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報道発表 ニュース

2001.07.23  

新世代ソフトウェア開発環境を構築

NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、社長:松尾 勇二)と、ラショナルソフトウェア社(以下、米ラショナル、本社:米国カリフォルニア州、取締役会長:ポール・レヴィ、CEO:マイク・デブリン)は、最新のJava技術やUNIXをベースに、iDC(*1)を活かした高信頼・高セキュリティな新世代ソフトウェア開発環境をASP形態で提供するため、共同でNTTコムウェア社内にパイロットプロジェクトを設立。プロジェクトによる約1年間のフィジビリティスタディ、テストマーケティングを経て事業化を目指します。

現在のソフトウェア開発には、開発期間を短縮しつつ同時に高い品質を確保することが求められています。この問題を解決するためには、開発プロセスの見直しとオブジェクト指向(*2)等の技術採用をはじめ、要求仕様の作成からテスト、デバックに至る、開発工程の上流から下流までの有用な各種開発ツールが統合化された開発環境を準備することが必要といわれています。また、メインフレームを利用したセンタ集中型のシステム開発から、パソコンによる分散型のシステム開発が一般化するにあたり、プロジェクト内の情報共有やプロジェクト管理など、開発工程における高い信頼性やセキュリティ強化への要求も高まりつつあります。

米ラショナルは、最新のオブジェクト指向技術とそれを駆使する新しい開発プロセスを確立、開発ツール分野におけるデファクトスタンダードとして海外の大手通信企業やソフトウェア・ベンダーに採用されています。一方、NTTコムウェアは、日本における最大規模の通信ソフトウェアの開発プロジェクトを遂行してきた実績とともに、最新の技術を活用した広範なシステム開発、ネットワークやiDCの構築など、インフラの供給と運用にも積極的に取り組んでいます。

米ラショナルの方法論と開発プロセス、開発工程を上流から下流までカバーする各種ツール群、これらを融合・活用できるNTTコムウェアの技術力は、ソフトウェア開発期間の短縮と品質向上を実現するとともに、大規模システム開発から短期開発プロジェクトまで適用可能な新たな開発環境の確立となります。さらに、システム運用までをWebベースによるデータセンタでのトータルなワンストップサービスの提供は、ソフトウェア開発における効率性の格段の向上となります。

NTTコムウェアは日本では初めて、ワールドワイドでもアイ・ビー・エム、マイクロソフト、 サン・マイクロシステムズ、ヒューレット・パッカード、インテルに次ぐ、米ラショナルのビジネスパートナーとして、新世代ソフトウェア開発環境の社内標準化と並行して、日本における市場性とサービス仕様の定義等で米ラショナルを支援、事業化を目指します。


【用語解説】

(*1) iDC(Internet data center)
顧客のサーバを預かり、インターネットへの接続回線や保守・運用サービスなどを提供する施設。自社で高額な大容量回線を維持したりネットワーク管理の専門家を雇うよりも、データセンタにサーバを設置することで、より安価で高品質なサービスを受けることができる。

(*2) オブジェクト指向
データと、それぞれの性質に応じた動作を表わすオブジェクトの組み合わせで、プログラムの設計と実現の効率化を図るプログラミング手法の一つ。特に大規模なソフトウェア開発において有効な考え方であるとされている。
データやその集合を現実世界の「モノ」になぞらえた考え方であることから「オブジェクト」指向と呼ばれる。例えば、我々がテレビを操作する際には、テレビ内部でどのような回路が働いているかを理解する必要はない。ただテレビの操作方法だけを知っていれば、それでテレビを使うことができる。すなわち、「テレビ」というオブジェクトは、自身(の内部を構成する電子回路)を動作させる手続きを知っており、それを利用するためには、(例えばリモコンで)適切なメッセージを与えるだけでよい。このように、何らかの「データ」と、それを操作するための「メソッド」の組み合わせが「オブジェクト」である。個々の操作対象に対して固有の操作方法を設定することで、その内部動作の詳細を覆い隠し、利用しやすくしようとする考え方と言える。


NTTコムウェア株式会社
NTTコムウェアは、NTT(再編4社:NTT、NTT東日本、NTT西日本、NTTコミュニケーションズ)のネットワーク用の通信システムおよび通話料金計算や請求書発行等のビジネス系システムの設計、構築、導入、運用までを一環して行なってきた部門を事業化し、1997年9月に創業しました。2000年11月には市場拡大を目指し、社名を「NTTコミュニケーションウェア」から、創業当初より略称として社内外で親しまれていた「NTTコムウェア」に変更すると同時に、営業にウエイトをおいた社内組織に再編しました。
NTTコムウェアはネットワーク技術、セキュリティ技術、UNIX・Linux、Javaなどに対応する高い技術力に裏打ちされた信頼性を背景に、ITサービスプロバイダーとしてコンサルティングからアウトソーシング・サービスまで、トータルソリューションをIT市場に広く展開しています。(http://www.nttcom.co.jp/)

Rational Software Corporation
e-development企業であるRational Software Corporation (NASDAQ: RATL)は、ツール、サービス、ソフトウェア エンジニアリングのベスト プラクティスを通じて、eビジネス、eインフラストラクチャ、eデバイス向けのソフトウェア開発と展開を支援します。同社のe-developmentソリューションにより、組織は生産性を上げながら開発期間を短縮するという、eソフトウェア パラドックスを克服することが可能となります。同社の統合ソリューションにより、包括的なソフトウェア開発プラットフォームの取得、展開、サポート プロセスが単純化され、さらにTCOは削減されます。同社は、ソフトウェアのライフサイクル管理マーケットにおける複数の領域において、4年連続して売上上のマーケットリーダーであるとIDC社では位置付けています。
米ラショナル社は1981年に設立され、世界最大級のインターネット ソフトウェア企業の一社として、2001年3月期の年商が8億1500万ドル、全世界に3,700名以上の社員を有しています。米ラショナル社は、Nasdaq-100 Index(R)を構成する一企業です。


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