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報道発表 ニュース

2000.02.14  

個々の顧客行動を予測「データ・マイニング・サービス」開始
NTTコムウェアと日本NCRが協同でビジネス展開


NTTコミュニケーションウェア株式会社(以下、NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:三原種昭)と日本NCR株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中稀一郎)はこのほど、データ・マイニング技術と最新設備を駆使した「データ・マイニング・サービス」を協同で提供することに合意し、2月下旬から受注活動を開始します。

データ・マイニング・サービスは、近年世界的に注目を集めているCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)導入を検討する企業が主な対象と考えられます。その企業から提供を受けた顧客の行動履歴に関するデータをデータ・マイニング技術により分析し、「販売アプローチ対象顧客」や「他社乗り換え顧客」などを予測することで対象顧客のセグメント化をはじめとした、ダイレクトなマーケティング・アクションに結びつく詳細なマーケティング・プランを提供、企業のビジネス戦略を強力に支援するものです。

データ・マイニング技術は一見何ら無関係と思われるデータ間の因果関係や規則性などを明確にすることで個々の行動を予測するもので、多くの顧客データを蓄積・処理するシステムが不可欠です。
サービス開始にあたっては、先進のデータ・ウェアハウス(DWH=*1)を導入した日本初の本格的な「データ・マイニング・センター」をNTT幕張ビルにオープン(3月下旬)します。センターではDWH分野で高い実績を持つ日本NCRより、日本最大級の8テラバイト(TB)規模のDWH(超並列サーバー:「NCR WorldMark5200」/RDBMS:「テラデータ」)とNCRのノウハウを導入、対象となる企業にはアウトソーシングによる少ない初期投資で迅速に、予見性の高い高付加価値サービスを提供いたします。

協同でのビジネス展開によりNTTコムウェアはデータマイニング分野で先行する米国で実績を有するNCRのノウハウを活用し、同分野で日本のリーディングカンパニーを目指し、日本NCRは日本市場でデータ・マイニングの重要性・有用性を実証し、現在戦略的に展開しているDWHソリューション・ビジネスの拡大を目指します。具体的展開として(1)「データ・マイニング・センター」の共同運営(2)営業活動の相互協力(3)社内外セミナーの共同開催(4)トレードショーへの共同出展−などを通じ企業へ同サービスを積極的に提供します。本サービスにより5年間で100億円のビジネスを目指します。


<「データ・マイニング・サービス」の概要>

企業が入手・蓄積した大量の生データを基に、最新の手法やアルゴリズムを駆使して顧客個々の行動習慣を把握し、高精度な予見モデル(*2)を作成することによって将来行動を予測します。予測内容の代表的な例として、「購買可能性予測」「他社へ行く可能性予測」「顧客の将来価値の予測」「料金未払い検出」などがあります。

データ分析作業は、統計解析の専門スタッフが、大容量DWHシステムなどを完備した日本初の本格的な「データ・マイニング・センター」で行います。

受託する業務として以下のメニューを用意しており、ニーズに合わせた最適なサービスを提供します。

1. コンサルティング・サービス
自社内に既にDWHを構築している企業を対象に、データ・マイニング全般に関する具体的なコンサルティングを行います。
2. トライアル分析サービス
データ・マイニングの本格的な導入を検討している企業を対象に、試行的にソリューションの有効性を確認していただくサービスです。ビジネス・テーマを決め、実際のデータを使用して効果を検証します。
3. 継続分析サービス
トライアル分析サービスで有用性を確認した後、継続して分析を実施するサービスです。自社にマイニングの専門スタッフやシステムを持たずに、アウトソーシングを希望する企業向けのサービスです。

*上記サービスのほか、データ・マイニングに基づいた具体的なプロモーション支援として、ダイレクト・メールの発行業務も請け負います。


<「データ・マイニング・サービス」の特徴>

1. トライアル分析サービスで、マイニングの有効性を実体験できます。
欧米では既に有用性が実証されているにもかかわらず、日本企業でのデータ・マイニングの導入が遅れている要因は、高額な初期システム投資にあります。本サービスでは、データ・マイニングに必要なシステム及びスタッフは、「データ・マイニング・センター」で用意するため、企業は少ない初期投資でデータ・マイニングの効果を体験することができます。

2. 統計解析の専門スタッフが全面サポートを行うので、特別な知識は不要です。
従来、データ・マイニングを行うためには、難解なルールを理解する統計解析の専門家が必要とされ、企業が自社内にそうした人材を確保することは困難でした。しかし、本サービスでは、「データ・マイニング・センター」の専門スタッフが作業にあたりますので、利用企業はデータを持ち込み、ビジネスの命題についてスタッフと協議するだけで、目的のマーケティング・プランを入手することができます。

3. 最新の設備により、迅速・高品質なサービスを提供します。
データベースの容量8テラバイト(TB)は、新聞朝刊2万年分程度のデータを蓄積できる容量に相当します。また、処理速度の面でも、高性能CPUを用いた超並列処理によって、新聞朝刊に換算すれば1世紀分のデータを約4分で読み取る高速性を実現しています。さらにDWHシステムは、常に厳重なセキュリティ・システムで守られており、秘密保護についても万全を期しています。


<「データ・マイニング・サービス」の対象市場>

1. 小売業
2. 運輸業
3. インターネットによるダイレクト・マーケティング企業 他
また、日本NCRのDWHユーザーを中心に、本サービスを提供してまいります。


<用語解説>

*1)データ・ウェアハウス

大量の生の明細データを時系列に蓄積し、自由な切り口での検索や分析により、経営戦略上の意思決定に役立つ情報を導き出す仕組み。


*2)予見モデル(Predictive Model)

人間の行動には習慣性があるとの概念に基づき、Yes、Noの意思決定について「意思決定前の行動履歴」=「習慣」の差を表わす関数を導き出すために作成されるモデル。これにより、高精度なデータ・マイニングが可能となる。






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