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2000.05.31 |
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次世代モバイル系高機能情報サービスのプラットホーム 実現
「モバイルエージェント」「E-speak」技術の融合で世界標準も視野
NTTコミュニケーションウェア株式会社
日本ヒューレット・パッカード株式会社
NTTコミュニケーションウェア株式会社(以下、NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:三原種昭)と日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP、本社:東京都杉並区、代表取締役社長:寺澤正雄)はこのたび、NTTコムウェアの「モバイルエージェント」とヒューレット・パッカード カンパニー(以下、HP、本社:米国カリフォルニア州、社長兼CEO:カーリー・フィオリーナ)開発の「E-speak(*1)」の両技術を融合させ、次世代モバイル系の高機能情報サービス基盤となりうるプラットホームを実現しました。新たなモバイル市場を開拓し、世界標準も視野に入れ共同で事業展開いたします。
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モバイル系端末を利用したインターネット市場は今後ますます拡大し、提供されるサービスの高度化・多様化が予想されます。また、モバイル系端末はIMT2000のサービス開始、ITSにおける高機能カーナビゲーションサービスなどで大きな変化が訪れようとしています。
本プラットホームは、モバイル系端末利用ユーザのインターネットを介した要求に対して、ネットワーク上のエージェントが、要求を満たす複数のサービス事業者の中から最適なサービスを自律的判断により有機的に統合して提示するものです。現状では、要求を満たすためユーザ自らが複数のサービス事業者の情報にアクセスし、サービス事業者により異なる手順を経るといった負担が生じています。
プラットホーム実現のため、NTTコムウェアのインターネットサービス提供事業者間の異なったシステムを連携させるエージェント技術(*2)、ネットワークに接続されたマシン間を移動しながらプログラムを実行するモバイルエージェント技術およびユーザから出される要求(情報)に応じて複数のサービス提供事業者にその要求を振り分ける分散トランザクション技術とHPの分散サービスやシステムの管理・監視などの機能を有する「E-speak」を融合させました。
NTTコムウェアがこれまで培ってきた通信分野でのシステムインテグレーション及びネットワーク・コンピューティングでの大規模分散処理に対するノウハウと、HPの組込型Javaの「Chai(*3)」とE-speakのテクノロジーを融合することで、より高い次元のテクノロジーを創出し、今後ますます高度な処理が要求されるモバイル系端末の実装方式設計、バックエンドで支える高機能次世代モバイルネットワークを睨んだ事業展開を加速させます。
今回開発したプラットホームをNTTコムウェア、日本HP両社のインターネットビジネス市場参入に向けた重要基盤と位置づけ、モバイル系ネットワーク・端末事業各社などでの導入に向け、積極的に働きかけていく方針です。
【プラットホームの技術要素】
●NTTコムウェア
モバイルエージェント技術
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非同期通信(移動体通信)対応
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独立ASPの論理的結合
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分散トランザクションの実現
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セキュリティの保証(認証、認可)
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●HP
E-speak
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分散サービスの一元管理
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分散システムの状態監視
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分散リソースのアクセス制御
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B to Bにおける分散通信プロトコル
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【プラットホームのコンセプト】
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インターネットを介して事業者サービスを連携制御するシステム基盤技術の提供
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利用ユーザ自身も動的情報発信者であり、ASPとの論理的連携により新たなサービスを形成できる環境を実現
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Javaを基盤とし、様々な実行環境に影響されない自律的で高耐性なサービス実行環境の提供
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想定アプリケーションサービス
【自動車事故トラブル対応】
自動車内臓センサが感知した破損などの事故や盗難などの状況により
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警察(110番)
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救急、消防(119番)
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病院
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保険会社
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ロードサービス事業者
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などへ発生地点を含め、業態に合致した内容で自律的に情報を発出(連絡)します。
運転者へは関係機関の対応状況(発生地点への到着時間など)をカーナビなどを利用してフィードバックします。
また、乗車時の所有者認証により、他者が運転している場合は、所有者の携帯へトラブル状況を通知します。
【海外出張プランニング】
海外などへの出張に際して
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飛行機予約
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ホテル予約
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レンタカー予約
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現地観光、天気情報
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などについて、携帯端末で希望条件をリクエストするだけで、関連情報が一括で検索・予約でき、旅行代理店などの一連の役割をインターネットの機能とするもので、急な変更オーダーにも対応します。
※上記二つの想定アプリケーションサービスはJavaの世界的展示会である「JavaOne2000」(会期:2000年6月6〜9日、会場:米国サンフランシスコ・モスコーンコンベンションセンター)へ出展、デモンストレーションします。
<用語解説>
*1 E-Speak
インターネット上の複数サービス間のアクセスを可能にするオープンソースのソフトウェア。
特長
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1.
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最適な複数サービスを結合し、新たなサービスを作成
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2. |
ユーザ要求変更に合わせ、複数サービス属性の一括変更
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3. |
サービスの登録などの管理機能
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4. |
システム状態をモニタする監視機能
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*2 エージェント技術
状況に応じ自律的判断により処理を実行する技術で、インターネット上にある複数のサービス(分散配置のエージェント)を連携・統合させ、より高度なサービスにする。
*3 Chai
Javaをベースにした組み込み機器用ソフトウェア技術で、従来はハードウェア提供企業が、それぞれに独自方式で搭載していたアプリケーションを、サービス提供事業者側のサービス変更や拡張に即応させる為の技術として開発した。情報携帯端末から通信機器、FA機器まで様々な用途に利用可能。
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