エンタープライズビジネス事業本部
産業・公共ビジネス部

佐藤 光インタビュアー

2018年入社。大学では心理学を専攻していたが、ものづくりに興味を抱くようになり、就職活動では機械メーカーなども検討する。しかし、分業化が進んだ製造業とは異なり、すべてをイチから作れる仕事はICT業界だと気づき、方向転換。NTTコムウェアの社員とじっくり話をしたところ、仕事のやりがいはもちろん、結婚・出産などのライフイベントの変化を経ても長期的にキャリアを歩める環境だと感じて入社を決める。現在はNTTグループではない一般市場のお客様を担当する部門に所属し、住宅メーカー向けの品質管理サービスの開発に携わっている。

NTTIT戦略事業本部
IT戦略部 担当課長

花田 伸治

2004年入社。NTTという看板を掲げながらも、当時は設立から間もない若い会社である点からNTTコムウェアに注目。今後の発展性や社会貢献性にも惹かれて入社を決めた。幅広い仕事にチャレンジしたいという当初の想い通り、入社後はNTTドコモ向けのシステム開発や経営企画部を経験し、2017年から現在の新規ビジネス推進担当を立ち上げ。ICTを活用した新規ビジネスの創出という目標に挑んでいる。

エンタープライズビジネス事業本部
金融ビジネス部 担当課長

御菩薩池 英輝

2005年入社。学生時代は理工学部で化学を学んでいたが、ICTへの興味と新しい分野に挑戦したいという想いからシステムインテグレータを志望。最終的にNTTコムウェアに決めた理由は、人。出会った社員が会社の良さをアピールするだけでなく、熱意をもって自身のために親身に幅広い相談に乗ってくれたことから魅力を感じ、成長できる環境だと確信した。現在は金融業界を担当する部門に所属し、大手保険会社の販売支援領域システム開発のプロジェクトマネージャとして参画している。

CHAPTER01

「NTTコムウェアの可能性」

強みを活かしながら、変化を恐れない。

佐藤
最初に、皆さんの部署が担っている役割と、ICT業界やSI事業の動向と展望を教えてください。
花田
私はNTTIT戦略事業本部の新規事業の創出を担う部署に所属しており、ICTを使った新しい事業の企画からテストまでを行っています。現在は社会や市場環境の変化が激しく、ソフトウェアを中心としたイノベーションが企業の成長にとってますます重要なものになっています。例えばGAFAと呼ばれる企業群を見れば一目瞭然ですが、現在のICTは業務の効率化だけに留まらず、ICT自体がビジネスになる時代です。イノベーションの創出が重要性を増す中、私たちNTTコムウェアも今までの受託開発だけを行っていては企業としての成長が見込めません。そこで、自らNTTグループの新規事業を生み出し、グループを牽引していく企業としての変革が求められています。
御菩薩池
私の所属する金融ビジネス部は金融業界のお客様を対象にサービスを提供しています。第一のミッションは、現在のNTTコムウェアの主な事業領域である受託ビジネスをさらに拡大していくこと。これまでも継続してきた事業の屋台骨であり、お客様のビジネスを安定的に支え続けていくという重要な使命を担っています。そしてもう一つのミッションは、将来を担う「協創ビジネス」を展開・加速していくことです。現在はあらゆる業界で人手不足が叫ばれ、ICTを活用しながら生産性を高めることが求められています。特に金融業界では、「フィンテック」とも言われるようにICTを活用した業務の効率化や改革が進んでおり、私たちに求められる役割も以前とは変わってきています。新技術の採用やスピードを重視した開発手法などを積極的に取り入れながら、「協創ビジネス」への注力を進めています。
佐藤
私の業務でも、今までのような業務効率化だけに留まらず、データを活用した新しい取り組みを検討しているところです。ICTを使った業務効率化はNTTコムウェアの得意分野ですが、これからはさらに一歩踏み込んだ役割が求められているのですね。

CHAPTER02

「NTTコムウェアの使命」

新たな領域にも、果敢に挑む。

佐藤
今、皆さんの部門で具体的に取り組んでいることは何でしょうか。
花田
NTTグループの新規事業の創出をミッションとする私たちの組織では、ソフトウェア開発力を活かし、新規事業の企画検討や仮説検証を行っています。私たちの目指す新規事業には大きく二種類があり、一つは異業種の知見を生かしながらコラボレーションして社会課題を解決すること。これはオープンイノベーションと言われる協創の形です。もう一つは、社会変化を予測し、数年後にあるべきサービスを創出すること。いずれにしても新規事業の創出は簡単ではありませんが、実際にドローンや植物工場、チャットボットなどの分野で新規領域での取り組みを進めています。また、スマートシティ領域における新規事業の検討や検証も行っているところです。
御菩薩池
私たちの取り組んでいる主力のテーマは生産性向上です。NTTコムウェアは、短い開発サイクルを繰り返していくアジャイルという開発手法に力を入れていますが、近年ではお客様からもアジャイルについて相談されることが増えてきました。例えば、お客様が新しい金融商材を提供したいという場合、以前のように開発に長い時間をかけていては、市場のニーズに対応できません。今の時代のビジネスには、「少なく作る、早く作る」という早期ビジネスの実現が重要になっているのです。これまでは金融業界のプロジェクトでアジャイルを導入することは難しい面もありましたが、私たちはアジャイルやDevOpsなどの新しい手法を採用できるように、お客様側も含めた体制準備を進めています。また、開発の外部リソースの拡大を目指し、中国などのオフショア拠点の活用も推進しています。いかにお客様に近い位置に立ち、「やりたいこと」をスピーディに実施できるかが鍵になると思います。
佐藤
私の部署も一般市場のお客様を対象にしており、同業他社との激しい競争があります。やはりNTTコムウェア独自の付加価値をどれだけ生み出せるかが重要なのだと改めて感じました。

CHAPTER03

「NTTコムウェアの流儀」

失敗を恐れず、変革を楽しもう。

佐藤
私は普段の業務で、アウトプットをとにかく素早く出すことを意識しています。自分の中で満足いく内容でも、お客様にとっても同じとは限りません。だからこそ、まずはぶつけてみる。そして反応を見ながらアウトプットを練り上げていった方が、早くゴールにたどり着けると考えているからです。皆さんは仕事において、どのような流儀をもっていらっしゃいますか。
御菩薩池
私は部下であるメンバーの成長につながる場所や機会をできるだけ創出することを心がけています。メンバーは一人ひとり、得意なこと、好きなこと、苦手なことも違います。私は慎重に本人の話を聞きながら、何が必要かを考え、成長の場を提供するようにしています。
仕事においては、佐藤さんが話したように、お客様が何を求めているかが重要です。スピードが求められているのであれば、たしかに100点満点の内容ではなくても、まずはお客様に提案してみるべき。逆に時間をかけて考えるべき内容であれば、しっかりと品質の高い提案をすべきですね。また、お客様のことをどれだけ知っているか、という点も考慮に入れて行動するといいと思います。私はお客様先に常駐して一緒に仕事をしていた経験もありますが、愚痴も聞けるくらいの近さで、だからこそ提案できることもありました。
花田
私の流儀は、世の中を捉え、変革・チャレンジを楽しむということです。社会の価値観は変化します。昔のNTTコムウェアの使命は、通信品質を守ることでした。つまり、QCD(品質・コスト・納期)でいうQ=品質の比重が非常に大きかった。しかし昨今、ビジネスのルールも変わってきて、今までのやり方では通用しない場面も出てきています。社会が変わってきたからといって、「しょうがない」で済ませてはいけません。自らも変化し、変革やチャレンジを楽しむことが重要だと考えています。また部下に対しても、リーダーの自分が率先してチャレンジすることで、「あそこまでやっていんだ」と模範を示すことにもなります。その意味でも、私自身、変化を捉えてチャレンジを続けていきたいです。
佐藤
最後に、これから私たちの仲間となる学生さんへの期待とメッセージをお願いします。
花田
私たちはNTTコムウェアの強みとする開発力と、NTTグループのアセットを活かして新規事業に取り組んでいます。NTTグループの新規事業やデジタルトランスフォーメーションを推進したい、ICTを活かして社会課題を解決したいという人をお待ちしています!
御菩薩池
これから、今までに経験したことがない世界に挑んでいくことになります。そんな環境でも自ら考え、周囲を巻き込みながら主体的に挑戦できる人がNTTコムウェアに向いていると思います。学生時代は、ゼミや研究といった学業でも、アルバイトなどの学業以外でも、学べる機会はたくさんあります。「やったことがないからできない」ではなく、「やったことはないけど、やってみる」という姿勢で、チャレンジしてください。
佐藤
私も、皆さんのようにサポートしてくれる上司や先輩に囲まれて、安心しながら楽しく仕事ができています。異動して間もない時期ではあるのですが、経験したことがない分野でも、積極的に挑戦してみようと思えました!

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※記事内容は取材当時のものです。

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