INTERVIEW
AIを、次の当たり前へ。
一人では届かない答えを
仲間と導き出す
SC
サービスクリエータ
SHIOZAWA RYU
塩澤 龍
2021年度入社 工学部卒
学生時代は機械系を専攻していましたが、学び進める中で「自分にはIT業界の方が合っているのではないか」と感じ、SIerを中心に就職活動を行いました。その背景には、学生時代の新聞営業のアルバイト経験があります。お客様の深刻な悩みに対して、当時の私は「新聞」しか提案できない。その状況にもどかしさを感じ、もっと幅広く、最適な解決策を提案できる仕事をしたいと考えるようになりました。
その中で出会ったのが、当社の「システムインテグレータを超え、ビジネスインテグレータへ。」というメッセージでした。単にシステムを作るだけでなく、お客様のビジネス全体を見て課題解決をする姿勢が、自分の価値観と合致すると確信したのです。実際、社内には利益よりも「お客様にとっての最善」を優先する、正義感のある意思決定をする方が非常に多いと感じています。この誠実さこそが、ビジネスインテグレータの根幹なのだと実感しています。

入社当初は情報系の専門知識不足を懸念していましたが、充実した研修や資格取得支援、さらに一通りの開発を経験できる制度のおかげで、確かな指針を持って業務をスタートできました。
配属後はサービスクリエータとして、SaaS連携サービスの企画開発などを経験。その後、製造業向けの新規ソリューション企画を担当したのですが、これが私にとって大きな転機となりました。「製造業向け」というテーマ以外は白紙の状態からの取り組みだったのです。
当時の私はIT知識では先輩方に及ばなかったため、とにかく行動量で価値を出そうと決意。お客様の生の声を拾うために約60〜70社の企業にアプローチし、最終的に10社ほどの仮説検証を実現させました。アポイントを取って現場へ足を運び、無償のインタビューに協力していただく。この泥臭いプロセスを通じて、お客様との関係構築の難しさや、ゼロから企画を練り上げる面白さを肌で学びました。
オンとオフの切り替えが非常にしやすい環境です。有給休暇をしっかりと消化しようという風土があるため、年に1、2回は海外旅行に出かけています。最近はアジアの活気に惹かれ、タイやベトナム、台湾などを訪れました。また、社会人になってから始めたゴルフも趣味の一つで、平日に休みを取ってコースを回ることもあります。夜は友人と街の新しい居酒屋を開拓するのが楽しみで、アクティブにリフレッシュしています。
現在はコンタクトセンター向けのシステム開発、特に「AIエージェント」の企画・実証実験に注力しています。私の担うサービスクリエータ(SC)のミッションは、実案件で得られた成果や知見を、一般市場向けに「サービスとして型化する」こと。ドコモビジネスグループと連携し、最新技術の検証と並行してプロジェクトマネージャーの支援も行うなど、一社一社のお客様に向き合う現場の視点と、未来のサービスづくりを地続きで進めています。
具体的にはクラウドCRMサービスのAI機能を活用し、電話対応やナレッジ作成をAIが担う仕組みを模索中です。目指すのは、AIが人間のパートナーとなり、オペレーターがより建設的な対話や判断に集中できるコンタクトセンターの未来です。個別の成功事例を「世の中のスタンダード」へと昇華させていく過程こそが、SCならではの難しさであり、大きな醍醐味です。

AIなどの新技術を活用し、お客様の課題を解決するソリューションを組み上げられたときに大きな手応えを感じます。現在は海外発の最新技術を扱っており、日本語の情報がほとんどなく、英語の文献しかないことも多々あります。私は英語が得意ではないのですが、AIを駆使して文献を読み解き、チームで仮説検証を繰り返しています。
AIは指示の出し方一つで精度が大きく変わるため、「どのような指示なら正しく動くか」というプロンプトエンジニアリングを工夫し、さまざまな方法を試しながら地道に正解を探ります。そうしてネット上にも対処法がなかった問題を試行錯誤で解決した瞬間は、未踏の地を切り拓いているような高揚感があります。「世界で自分だけがこれを知っているのではないか」というワクワク感はこの仕事ならではの特権です。得られた知見を社内に発信し、組織全体の力に変えていくプロセスにも楽しさを感じています。
まずはサービスクリエータとして、技術への理解をさらに深めていきたいと考えています。今の自分にとっては開発知識を深めることが直近の課題だと認識しています。
その上で将来は、セールス(アカウントマネージャー)としてお客様の課題解決の最前線に立ちたいと考えています。これは就職活動時から抱いていた思いですが、開発や企画を経験した今だからこそ、目指せる営業像があると思っています。それは「技術が分かる営業」です。お客様からの相談に対し、単に取り次ぐだけでなく、開発の肌感を持って「これなら実現可能です」「ここにはリスクがあります」といった一次回答をその場で行えること。それにより、お客様からの信頼も格段に変わるはずです。技術とビジネスの架け橋となるような存在を目指しつつ、社内の起業制度なども活用して、自発的に新しいビジネスを生み出すことにも挑戦したいです。

「人柄の良さ」と「心理的安全性の高さ」は、当社の最大の魅力です。特に、正解のない新しい技術に挑戦する際、それを強く実感します。上司や先輩方は、若手の意見を頭ごなしに否定することはありません。一度受け止めた上で、共に深く検討してくれます。この発言しやすい雰囲気があるからこそ、全員で考え抜いた建設的な議論ができます。
現在取り組んでいるAIエージェントの活用でも、社内にまだ十分な知見がないことが多々あります。しかし、そうした状況でも一人で抱え込まずに周囲を巻き込めば、誰もが協力してくれます。担当者全員がいるチャットで助けを求めれば、多くのメンバーが意見を出し合い、一つひとつ検証することで正解に辿り着けます。人を巻き込んで新しい技術を学んでいくことは大切ですし、一人では行き着けない場所があると感じています。失敗を恐れずに挑戦できるこの風土があるからこそ、難易度の高い課題にも安心して向き合えます。
※記事内容は取材当時のものです。