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2000.05.23 |
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「ボイス・データ・コンバージェンス」サービス開始
企業にVoIPベースのトータルソリューション提供
NTTコミュニケーションウェア株式会社(以下NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:三原種昭)は、企業内のイントラネットなどのデータ通信と音声通信を統合するVoIP(*1)ベースの「ボイス・データ・コンバージェンス」サービスを5月24日から開始します。自社全国内線網のVoIP化により蓄積したノウハウで、ネットワーク設計から保守、関連機器コーディネートまで企業通信をトータルにサポートするものです。
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「ボイス・データ・コンバージェンス」サービスは、企業の音声内線網をIP化によりイントラネットと統合して音声通信とデータ通信のコストを一本化、企業ネットワークの効率化と高度化を同時に実現します。
具体的には、企業内の複数支店で、支店規模の大小、支店による利用状況の違いなどの総合的な調査・診断に始まり、最新のVoIPゲートウェイ、ゲートキーパ、帯域制御装置、IP-OpSなどのVoIP関連製品(*2)の開発・導入により機能・コストの両面で企業全体の高機能ネットワークを最適設計し、最新のQoS機能(*3)を活用することで低コストとともに高い音声品質も確保します。さらに、設計・構築・運用・保守について、多様なレベルのアウトソーシングの要望にも対応するとともに、SOHOなどの小規模事業所向けにはNTTコムウェアのイントラネットを使ったASP形態でのサービスも提供します。
NTTコムウェアでは本年4月に、東名阪を中心とする国内7地区と米国・カリフォルニア支店の8ロケーションの通話内線網をVoIP化し、データ通信網であるイントラネット・インターネットに取り込み、音声・データ統合ネットワークに再構築して社内利用を開始しました。現時点で約6,000人の社員を対象に、高品質なサービスを提供しております。9月には北海道から九州までの全ロケーション、全社員約9,200人、接続端末約90,000台のVoIP化によるボイス・データ・コンバージェンスを完成します。完成時には音声回線コストの70%削減を見込んでいます。


<ソリューション提供内容>
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IPネットワークの診断、設計、構築、運用、保守
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IPトラヒックデータマイニング(*4)
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VoIPゲートウェイ、VoIPゲートキーパ、IP-PBX、PC-PBX、PC電話、LAN電話、IP-TV会議、IP-CTI(Webコールセンタ)、IP-OpSなど最新のVoIP機器の提供
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NTTコムウェアの最新イントラネットを使ったASP形態でのサービス提供
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キャリア向けVoIPソリューションをベースとしたソフトスイッチ(*5)技術の提供
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<コスト軽減のポイント>
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IP化した音声トラヒックの統計多重効果(*6)による通信コスト削減
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ネットワーク統合によるネットワーク装置減によるコスト削減
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企業内で内線化が困難な小規模支店について「ボイス・データ・コンバージェンス」を適用し、内線網化することによる通信コスト削減
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<用語解説>
*1 VoIP(Voice over Internet Protocol)
インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術。社内LANを使った内線電話や、インターネット電話などに応用されている。
*2 VoIP関連製品
エンタープライズ向けの製品として、VoIPゲートウェイ/VoIPゲートキーパーにより、社内IPデータ網に音声を統合する製品を基本として、PCによる電話端末、音声/画像会議サーバなどがあり、フロントオフィス/バックオフィスをすべてVoIPとして実現する製品群。
*3 QoS(Quality of Service)
ネットワーク上で、ある特定の通信用に帯域を予約し、一定の通信速度を保証する技術。ラジオ/テレビのリアルタイム配信など、通信の遅延・停止が許されないサービスで重要な技術。
*4 IPトラヒックデータマイニング
IPネットワークでのトラヒック収集・分析をする事で、より快適なIPネットワーク環境を育てるとともに、ネットワークの新設時の設計情報としている、また、トラヒックが増大した場合等、VoIP機器の負荷分散等、IP-NMSにより実現が可能
*5 ソフトスイッチ
ソフトウェアにて、回線交換の動作をIP網上でエミュレートする技術であり、主にキャリア向けの製品の傾向がある。SS7のインタフェースを有するゲートウェイと組み合わせる事で既存電話網とIP網の接続が可能となる。
*6 統計多重効果
データを多重する場合に、データが発生した分だけ帯域を使う方式。時分割多重の様に常に帯域を占有しないため、効率よく回線が使えるのがメリットである。
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