[an error occurred while processing this directive]

ホーム > ニュース > 報道発表

報道発表 ニュース

2000.09.20  

EJBコンポーネントに関するコンソーシアムを10月に設立
各社が協力してEJBによるソフトウェアコンポーネントの可搬性を実現する規約を策定


■株式会社イーシー・ワン
■エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションウェア株式会社
■川鉄情報システム株式会社
■日本アイ・ビー・エム株式会社
■日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
■富士通株式会社

株式会社イーシー・ワン(EC-One)、エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションウェア株式会社(NTTコムウェア)、川鉄情報システム株式会社(KSD)、日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)、日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社(日立ソフト)、富士通株式会社(富士通)は、EJB(*1)仕様に基づいた、コンポーネント(ソフトウェア部品)の可搬性(*注)を実現するためにコンソーシアムの設立に向けて、ITベンダやユーザ企業に広く参加を呼びかけていくことで基本合意いたしました。

EJBはサーバ上の業務アプリケーションの共通仕様であり、本コンソーシアムはコンポーネントの可搬性を実現するための規約策定とその普及を目的とし、6社を発起人として10月6日設立予定です。会長は、NTTコムウェア社長、松尾勇二が就任予定です。

*注)「可搬性」:一定のルールに基づいて作成されたソフトウェアが特定のハードウェア、OS、ミドルウェアに依存することなく、複数の環境で動作することを当該ソフトウェアには可搬性があるという。

【本コンソーシアムの活動内容】

1. 今年12月までに、EJB仕様に基づく複数ベンダのサーバ上で動作を可能とするためのポータブルコンポーネント規約を策定
2. 2001年4月には、コンポーネントの流通を促進するための品質公開情報規約を策定
3. 上記規約策定後、各規約の普及及び規約に準拠して作成されたコンポーネントの流通、普及を目指す。

現在では世界の主要なアプリケーションサーバがEJB対応をしており、今後、アプリケーションサーバ上で稼動するコンポーネントの流通が期待されております。

その実現のためにアプリケーションサーバ・ベンダ各社によるEJB仕様の解釈の違い、仕様の実現方法の違いなどを意識した、設計技術の整備がコンポーネント開発者に対して必要となっております。また、コンポーネントを利用するアプリケーション開発者がコンポーネントを選択する際に参照する機能説明や品質などの公開情報についても一定の基準が求められております。

本コンソーシアムでは、コンポーネントの可搬性を高めるために、ポータブルコンポーネント規約をまとめます。さらに、コンポーネントの普及および流通の促進を目的に、設計ガイド、EJBコンポーネントの品質公開情報の規約もまとめます。

コンポーネントの開発者にとっては、本コンソーシアムの策定する規約に基づくことで、EJB対応した各アプリケーションサーバの違いを意識することなく、流通性の高いコンポーネントを効率的に開発することができます。

また、コンポーネントを利用するアプリケーション開発者にとっては、可搬性のある各社開発のコンポーネントを組み合わせてアプリケーションを構築することで、開発期間の圧倒的な短縮化と信頼性強化を実現することが可能となります。さらに、マルチベンダー環境においても全く同一のアプリケーションプログラムを動作させることも可能となるため、企業間の合併、提携による複数プラットフォームにまたがったアプリケーションの構築も容易になります。

本コンソーシアムは、これら規約の策定およびその公開と採用の呼びかけによって、国内各コンポーネント開発者さらには海外のコンポーネント開発者が本規約に基づく製品を開発し、利用者の利便性を追求するとともにアプリケーションソフトウェア業界のさらなる発展を期待しております。

なお、策定予定のポータブルコンポーネント規約については、日本IBMと富士通の2社から、両社が提供しているアプリケーションサーバ上での動作確認なども踏まえたドラフトがポータブルコンポーネント規約の素案として提出されることになっております。今後、他のアプリケーションサーバ上での動作確認も踏まえ、本コンソーシアムとしての規約策定を目指していきます。


<用語解説>

*1 EJB(Enterprise JavaBeans)
EJB(Enterprise JavaBeans)は、Javaを基盤としたサーバアプリケーションのための共通プラットフォームJ2EE(Java2 Enterprise Edition)体系の中のコンポーネント仕様です。ソフトウェアのコンポーネント化を実現できるものとして、米Sun Microsystems,Inc. が1998年に初版であるV1.0を公開しております。EJBに基づいてソフトウェアをコンポーネント化することで、特定のOS(基本ソフト)、データベースシステム、アプリケーションサーバに依存しない企業システムを効率的に開発できるようになります。

[商標]
EJB(Enterprise JavaBeans)、Java、J2EEは米国およびその他の国における米国 Sun Microsystems, Inc.の商標です。


【各社概要】
[EC-One]
1. 会社名: 株式会社イーシー・ワン
2. 所在地: 本社:〒108-0073 東京都港区三田1-4-28 三田国際ビル17F
3. 代表者: 代表取締役社長 加山 幸浩(かやま ゆきひろ)
4. 設 立: 1998年4月14日
5. 事業内容: 「WebSIService」:Webシステムの構築、コンサルティング、インターネット関連技術についての各種サービス業務、オブジェクト指向をベースにしたアプリケーション・アーキテクチャ開発「ITCommercialization」:新規情報技術の事業に関する各種コンサルティング業務と製品・サービスの提供、開発、ローカリゼーション、販売チャネル構築及び販売以上をインターネット基軸とするネットワーク技術と組込みシステムを含めたソフトウェア技術を中心に展開
6. 資本金: 2億6,245万円(平成12年3月末現在)

[NTTコムウェア]
1. 会社名: エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションウェア株式会社
2. 所在地: 本社:〒108-8019 東京都港区港南1-9-1
3. 代表者: 代表取締役社長 松尾 勇二 (まつお ゆうじ)
4. 設 立: 1997年4月1日
5. 事業内容: 情報通信事業のシステム、ソフトウェア、装置の開発・製作・販売・運用・保守、請求書等発行受託等、IT経営に関するコンサルティングから運用・アウトソーシングまでを提供
6. 資本金: 200億円 (授権資本800億円)(平成12年3月末現在)

[KSD]
1. 会社名: 川鉄情報システム株式会社
2. 所在地: 本社:〒136-8582 東京都江東区南砂2-36-11
3. 代表者: 代表取締役社長 富島 正 (とみしま まさし)
4. 設 立: 1983年9月1日
5. 事業内容: コンピュータ・情報システムの構築および運用保守、ならびにそれに伴うソフトウエア・機器の販売等
6. 資本金: 9億2,345万円 (平成12年3月末現在)

[日本IBM]
1. 会社名: 日本アイ・ビー・エム株式会社
2. 所在地: 本社:〒106-8711 東京都港区六本木3-2-12
3. 代表者: 代表取締役社長 大歳 卓麻(おおとし たくま)
4. 設 立: 1937年6月17日
5. 事業内容: お客様のさまざまなニーズにお応えするため、情報処理システム、ソフトウェア、通信システム、その他の製品・サービスによるソリューション(問題解決策)を提供
6. 資本金: 1,353億円(平成12年8月末現在)

[日立ソフト]
1. 会社名: 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社
2. 所在地: 本社:〒231-0015 横浜市中区尾上町6-81
3. 代表者: 代表取締役会長 佐藤 孜 (さとう つとむ)
代表取締役社長 兼清 裕幸(かねきよ ひろゆき)
4. 設 立: 1970年9月21日
5. 事業内容: コンピューターソフトウェア、情報処理機器及びそのシステムの開発、販売並びに情報処理サービス、情報通信サービス等の提供
6. 資本金: 324億円(平成12年8月末現在)

[富士通]
1. 会社名: 富士通株式会社
2. 所在地: 本社:〒100-8211 東京都千代田区丸の内1-6-1
3. 代表者: 代表取締役社長 秋草 直之 (あきくさ なおゆき)
4. 設 立: 1935年6月20日
5. 事業内容: 通信システム、情報処理システムおよび電子デバイスの製造・販売ならびにこれらに関するサービスの提供
6. 資本金: 3,075億円 (平成12年8月末現在)


EJBコンポーネントの可搬性

コンソーシアム組織体制


Page Top

[an error occurred while processing this directive]
[an error occurred while processing this directive]