INTERVIEW
7,000万人の決済を
支える重みと向き合い
大規模インフラを守り抜く
AS
アプリケーションスペシャリスト
YAMAGISHI RYUTA
山岸 竜太
2022年度入社 理工学部卒
学生時代、PC教室でのアルバイト経験が私の進路を決定づけました。当時の私は、スマホやPCで情報を得ることは誰にとっても「日常」だと思い込んでいました。しかし実際には、40代・50代でもPCに触れたことがない方が多く、1対1で操作を教える中で、ITの恩恵が行き届いていない現実を痛感したのです。
この"格差"を解消し、誰もが直感的に、安心してITを活用できる社会を作りたい。そう考えた時、日本の通信インフラを支えるNTTグループの規模感と影響力に惹かれました。特にキャッシュレス決済が普及し始めた時期でもあり、生活に密着した金融分野から「新しい当たり前」を作れる点に魅力を感じたのです。また、面接で出会う社員の方々が皆温かく、「この人たちと働きたい」と素直に思えたことも、最終的な決断を後押ししました。

登録ユーザー数約7,000万人※1を誇る「d払い®」のバックエンドシステム主管※2を担当しています。主な役割は、ビジネス部門から寄せられる「新機能を追加したい」「キャンペーンを行いたい」といった要望をヒアリングし、開発ベンダーと連携して要件に落とし込むことです。
私たちのチーム自体は20名程度ですが、協力会社を含めると総勢60名近く、NTTデータなど複数のベンダーが関わる大規模プロジェクトです。
私はその中で、商用データのメンテナンス作業も担当しています。一つの手順ミスがサービス停止に直結しかねないため、常に緊張感と隣り合わせです。しかし、それほど巨大なインフラを自分たちの手で動かしているという事実は、技術者として何にも代えがたい誇りになっています。また、自らも一人のユーザーとして利用するサービスであるため、日常生活の中で自分の仕事の成果を実感できる点も、日々の大きなモチベーションです。
※1:2025年9月末時点
※2:バックエンドシステムとは、Webサイトやアプリの「裏側」で動作し、ユーザーから見えないデータ処理、データベース管理、サーバーサイドロジックを担う部分です。
※「d払い」は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
休みの取りやすさを活かして、1〜2か月に一度は旅行に出かけています。この一年間だけでも、韓国やプーケット、北海道、名古屋、金沢、沖縄など、国内外さまざまな場所を訪れました。今後も、行ったことのない場所へ足を運ぶ時間を楽しみにしています。また、大学時代から続けているアカペラも良い気分転換です。実は社内にアカペラサークル出身の同期が6人もいて、仕事終わりにスタジオへ入ることもあります。
単に「言われたものを作る」のではなく、技術的な観点から「あるべき姿」を提案できた瞬間に大きな喜びを感じます。以前、ある改修案件で規約同意画面の表示機能改善のためにユーザの同意済みデータを移行したいという要望がありました。要望通りに進めれば実現可能でしたが、データ移行には数億円規模のコストがかかる試算だったため、「運用フローを見直し、再度同意を取得する形にすれば、コストも工数も大幅に圧縮できる」と代替案を提示したのです。パートナー企業の方々と相談を重ね、結果として億単位の削減に成功しました。アプリケーションスペシャリストとして、プロジェクト全体の最適解を導き出せた経験は、今でも大きな自信につながっています。

「連携」と「対話」を最も大切にしています。d払い®のシステムは歴史が深く、複雑です。配属当初は知識が追いつかず、どの機能がどこに影響するのかさえ把握できないこともありました。しかし、不明なまま進めることは最大のリスクになります。だからこそ、私は「わからないこと」を正直に開示し、ベテランのエンジニアや開発ベンダーの方々に積極的に相談するよう心がけてきました。
立場上、私から年上の方へ指示を出す場面もありますが、常に敬意を持ち、相談ベースで対話を重ねることで信頼関係を築いています。また、ビジネス部門に対しても、単に要望を聞くだけでなく「そもそもその機能は本当に必要か?」と問いかけ、ビジネスと技術の架け橋として最善の判断材料を提供することを意識しています。
これまでは、ビジネス部門からの要望を仕様に「翻訳」することが主な役割でしたが、今後はその一歩先へ進みたいと考えています。内部構造を熟知している私たちだからこそ気づける、「こうした機能があればもっと便利になる」といった潜在的な課題があるはずです。
受け身ではなく、専門知識を武器に、自ら「新しい価値」を提案し、実現できる存在になりたいです。また、入社5年目に向けて自分の専門領域を確立することも目標です。
「この技術領域なら彼に任せれば大丈夫」と周囲から頼られるような、確固たる強みを持ったアプリケーションスペシャリストを目指します。金融分野の奥深さを学びながら、コミュニケーション能力だけでなく技術面でも組織をリードできるよう、日々の業務から貪欲に吸収し続けていきたいです。

リモートワークやフレックスタイム制を活用し、公私ともに充実させられる点です。特に「分断勤務」ができるのは非常にありがたいですね。例えば、平日の日中に1時間だけ中抜けして病院へ行き、その分を夜の勤務に回すといった柔軟な調整が可能です。また、同期との飲み会がある日は早めに退勤するなど、自分のライフスタイルに合わせて時間をコントロールできています。
基本的にはチャットでのやり取りが多いですが、テキストだけでは伝わりにくいニュアンスがある時は、短時間でもWeb会議を設定して直接会話するようにしています。出社頻度は少なくても、こうした工夫と制度のおかげで、チームのメンバーや同期とも円滑にコミュニケーションが取れています。
※記事内容は取材当時のものです。