日ごろ丈夫な人でも、たまには風邪も引けば熱も出す。食欲の無いときは少しでも形があるものを口に入れるのもイヤで、普段平気で平らげるカツ丼やてんぷら定食の大盛りのことなど、考えるだけで気分が悪くなる。そんなときは重湯かお粥、アメリカならオートミールと相場が決まっていたのだが、それだけではどうしても栄養が偏ってしまう。
ところが、最近ではゼリー飲料という強い味方がある。もともと、スポーツ選手用に開発された栄養補給食品をもとに、ゆっくり朝食を摂る時間もないほど忙しい人のための栄養補助食品として商品化されたものだが、食欲がなく、体力が消耗しているような時こそ威力を発揮する。やがて熱が下がり気分も良くなり、徐々に食欲が出てくると、ゼリーでは物足りなくなり歯ごたえのあるものが食べたくなる。ゼリー飲料はそれまでのいわば「大人の離乳食」のようなものだともいえる。 |