project story
プロジェクトストーリー

世界中がNTTグループの舞台
海外と日本をつなぎ、最新技術の活用を実現
世界中がNTTグループの舞台
海外と日本をつなぎ
最新技術の活用を実現
海外拠点開発
プロジェクト
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overview
NTTグループのITの共通化を図り、グループのさらなる発展を目指す。(詳細は「NTTグループ DX化プロジェクト」参照)この方針のもとに、外国の優れた技術を取り入れるための海外拠点開発に取り組むプロジェクトが発足した。一般的なIT企業の海外展開では、本社と海外拠点の間に別会社等が入るケースがほとんど。しかし、NTTコムウェアでは本社と海外ベンダが直接連携する方法を取り、よりスピーディな開発を目指した。
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mission
グループ共通ITシステムの1つとして、B2B2Xビジネスを支援するデジタルプラットフォーム「クラウド型フルフィルメントサービス」を提供するにあたり、パッケージソフトのローカライズ、画面の入力項目追加、ログイン機能の設定など、グループ各社に合わせた最適化が求められた。そこで、ベンダであるオーストリアのBeyond Now社とNTTコムウェアの開発部隊が連携。両者の間に立って関係強化に奔走したのが、布花原と古村のチームだった。
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布花原 一志
テレコムビジネス事業本部
SOソリューション部TS職
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古村 夢
テレコムビジネス事業本部
SOソリューション部AS職
part1
ソリューションの最適な活用を
推進するアーキテクト担当
「クラウド型フルフィルメントサービス」の開発チーム内でソリューションアーキテクト担当を務める布花原と古村。彼らのミッションは、顧客が抱える課題を解決するためのシステムのアーキテクチャを描くこと。具体的には、NTTグループ各社ごとのニーズや環境に合わせて「クラウド型フルフィルメントサービス」のベストな活用法を提案することだ。アーキテクト担当のリーダを務めた布花原が、自身の役割についてこう説明する。「ソリューションの販売活動支援やサービス企画に対する支援のほか、開発チーム内では各社の個別開発担当に対して顧客の要件に合わせたシステム提供方法のアドバイス等を行い、ベストなソリューション提供に貢献しています」。 また、彼らの担う大きな使命の1つが、Beyond Now社との関係強化だ。プロジェクト参画開始当時はまだ入社2年目だったメンバーの古村が語る。「Beyond Now社の本社が所在するオーストリアへ渡り、現地の開発メンバーと一緒に仕事をしました。日本での見込み案件や開発進捗を共有して、課題があれば解決に向けて支援してもらったり、日本市場のニーズを踏まえて機能改善を提案したり。二人三脚で開発を進めました」。



part2
立ちはだかる言葉と文化の壁
相互理解の努力が求められた
現地メンバーとのコミュニケーションは英語で行われる。英会話スキルには自信がなかったという布花原だが、なぜ本プロジェクトに参画しようと思ったのだろうか?「その1つ前のプロジェクトでインドの会社とやりとりをしたのですが、英語を話せないためにコミュニケーションの壁を感じて。英語を話せればもっと活躍できると考え、スキルアップのためにグローバルプロジェクトへのアサインを希望しました」。年休を使った2ヶ月間の語学留学を経てオーストリア入りした布花原。現地ではタスク管理ツールやホワイトボードを駆使してコミュニケーションを図った。一方の古村は、学生時代に留学したり外国人の友人と過ごした経験があるため英会話スキルにはさほど不安はなかったそう。「入社当時からグローバル案件に参加したいと周囲に伝えていました。チャンスに恵まれて本プロジェクトにアサインされましたが、初めは海外メンバーとのコミュニケーションに苦労しました。それは言葉の壁というよりもむしろ、文化の違いによる壁。意図を正しく理解してもらうには、背景や理由まで伝えてとことん話し合うなど、互いを理解する努力が必要です。翻訳者ではなくエンジニアとして参加するからこその価値発揮が求められたのです」。
part3
リモートではなく海外赴任だから
得られた知識や経験
さまざまな苦労があったものの、海外拠点に赴任したからこそ得られたメリットは大きい。古村は語る。「リモートでも対応は可能ですが、相手の意図を十分に理解するには、その土地の社会の仕組みを理解する必要があります。それは現地へ行って自分の体で経験しなければ分からないこと。例えば、オーストリアは日本以上に効率を重視した働き方をしています。基本的に残業をする文化はありません。そういった背景を理解していなければ、コミュニケーションや仕事の進め方に齟齬が生じるでしょう」。
布花原もオーストリア赴任によってさまざまな知見を得たという。「英語圏で最新のIT技術に触れた経験は大きな財産になりました。また、月〜木曜はフルで働き、金曜は午後半休という働き方にも刺激を受けましたね。それから、迅速なサービス提供が重視されるので、資料を用意するよりも人伝で情報共有を行うなどの文化にも日本との違いを感じました」。その言葉に古村が続ける。「職場のメンバー同士のコミュニケーションが重視されていて、1日のスケジュールにコーヒータイムが組み込まれているんです。そこでは雑談のほかに仕事の情報共有もしたりして、チームビルディングにつながっていると感じました」。



part4
プロジェクトの経験を活かし
グローバルな舞台で成長を目指す
現地へ赴任したことで、日本と海外がワンチームとしてソリューション提供に尽力する環境を整えられたことが最大の収穫だと語る古村。「現地メンバーの協力なしには解決できないトラブルがいくつもありました。日本と現地の橋渡しを行い、問題を解決できたことには大きなやりがいを感じます」と笑顔を見せた。布花原もこう語る。「B2B2Xのビジネスを展開するためにシステムを0から構築すると膨大な時間がかかるでしょう。しかし、私たちが提供するソリューションを使えばその時間は大幅に短縮されます。プロジェクトに関わり始めた2年間で5つもの新規ビジネス立ち上げに貢献できたことが非常に嬉しいです」。 そんな二人が目指すのは、グローバルな視点でキャリアを築くこと。将来の目標について古村はこう語る。「日本と海外のメンバをつなぎ、グローバルなチーム構築を通じて、今後さらに当社と自らの価値を高めていきたいです」。一方の布花原はこう語った。「ITのニーズは世界中に広がっています。今回の経験を活かしてより広い世界で戦える技術力を磨き、当社と日本を変えるリーダーを目指します」。
※記事内容は取材当時のものです。