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報道発表 ニュース

2001.05.08  

企業のIT資産の統合管理に向けて協業
- NTTコムウェアとインテル -


NTTコムウェア株式会社
インテル株式会社

NTTコムウェア株式会社(以下NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)とインテル株式会社(以下 インテル、東京本社:東京都千代田区、代表取締役社長:ジョン・アントン)は本日から、企業で煩雑化しているIT資産管理、ウィルス対策管理を統合し、効率的な管理を実現するために協業します。NTTコムウェアが5月23日から提供する「LAN情報管理サービス」について、インテルはクライアントPC統合管理の技術面で支援するとともに、両社共同でプロモーションなどを展開します。

近年、ネットワーク技術の進歩により、様々な業務をネットワーク上で実現できるようになりました。それに伴い業務に利用するIT機器の急増、アプリケーションの多様化やネットワークの複雑化により、IT資産の管理が煩雑になっています。また、ウィルスの対策や管理も企業にとっては重要な課題です。このような問題に対しては、専門の社員スタッフによる専門ツールでの管理や、専門会社へのアウトソーシングなどが解決手段となりますが、人件費がかさむうえ、管理ツールの運用の難しさなどもあり、管理が困難になりつつあります。

「LAN情報管理サービス」は、IT機器などの資産情報を収集・分析し、計画・購入から廃棄までのトータル管理に反映するものです。主なサービス・メニューは、(1)資産情報の収集と管理、(2)IPアドレス管理、(3)ウィルスに関する状況監視やワクチン配布などの対策、(4)ソフトウェア配布、などです。このサービスを利用すると、ネットワーク化された社内各部署のサーバや端末が、部署毎ではなく、一部署で集中的に統合管理でき、合理的・効率的な、ネットワーク構成の維持管理、ハード・ソフトのライフサイクル管理が可能になります。サービスはASP(*1)形態で提供するため、専門スタッフやシステムのメンテナンスも不要で、低コストのLAN(*2)情報管理を実現します。

LAN情報管理サービスの中核となる構成機能として、ネットワーク化したパソコンなどの資産情報を迅速かつ集中的に収集・管理するためにインテルの統合管理ソリューション「Intel® LANDesk® Management Suite」を、またウィルスのパターン・ファイル配信、アプリケーションを一括で高速かつ確実に配信するためにインテルの大規模ネットワーク環境向けソフトウェア自動配布ツール「Intel® LANDesk® Targeted Multicasting Software」のIPマルチキャスト・テクノロジ(*3)を、それぞれ採用しています。

今回の協業でNTTコムウェアはサービスの提供・運用、営業活動、顧客サポート、ヘルプデスクの運用などを、インテルはNTTコムウェアの営業・マーケティング活動の支援などをそれぞれ担当します。また、両社共同で、各種展示会への出展等の商品プロモーション、企業を対象にしたセミナーやトレーニングなどでセールス・マーケティング活動を展開します。

NTTコムウェアは、本サービスで平成13年度末までに約20億円の売上げを目指します。


【用語解説】

*1 ASP(Application Service Provider)
アプリケーションソフトをインターネットを通じて顧客にレンタルする事業者。ユーザはWebブラウザを使って、ASPの保有するサーバにインストールされたアプリケーションを利用する。ユーザはパソコンに個々のアプリケーションをインストールする必要がなく、インストールや管理、アップグレードにかかる費用・手間が節減できる。

*2 LAN(Local Area Network)
同じ建物の中にあるコンピュータやプリンタなどを接続し、データをやり取りするネットワーク

*3 IPマルチキャスト・テクノロジ
通信中に生じるネットワークの混雑を解消するための通信技術。マルチメディア環境での大容量コンテンツ配信が本格化した際に期待される技術。


【製品解説】

Intel® LANDesk® Management Suite 6.4 について
Intel® LANDesk® Management Suiteは、企業における複雑なデスクトップとサーバ環境の集中管理ソリューションを実現するための統合管理ソリューションです。ソフトウェア・アプリケーションやファイルの配布、遠隔地にあるデスクトップPCのリモートコントロール、ハードウェアやソフトウェアのインベントリとクエリ、レポート、ソフトウェアのライセンス管理機能をサポートし、Microsoft Win32管理コンソールのほかにwebコンソールからの管理を可能にします。管理者はLAN/WANのどこからでもインベントリ情報を参照したり、レポートを作成したり、リモートコントロールやソフトウェア配布といったメンテナンスを行うことができます。このフレーム対応ブラウザによりシステム管理者の主要な作業を簡素化し、多様化するユーザのニーズに迅速に対応することが可能となります。サーバ管理の分野では、サーバのパフォーマンスを決定する情報をパラメータとしてしきい値を設定することによってサーバの状態を監視・警告することができます。これにより、サーバの信頼性を向上し、管理者はサーバがダウンする前に稼動状況の異常を把握し、事前に適切な対応をすることができます。
また同製品は、主なデータベース・アプリケーションの最新バージョンをサポートしており、Microsoft Windows* 2000 Professionalを含む、Windows*、Novell NetWare*、Apple Macintosh*、およびLinux*といったオペレーティング・システムをサポートしているため、多様なネットワーク環境に対応可能です。

Intel® LANDesk® Targeted Multicasting Software について
Intel® LANDesk® Targeted Multicasting Softwareは、IPマルチキャスト技術を使用し、大規模ネットワーク環境でのソフトウェア配布やアップグレードを高速に行うためのツールです。新しいアプリケーションやソフトウェア配布をネットワーク上で自動化することで、システム管理者が従業員のPCやサーバを1台ずつセット・アップする手間が省け、企業のシステム管理にかかる費用や時間の削減を支援します。また、大規模なネットワーク環境でIPマルチキャストを利用する際に避けられない、マルチキャストグループやマルチキャストパケットのトラフィックの管理負担を克服するための技術を開発しました。
まず、ソフトウェアの配布対象となるLANセグメント毎に代理配信元となるPCを1台決定して、サーバからはその代理PCに対してのみ配布パッケージをユニキャストで送信します。次に、その代理PCが、そのセグメント内の配布対象となっているクライアントに対してマルチキャスト配布を実行します。従来のソフトウェア配布プログラムを利用してWANを通じてソフトウェアを配布する場合、それぞれのクライアント1台づつに対して、個別に配信する必要がありました。この技術によって、特殊なルータを購入したり、ルータの設定を変更したりする負担を解消するだけでなく、帯域幅の使用効率やサーバへの負荷バランスを大幅に向上させることが可能になりました。同製品は、Intel® LANDesk® Management Suite 製品のオプションのコンポーネントとして提供されます。


* Intel、インテル、LANDeskは、アメリカ合衆国およびその他の国におけるインテル コーポレーションまたはその子会社の登録商標です。
* その他、記載されている会社名、製品名は各社の登録商標、または商標です。


【参考】
LAN情報管理サービス


■目的

・PCの増加、ネットワークの高度化、管理の分散、アプリケーションの多様化により煩雑化したIT資産の管理・ウィルス対策管理を一元化することで、コスト削減を支援し、徹底した管理を推進できます。
・これまでの解決策として、アウトソーシングや管理ツールの導入が行われてきましたが、特に中小企業にとってアウトソーシングは高価、管理ツールは技術的・稼働的に運用が困難といった問題点を抱えていました。それに対するNTTコムウェアの答えが「LAN情報管理サービス」のASP型提供サービスです。


■特長

・本サービスで使用する全データは、データベース上で一元管理されます。
・データベース情報は、Webで参照しますので必要な人が、必要な場所で、必要な情報を利用できます。
・固定資産・リースの管理、ライセンスの過不足、保守契約の管理を一元的に行い、IT資産の有効活用に役立ちます。
・ウィルス定義ファイルの更新状況、スキャン実行状況を管理できるため、徹底したウィルス管理が可能です。


ASPだから、必要なサービスを選択し、月々の料金を払って頂くだけです。
ASPだから、管理ツールの所有・運用、専用サーバの所有・運用の必要がありません。


■構成



■サービスメニュー

基本サービス
設備台帳管理
PC、サーバなどの最新情報を自動収集・管理します。
設備統計・分析管理 OS、メモリ量別の集計、ノード別台数などを管理します。
ソフト・ライセンス管理 インストールソフトを自動収集し、購入ライセンスを管理します。
資産情報管理 固定資産・リース種別、リース期間などを管理します。
保守契約情報管理 保守契約の種類、期間などを管理します。
オプションサービス メール通知 ライセンス過多、保守契約期限などをメールで通知します。
設備増減検出 NWに接続された設備を自動検出し、増減・移動を管理します。
IPアドレス管理 NWに接続された設備のIPアドレスの利用状況を管理します。
ウィルス対策状況監視 ワクチンの更新状況、スキャン実行状況を管理します。
ワクチン配布 定期的にワクチン(ウィルス定義ファイル)を配布します。
ソフトウェア配布 指定されたソフトウェアを配布します。
ソフト・ヒーリング 壊れたソフトウェアを修復します。
(2001年5月現在)


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