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報道発表 ニュース

2001.05.23  

NTTコムウェアと、サン・マイクロシステムズ
企業の顧客ビジネスを最適化するソリューション「e-Optimization」を共同で提供


NTTコムウェア株式会社
サン・マイクロシステムズ株式会社

NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、社長:松尾勇二)と、サン・マイクロシステムズ株式会社(以下 サン、本社:東京都世田谷区、社長:菅原敏明)は、ITにより顧客ビジネスを展開しようとする企業に、商品・サービスの販売や顧客対応を最適なものとするためのトータルソリューション「e-Optimization(*1)」を両社共同で展開することに合意しました。

e-Optimizationは、顧客窓口であるコールセンターをインターネット化したり、通信コストの削減となるVoIP(*2)化することで、合理的に顧客からのインバウンドアプローチに対応することはもちろん、蓄積した顧客情報で顧客個々の購買行動を高精度で予測するデータマイニング(*3)を連動させ、戦略的な顧客へのアウトバウンドアプローチも可能とします。さらには運送などの物流、金融・決済など一連の商取引を豊富なeコマースアプリケーション群で電子化します。このように事業活動の川上から川下までのトータルサポートすることで、企業は迅速かつ適切な顧客対応および、商品の企画から販売までが最適化でき、生産性向上による高収益性が確保できます。これらは、NTTコムウェアのCRM(*4)、VoIP、SCM(*5)、モバイル、ASP(*6)などの分野での高い技術力と、サーバ市場高いシェアを誇るサンのハードウェア、ミドルウェア開発の高い技術力の融合で実現するものです。

サンは、ネットワークコンピューティングを推進し続けるリーディング・カンパニーとして、常にオープンなインタフェースと、業界標準をベースとしたソリューションを提供しています。オープンコンピューティング環境を目指すことにより生まれた、JavaTM(*7)テクノロジは、システムのハードウェアやソフトウェアの種別に関係なく動作し、高セキュリティも備えたプログラムの作成を可能としました。また、既存の電話網、IP網、移動体通信網の制御を統合し、汎用性が高くセキュリティに優れた高付加価値テレコムサービスを開発するための Java API群である JAINTM(*8)の提唱・推進や、オペレーティング環境やアプリケーション、ユーザ固有の環境までをサーバ側で管理・実行し、エンド・ユーザ側での煩雑な管理を不要としたコンピューティングモデル「Sun RayTM エンタープライズ・システム(*9)」を提供するなど、IT業界全般で重要な役割を果たしています。

NTTコムウェアは、日本の高度な情報通信システムの開発・保守・運用など、情報通信分野の中核を担ってきた実績とノウハウをもとに、コンサルティング、アウトソーシング・サービスまでトータルで提供するITサービスプロバイダです。NTT再編4社(NTT、NTT東・西日本、NTTコミュニケーションズ)のITソリューション部門として、電話申し込み、電話故障受付などのコールセンター用システムの開発・運用はもとより、顧客要求の的確な把握・分析で営業活動を効率化するSFA(*10)など、顧客満足度向上、収益増に結びつける多様なアプリケーション群とノウハウを保有しています。

共同での事業で、NTTコムウェアはe-Optimizationを実現するための各種インテグレーションサービス、ネットワークサービスの提供、マーケットに対応するソリューション開発などを担当します。サンは、iForceTM Ready Center(*11)に蓄積されたノウハウを活用し、NTTコムウェアのe-Optiomizationの開発、検証、構築を支援します。また、両社共同でのマーケティング・営業活動により、2005年度までの累積受注高、1,200億円を目指します。


【用語解説】

*1 e-Optimization
Optimization :最適化
ITにより企業の顧客ビジネスを最適化する統合ソリューションの総称。

*2 VoIP(Voice over Internet Protocol)
インターネットやイントラネットなどのTCP/IPネットワークを使って音声データを送受信する技術。社内LANを使った内線電話や、インターネット電話などに応用されている。

*3 データマイニング
一見何ら無関係と思われるデータ間の因果関係や規則性などを明確にすることで個々の行動を予測するもので、「販売アプローチ対象顧客」や「他社乗り換え顧客」などを予測し、対象顧客のセグメント化をはじめとした、ダイレクトなマーケティング・アクションに結びつく詳細なマーケティング・プランの提供が可能となる。

*4 CRM(Customer Relationship Management)
詳細な顧客データベースを元に商品の売買から保守サービス、問い合わせやクレームへの対応など、個々の顧客とのすべてのやり取りを一貫して管理することにより企業が顧客と長期的な関係を築く手法。

*5 SCM (Supply Chain Management)
取引先との受発注、資材調達、開発、製造、在庫管理、製品配送、販売までの一連のつながり。いわば事業活動の全ての流れを、コンピュータにより総合管理することで余分な在庫などを削減し、コストダウンを図る。

*6 ASP (Application Service Provider)
企業向けやコンシューマ向けのアプリケーションをインターネットやVPN、専用線などを通じて顧客にレンタルする事業者。ユーザはWebブラウザを使って、ASPの保有するサーバにインストールされたアプリケーションを利用する。ユーザはパソコンに個々のアプリケーションをインストールする必要がないので、インストール、メンテナンス、バージョン管理やアップグレードなどのシステム運用管理の煩雑さから解放され、割安感をもってアプリケーションを使用できます。

*7 Java
Sun Microsystems社の開発したプログラミング言語。強力なセキュリティ機構や豊富なネットワーク関連の機能が標準で搭載されており、ネットワーク環境で利用されることを強く意識した仕様になっている。Javaで開発されたソフトウェアは特定のOSやマイクロプロセッサに依存することなく、基本的にはどのようなプラットフォームでも動作する。1999年には全面的に新しくなったJava 2が発表され、多くの新たな機能が追加された。

*8 JAIN(Java APIs for Intelligent Networks)
Javaプラットフォーム上で次世代テレコムサービスを開発するための一連のAPI仕様群。これらは、各ネットワークサービスプロバイダがあらゆるサービスを既存の電話網、IP網から次世代ワイヤレス・ネットワークにいたるまでのどんなネットワークでも透過的に提供できるサービスを迅速にタイムリーに開発できることを目標としています。JAINの仕様化は、現在、各国、各社のエキスパートがJavaの標準化プロセスに従い、急速に進めています。

*9 Sun Ray エンタープライズ・システム
オペレーティング環境やアプリケーション、ユーザー固有の環境まで全てをサーバ側で管理、実行し、エンド・ユーザー側でのシステム管理を不要にするコンピューティング・モデル。
Sun Ray エンタープライズ・システムは、複数の人が交代で一台のコンピュータを使用するコールセンターやフリーアドレス・オフィス、不特定多数のユーザーが固有のデスクトップの環境を随時必要とする教育、金融サービス、図書館、またアプリケーション・サービス・プロバイダー(ASP)のサービス展開などの用途に最適なソリューションです。

*10 SFA (Sales Force Automation)
パソコンやインターネット、モバイル・アクセスなどの情報通信技術を駆使して企業の営業部門を効率化すること。また、そのための情報システム。

*11 iForce Ready Center
企業のドットコム化を支援するサンのソリューション検証センター。同センターでは、アーキテクチャの設計から構築、検証、チューニングに至る各ステップで企業をサポートし、実装検証を支援します。

Sun、Sun Microsystems、JAIN、Java、Sun Ray、iForce は、米国およびその他の国における米国Sun Microsystems,Inc.の商標または登録商標です。
サンのロゴ・マーク、Solarisは、米国Sun Microsystems, Inc.の登録商標です。
UNIXは、X/Open Company Limitedが独占的にライセンスしている米国ならびに他の国における登録商標です。


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