答え :間違っているのは3番です

疲れやだるさを感じたら即効性のあるドリンク剤でビタミンB1を補給するとよい → × ビタミンB1に即効性はありません。日頃からの摂取を心掛けることが必要です。

体の中で糖質や脂質がエネルギーになるときに、「潤滑油」として働く大切な栄養素がビタミンB1。清涼飲料水には砂糖が多く使われていることが知られています(350ml 1缶に約30g)。夏、水代わりに清涼飲料水を飲んでいる人は、普段よりも多くビタミンB1が必要に。疲れやだるさを感じてあわててビタミン剤やドリンク剤を飲んだり、食事に気を配ってみても、ビタミンB1には即効性がないので、即、疲労回復というわけにはいきません。

その他の項目は以下の通りです。

1.過剰な冷房は夏バテの要因。外気温と室温の差は5℃程度が理想

冷房の効いた室内や電車内と、うだるような暑さの屋外。この温度差の中を行き来することがストレスとなり、自律神経のバランスが崩れてしまうのです。特にサラリーマンは背広を着ていることもあり、強い冷房を要求しがちです。それが災いし、体の冷えから血行不全や腰痛、肩こりなどを起こすことも少なくありません。こうした症状を防止するためにも、外気温と室温の差は5℃くらいに留めておくのが理想。冷えからくるむくみやだるさには、入浴や適度な運動による血行促進が効果的です。食事ではビタミンEを含む食品を取るように心掛けましょう。

ビタミンEが多く含まれる食品
アーモンド、鰻、かぼちゃ、サフラワー油、アボガド、めかじき、鮎


2.夏といえばカレー。カレーは夏バテ予防に効果的だ

今でこそ様々なエスニック料理に馴染んでいますが、日本人にとって、元祖エスニック料理といえばカレー。日本人は、インド人に次いでカレーを食べているとか。冷房により起こったむくみやだるさも、新陳代謝が回復すれば徐々に改善されます。カレーやピリ辛料理は血行を良くし、発汗を促して新陳代謝を盛んにするので夏バテ予防にはうってつけ。また、スパイス類は胃を刺激して胃酸の分泌を増やし、食欲増進に加えて消化促進の効果もあります。暑い地域に暮らす人たちの食習慣は、実は科学的な根拠に裏打ちされたものだったのです。また、暑い時にはのどごしの良い、冷たい料理を選びがち。血行を良くして新陳代謝を高めるためにも、一品は熱い料理を取り入れ、自律神経を活性化させましょう。


4.夏バテで食欲がない時におすすめなのは鶏肉や白身魚

夏バテで食欲がなくなっては、必要な栄養素も十分に取れなくなり、夏を乗り切ることができません。消化機能が低下している時は、消化の良い鶏肉や白身魚を使ったメニューがおすすめ。シソやミョウガなど旬の香味野菜で香り付けをしたり、柑橘類の酸味を効かせたりして消化液の分泌を促進しましょう。肉を食べたときには、たんぱく質を分解する酵素が含まれるパパイヤやパイナップルをデザートにしてはどうでしょうか。


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