co.jp/
 
Top of the page

月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]