INTERVIEW
挑戦を肯定する環境で
開発×UI/UXを研ぎ澄まし
期待の先を行く実装を
AS
アプリケーションスペシャリスト
KITANO ASAKO
北野 朝子
2020年度入社 地域政策学部卒
当初は旅行業界を志望してインターンにも参加しましたが、企画よりも人のお世話をする業務が中心だと実感しました。周囲には献身的な学生が多く、「自分はこの領域では一番になれない、もっと別の適性があるはずだ」と痛感し、視野を広げたのです。そこで、あらゆる業界の基盤となるITスキルを身につけられ、かつ多様な案件に関われる当社に興味を持ちました。
入社の決め手は「人」です。他社の選考では自社への入社を強く促されることもありましたが、当社のリクルーターは違いました。「北野さんなら、他社に行けばこういう活躍ができるし、うちならこういう強みが活かせるよ」と、私のキャリア全体を考えたフラットな助言をくれたのです。その誠実な姿勢に触れ、この人たちと一緒に働きたいと強く思い、入社を決意しました。

良い意味でのギャップがありました。入社前は下積み期間が長いイメージを持っていましたが、実際は若手でも「やりたい」と声を上げれば挑戦させてくれる環境でした。
ただ、配属には驚きました。文系出身で営業職を希望し、「自社商材を売っていきます」と宣言して入社したものの、配属先は開発標準やルール策定を担う技術企画部だったのです。コロナ禍で完全リモートとなり、未経験のプログラミング学習には非常に苦戦しました。それでも、同期と電話を繋いで復習したり、恥を捨てて先輩に質問したりして知識を吸収しました。その姿勢が認められたのか、2年目にはアジャイル開発のプロダクトオーナーに抜擢。仕様策定や優先順位の判断など、若手ながら責任ある役割を任せてもらえたことは、大きな自信になりました。
私は大の旅行好きで、月に1回は必ずどこかへ出かけています。年末年始にはケニアとマダガスカルを訪れました。サファリでの「生と死」を感じる野生動物の営みに圧倒された一方、草原でも5Gが繋がり、キャッシュレス決済が進んでいる現地のデジタル事情には驚かされました。普段は在宅勤務が多いため、旅先で非日常に浸り、仕事のスイッチを完全に切ることが一番のエネルギー源になっています。
現在は主に二つの軸で業務を行っています。一つ目は、クレジットカード決済サービスの開発・運用です。システムを作るだけでなく、設計書のレビューやお客様からの問い合わせ対応など、顧客接点も重要な役割を占めています。特に開発時のレビューでは、細かい仕様の不整合も見逃さないよう徹底しています。
また、運用においては「お客様の本質的な要望は何か」を見極めることが最も大切です。言葉の表面的な意味だけでなく、「なぜその質問をされたのか」という背景や意図を汲み取る姿勢を貫いてきました。その結果、お客様と深い信頼関係を築くことができ、営業担当への質問も「まずは北野さんに相談したい」と頼っていただけるようになりました。二つ目はデザイン浸透活動で、開発業務で得た知見とUI/UXの視点を掛け合わせ、より価値のあるサービス提供を目指しています。

入社4年目に「ダブルワーク制度」を活用し、実務を通じて習得しました。当時、セキュリティやAIなど高い専門性を持つ同期に対し、自分には確固たる武器がないという焦りがありました。一方で、社内のシステム開発においてUI/UXデザインがあまり重視されていないことに課題を感じており、これを自らの強みにしようと決意。NTTドコモビジネスのデザイン組織での業務に挑戦しました。
そこでは、プロのリサーチャーと共にユーザーインタビューを行い、デザイン思考やユーザビリティ評価の手法を徹底的に学習。先輩社員に「何でも聞ける場」を設けてもらい、実案件を通じてスキルを吸収しました。本業の開発との両立は多忙を極めましたが、外の世界で揉まれたことで視座が高まり、「この学びを自社に持ち帰り、組織を変える」という明確な目標を得ることができました。
個人の「やりたい」という熱意を、組織全体で応援してくれる温かいカルチャーがあります。ダブルワークから戻った後、私は「社内にもデザインチームを作りたい」と周囲に発信し続けました。最初は小さな有志チームでしたが、その想いに共感した上司や他部署の先輩が経験者を繋いでくれたことで、応援の輪が広がっていったのです。私が企画したユーザビリティ評価のワークショップに部長自らが参加し、「重要性が身に染みた」という感想をくれた時は、活動の意義を強く実感しました。
こうして立ち上げた「UI/UXデザインチーム」は、今では人事部と連携して全社的な育成施策に関わるまでに成長しています。一社員の個人的な課題意識から始まった活動に対し、正式なプロジェクトとしてリソースを割いてくれる懐の深さが当社にはあります。

今後は、「アプリケーションスペシャリスト」としての開発・運用スキルに加え、UI/UXデザインの専門性を併せ持った「サービスクリエータ」として活躍したいと考えています。入社当初、専門性という「武器」を持って活躍する同期や先輩の姿に刺激を受け、自分もそうなりたいと強く願ってきました。デザイン思考という武器を手に入れた今、システムが正しく動くことは前提として、それを使うユーザーにとって本当に価値ある体験を創り出したいと考えています。
現在は大学の社会人向けプログラムにも参加し、最先端のUX研究を学んでいますが、学ぶほどに自社の課題も見えてきます。社内にはまだデザイン思考が浸透しきっていない部分もありますが、だからこそ私が先陣を切って重要性を伝え、実践していくことに意義があります。技術とデザインの両面からアプローチできる人材となり、会社全体のサービス創出力を底上げしていくことが、今の私の最大の目標です。
※記事内容は取材当時のものです。