エンタープライズビジネス事業本部
産業・公共ビジネス部

上栗 泰一

2009年入社
制御・情報システム工学専攻科(高専・学士課程)修了

入社後、NTTコムウェアの社内向けサービスツールの社内電話、社内ネットワークに携わり、構築・運用・保守を担当。2年目からは、NTTグループ/NTTグループ外市場向けのクラウドサービス『Smart Cloud Network』の構築・運用・保守を任される。その後、NTT東日本、西日本向け光設備管理システムのシステム方式を担当。ネットワーク技術を武器に、現在は開発環境クラウドサービスの企画・開発・プロモーション活動に従事。2019年1月、アソシエイト エヴァンジェリスト(DevOps)に就任。

テレコムビジネス事業本部
SOソリューション部

布花原 一志

2004年入社
理工学部情報工学科卒

NTT西日本向け、光ブロードバンドサービスのサービスオペレーション管理システムの初期開発・導入を皮切りに、RFIDを利用した在庫管理/入退室管理システムの企画・営業・開発、NTT東日本、西日本向け光ブロードバンドの開通業務プラットフォームシステムの更改開発、SBC(Server Based Computing)システムの新規システム構築、光ブロードバンドサービスの受付業務プラットフォームシステムの更改開発などを経験。現在は、国内最大のNGN(次世代ネットワーク)光ブロードバンドサービスを担う、大規模システムの更改に携わっている。

エンタープライズビジネス事業本部
産業・公共ビジネス部

青木 翔

2011年入社
融合科学研究科情報科学専攻修了

現在はNTTグループに対して、クラウドサービスを活用したシステム開発を行っているが、入社から7年間は、「エンタープライズ」と呼ばれるNTTグループ外企業向けのシステム開発をおもに担当してきた。要件定義が済んだ後、システム構成検討や方式設計を数多く担当し、ハードウェア、ソフトウェアなどに関する幅広い知見を得た。クラウドサービスについての知識は社内でも随一を誇る。

技術企画部
技術SE部門

星合 拓馬

2015年入社
機会・情報システム工学専攻科(高専・学士課程)修了

データマイニングに興味があり、大規模データを扱うNTTコムウェアを志望。入社以来一貫して、データベースを取り扱う現部門で技術を磨き続けている。特にOSS(Open Source Software)である『PostgreSQL』をメインで担当。社内からの技術的な問い合わせ対応やトラブルシューティングを行っているが、扱っている製品がOSSということもあり技術力の向上や、トレンド情報をキャッチアップするために外部のコミュニティにも積極的に参加している。

CHAPTER01

「技術者への想い」

土台にあるものは「ものづくり」への情熱。
それが、今の仕事にも活きている

技術者になる前に、私たちが熱中していたこと

上栗
今回集まった4人は全員技術者なので、もともと「ものづくり」への関心は強かったはずですが、いま手がけている業務もバックグラウンドもそれぞれ違います。まずは、学生時代の話からスタートしてみましょうか。
布花原
私は、高校時代からパソコンを自作したり市販のソフトウェアを活用しており、その当時からICT業界で働きたいというイメージはもっていました。大学では情報処理を専攻し、C言語を使ったフリーソフトウェアの作成や、HTMLやJavaScriptを使ったホームページ作成、MIDIで携帯電話の着メロの作成などをしていました。論文は次世代Bluetoothについて書くなど、幅広く手を広げていた方かもしれません。
上栗
私は高専出身なのですが、布花原さんと同じく、幅広い分野に興味をもっていましたね。システム工学、機械工学、環境工学、電気電子回路、プログラミング…。卒業研究は太陽電池でした。特に興味深かったのはロボット工学で、一時期は本気でガンダムをつくりたいと思っていました(笑)。
星合
私も「いろいろ学べる」ということで高専に進学したのですが、最初にICTに興味をもったきっかけはゲーム好きだったからです。プログラミング技術があればゲーム開発もできるのではないかと思って。高専では専攻科に進学してテキストマイニングやAndroidアプリの開発を中心に研究していました。
青木
私もオンラインゲームにどっぷりハマっていた時期がありました(笑)。夜中までゲーム三昧で、よく親に叱られましたね。それと、高校生の頃には好きな洋楽歌手のファンサイトを制作したこともありました。日常生活では出会えない世界中のユーザーとリアルタイムに交流したことで、ICTへの興味が深まりました。大学院では、機械学習を利用した音声認識システムを研究しました。
布花原
関心のポイントはそれぞれだけど、本当に「ものづくり」が好きな4人なんですね。

唯一無二の技術と価値がある。だから、NTTコムウェアに決めた

布花原
いろいろな選択肢がある中で、皆がNTTコムウェアを就職先に選んだ理由は何ですか?
星合
テキストマイニングの研究をして、大規模データを扱うシステムに関わってみたいと思ったことがきっかけです。NTTコムウェアは言うまでもなく、グループ内の大規模システム、大規模データをつねに扱っている企業なので志望度は高かったです。
青木
せっかくICTに携わるなら、影響力が大きい仕事がしたいというのはありましたね。NTTコムウェアでは大学の先輩も働いていて、生き生き輝いていたのも好印象でした。技術者が働く環境としても魅力的だと感じました。
上栗
就職活動では重視していたことの一つが「社会的なインフラに携わりたい」ということでした。日本社会を支えているという自負がもてる仕事がしたいと。電話やインターネットという通信インフラに関わる、責任も影響も大きい仕事ができるNTTコムウェアは、自然と候補の中の上位にあがってきました。
布花原
私は、影響力の大きさへのこだわりはあまりなく、むしろ将来性のある独自技術をもっているところに惹かれましたね。その当時から、NTTコムウェアが取り組むRFIDの近接ネットワークに関する実証実験や、OSS(Open Source Software)の専門部隊などについては知っていたので、技術者として自分の力が磨かれていく場所だと感じました。
青木
技術者にとって「オンリーワン」や「ナンバーワン」の技術に携わることは、永遠のテーマですよね。その意味でNTTコムウェアは、どちらも目指すことができる。NTTグループの一員だからこそタッチできる技術があり、さらにグループ外の企業の課題解決もできる。その時点で、当社は唯一無二の企業だと思います。
上栗
加えて嬉しいのは、その技術の向こう側にいる生活者の数が、とてつもなく膨大だということでしょうね。そこにNTTコムウェアだけが生み出せる価値があると思います。こんな会社は他にはない。規模と先進性、どちらも兼ね備えているICT企業は非常に稀です。学生時代に想像していた以上の技術力の高さ、そして価値の大きさが、ここにはあります。

CHAPTER02

「この場所だから得られること」

NTTコムウェアというフィールドで、
味わえる喜び、磨かれる技術

社会的意義、最新の技術トレンド、そこに携わる醍醐味

青木
皆さんは、いまの仕事のどのようなところにやりがいを感じていますか。
布花原
例えば、電話が止まれば110番や119番が使えない、命に関わる問題です。だからこそNTTグループの事業を支えるシステムには「公共性」と言ってもいいぐらい、大きな責任があります。そこには誇りをもっていますし、NTTコムウェアの強みが発揮できている領域だと思います。大幅なコスト削減、生産性向上が実現できればユーザーの利益にもなります。

「DevOps(※1)」というキーワードがICT業界で注目されていますが、興味を持たれたクライアントのために、「DevOps」を体現するようなサービスを提供するのが、現在の私の仕事。そのため、最新のトレンドを追いかけたサービスをつくっている実感はあります。「DevOps」サービスを提供する以上、我々自身も「DevOps」を実践していなければならない。もう必死です(笑)。
青木
実は調達までのスピードが早いということで、私たちも『DevaaS2.0』も使ったことがあります。目的と合致したのでメリットは感じました。ただ、「DevOps」はトレンドなだけに、いろいろな企業が関心ももっている反面、なかなか抽象的な概念なので、理解にズレがあると大変そうですよね。
上栗
そうなんです。顧客体験をスピーディに取り込んで、ビジネスの価値をあげるサイクルをつくることが「DevOps」の目的ですが、「よくわからないけど導入したい」とか「コスト削減できるんですよね」という相談もゼロではありません。
星合
アジャイル開発がいいか、ウォーターフォール開発がいいか、の議論とほぼ同じですよね。決して2択ではなくて、きちんと目的を明確にして手法を選ばないと無意味というか。
青木
案件によってはオーダーメイドの方がふさわしい場合もあるし、既製品を組み合わせた方がリーズナブルな場合もある。提案する側は、クライアントの啓発も意識しないといけません。
星合
最近はOSSを活用するケースが増えている印象です。データベースでも『PostgreSQL』というOSSのニーズが高まっている。OSSの情報を取りに行くためには、社外ネットワークも重要なので、積極的に外部のコミュニティにも参加するようにしています。

チームだから実現できる技術がある。チャレンジするから得られる知見がある

上栗
この中では星合さんが一番若手ですが、入社して以降、技術者としての考え方に変化はありましたか?
星合
「つくって終わり」ではないという意識ですかね。学生時代にはつくること自体が楽しくて、完成したら満足していたのだけれど、仕事は、快適に使ってもらってはじめて意味がある。使いやすいか、問題が起きた時に解決がしやすいか、「つくり終わったその先」にこだわりをもつようになりました。
青木
学生時代の「ものづくり」の大半は、「自分でつくって、自分で使う」でしたが、ビジネスになると一気に開発メンバーもユーザー数も増える。自ずとたくさんの人とコミュニケーションを取ることが前提になるので、その大切さは強く感じますね。技術者としてというより、ビジネスパーソンとしてかもしれません。
上栗
私は想像していた以上に、「イメージしたものはカタチにできるんだ」という驚きがありました。もちろんそれはひとりでは実現ができないわけで、だからこそチームの一体感が必要になる。ひとりで完結できることより、圧倒的に大規模なものをつくれるチャンスが多いと思っています。
布花原
私は単純に、NTTコムウェアに優秀な技術者が多いことに感心しました。優秀さにもいろいろあるけど、「この人はすごい」という人が年上にも年下にもいますよね。技術者の中には文系出身者もいるし、実はバックグラウンドは関係ないのかもしれない。
青木
新しいことや知らないことに、怯まずどんどん向かっていく人も多い。チャレンジスピリットもさることながら、常にアンテナが張られている。幸い当社にはとても多くのプロジェクトがあるし、そこから得られた知見もあります。技術者にとってはとても良い環境と言えますね。
布花原
これまで私は「カッチカチ」の技術の話を中心にしてきましたが、私のチームでも何人かのメンバーには、クライアントを巻き込んでAI技術を活用したシステム開発にもトライしてもらっている最中です。「新しいことに踏み出そう」「チャレンジャブルであろう」というのは全社共通の動きでしょうね。

極めた技術がひとつあれば、応用できるようになる

青木
経験を積み、いまこうしてリーダーの立場になって感じることですが、それぞれに得意分野が異なる中で、うまく役割をメンバーに割り振ってチームを回すのって大変ですよね。
布花原
管理職だとしてもすべての領域について一流の技術力を持つことは不可能なので、やはり一人ひとりのメンバーに頼る部分は大きいです。組織運営という意味では、いくつも武器を持つチームをつくらないと強いチームにはならない。
星合
私はまだチーム全体を牽引した経験はありませんが、個人的には入社以来ずっとデータベースの領域で技術を積み上げてきたので、さっき話に出たSoRにもSoEにも関わりがある仕事ができていると思っています。どのようなシステムをどのような手法でつくるのだとしても、データベースが必要となる場合はとても多い。専門知識をひとつの軸足にしながら、少しずつ視野を広げていきたいと思っているところです。
上栗
私はネットワーク技術が得意分野ですが、以前、トラブルがなかなか解決できないことがありました。当時、布花原さんと同じ部門で一緒に働いていたため相談したところ、短時間で解決されたことが印象に残っています。ネットワーク専門ではなかったのに、広く深く技術力がある布花原さんはさすがだな、と思いました。
布花原
おだてたって何も出ないよ(笑)。上栗さんだって行列のできる技術者でしたよね。ただ、私も私なりに磨いてきた技術もあって、そこで培った経験は横にスライドすることもできますよね。何かを極めていると応用できる。
上栗
未知の領域だとしても、会話するだけの基礎知識は必要。だから、リーダーになるためには幅広く学ぶことが必須です。いろいろなプロジェクトに参画して、いろいろな先輩社員とも交流をもつ中で、当社で求められているのは特定の技術に特化せずに動き回れる「フルスタックエンジニア」なのだと思うようになりました。

CHAPTER03

「そして未来へ」

事業の幅広さが、
技術者としての選択肢の多さになる

NTTコムウェアの技術者は、「小さな世界一集団」であれ

上栗
NTTコムウェアには「小さな世界一集団」という言葉がありますけど、やっぱりそうありたいですよね。何かの領域については誰にも負けないものを持つ。それが当社の技術者のプライドだと思います。
布花原
技術だけではなく、それはマネジメント能力でもいいし、人柄でもいいよね。
青木
確かに、いま提供しているソリューションについては、社内で一番理解している自信はあります。中身についても、売り方についても。NTTグループ外にも、NTTグループ内に導入したノウハウもある。そう考えると「世界一」と胸を張ってもいいのかもしれない。
星合
世界一のレベルはいま目指している最中ですが、少なくとも『PostgreSQL』のソースコードが読める人材はまだまだ世の中的にも少ないと思います。以前、「同期の中で一番になる」と宣言したことがあるのですが、『PostgreSQL』に関しては実現できているつもりです。入社前にはデータベースについての知識やスキルはゼロでしたが、がむしゃらにここまで来た感じです。
布花原
正直に言うと、10年前には「小さな世界一集団」と言っても、周囲から認められていない面もあった気がするんですよね。でも、この10年でNTTコムウェアの技術力は飛躍的に向上している。世界的なメーカーから表彰されたり、権威ある賞を受賞したり。その根本には「こんなことがしたい!」という情熱をもった人材が増えてきていることがあると思います。「世界初」という事例も増えているし。
上栗
おそらく、当社では協力会社に指示を出すだけじゃなく、自分たちで手を動かすので力が身につきやすいんだと思いますね。「オンリーワン」や「ナンバーワン」の技術の根底には、実際に「ものづくり」をし続けてきたという揺るぎない事実があるはずです。
布花原
課題解析を協力会社に丸投げせず、自分で解析するから、自分が思っている方向にシステムを変えていける。
星合
確かに、ただ規模が大きいだけじゃなく、大きなシステムに直接触れられるからこそ高度化していく技術はありますよね。

領域の広さ、深さ、新しさ。この幅の広さが技術者を育てる

上栗
面白いもので、こうして働いていると、やりたいことって徐々に変わっていったりもしますよね。それもまたこの会社の環境の良さだと私は感じているのですが。
青木
事業領域が多岐にわたっているし、クライアントの数も多いので、アサインされたプロジェクトごとに新しい何かと出会えるのは当社ならではですね。
上栗
異動して新しい技術について学ぶことになっても、その前に培った技術が何かの形で生きてくるというのは何度も経験しています。
星合
開発をすれば、ネットワークやクラウドなど、さまざまな視野が持てる。私のように後方支援をする業務をすれば、ひとつの領域を極めていくこともできる。「新しさ」にも「深さ」にもキャリアの幅があるという意味になりますよね。
布花原
いまのプロジェクトでもハードウェア、ミドルウェア、ネットワーク、セキュリティ、運用監視、と実に幅広いシステム知識が問われています。社内や協力会社、クライアントを巻き込んで業務を推進する能力も必要になる。確固たる技術をもち、さらに情熱をもって周囲を導けるようになると、本当の「スタープレイヤー」になれるんでしょうね。
上栗
歴史的に、NTTグループの通信インフラを支えてきた実績は大きいですよね。いま私が担当しているICTサービスの提供などは、そうした屋台骨があるからこそできていること。基盤がしっかりある会社だからこそ、新たなステージに挑戦できるのだろうと思います。

それぞれに描く未来。それぞれに求める技術者像

布花原
今後に向けて、目標や夢はありますか?
星合
「データベースなら星合」と全社から思われるような人材になりたいです。後方支援という立場ですが、待ちの姿勢ではなく、自分から最新技術の調査や検証を行い、社内にナレッジを展開していくことで、NTTコムウェア全体の技術力を底上げしたいです。
青木
世の中にあるさまざまなクラウドサービスを組み合わせて、クライアントの働きやすさを改善し続けるのが私のミッション。私の周りには、同じシステム同じお客様を担当してきた「10年選手」のような先輩もおり、若手を前面に立たせて後ろからフォローしてくれます。私もそのような、周囲から信頼され、なおかつ後輩に豊かな経験を積ませられるリーダーになりたいですね。
上栗
「NTTコムウェアだからこそできるICTサービス」をもっと育てていきたいです。独自技術の洗練ですね。クラウドサービスのマーケットには強力なライバルもいますが、『SmartCloud DevaaS® 2.0』をそんな巨人たちと渡り合えるサービスにしていきたいと思います。そのために、自分自身で、NTTコムウェアだからこそできるエンタープライズでの「DevOps」を継続的に体現するように取り組んでいます。まだまだ力不足なので、日々精進です。
布花原
皆さん熱いですね。私はやはり「付加価値」にこだわりたいと思っています。売上の大半を締める大規模システム、レガシーシステムをないがしろにせず、そんな中でも新規技術の活用にトライし続けたい。日々の仕事はたくさんあるので忙殺されがちだけれど、好奇心をもってチャレンジする気概あるチームがつくりたいですね。
青木
この熱さも、NTTコムウェアの遺伝子かもしれませんよね。
上栗
こうしてお話をして、負けていられないなと思いました。
星合
私は先輩方の考え方や活躍を聞いて、とても勉強になりました。どうもありがとうございました。
一同
ありがとうございました。

※1 DevOps:「開発チーム(Development)」と「運用チーム(Operations)」が密接に連携し合いながらシステムやソフトウェアを開発・運用し、ビジネスの価値を高めていく考え方。
※記事内容は取材当時のものです。

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