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| 2001.12.03 | |
「次世代ネットワーク・ソリューション」を市場展開 − 次世代ネットワークラボ開設 − NTTコムウェア株式会社（以下、NTTコムウェア、本社：東京都港区、代表取締役社長：松尾 勇二）は、インターネットなどのIP網による高品質な音声通信「VoIP」はもちろん、画像、データを統合することで、これまでにない付加価値の高いサービスを創出し、ブロードバンド時代のビジネスを支える「次世代ネットワーク・ソリューション」を本格的に市場展開します。顧客企業へソリューションを体系的にご理解いただき、体感していただくために「次世代ネットワークラボ」を12月4日に開設します。 |
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【IP網の現状】 インターネットを利用する企業や個人は、増加の一途をたどっています。日本の通信政策の核となる「e-Japan計画」はその動きを強力に後押しするもので、さまざまな情報通信サービスがIPベースへ移行していくことが予想されます。しかし、これまでの既存公衆網（PSTN*1）での通話料金の低価格化が進む現在、音声通話（VoIP）だけではIP網拡大にはならないことが想像できます。こうした状況から、市場が求めているのは、IPベースで低コスト、高品質「VoIP」はもちろん、高信頼・高付加価値サービスの提供、と言えそうです。 【NTTコムウェアの実績】 NTTコムウェアは、フュージョン・コミュニケーションズ株式会社（以下、フュージョン、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:角田忠久）の事業展開にあたって、PSTNとフュージョンのIP網とを接続、ソフトスイッチ導入などで技術的にサポートしています。特にPSTNとIP網の接続では、No.7共通線信号方式（SS7*2）に対応できる技術力が必要となります。SS7は国際標準として基本部分は定められているものの、国情に合わせ機能付加が認められているため、各国特有の方式になっています。NTTの情報通信システムの構築・保守・運用を一貫して提供するなど多くの実績を有し、キャリアグレードと日本のSS7を熟知しているNTTコムウェアは、国内外29拠点の社内ネットワークを完全VoIP化し、通話料70%削減を実現しました。実証レベルにまで達した技術ノウハウをバックボーンとして、次世代ネットワークにおいてワンストップでトータルなソリューションを提供します。 【ソリューション展開】 次世代ネットワーク・ソリューションは「キャリア事業者」と「企業」向けの二つに大別し、さらに業態や状況に即応する汎用的な個別ソリューション、サービスを提供します。 ●キャリア事業ソリューション ビジネスの立ち上げ時期から参画し、キャリア事業者の要望に合わせたカスタムメイドのシステムを構築します。多くの顧客を抱える大規模キャリア向けへは、ソフトスイッチ技術などの提供により、交換設備などのようなハードウェアを準備・設置する必要がないため、投資を抑制しながら迅速な事業立ち上げを支援します。また、すべてがIP通信となるため、インターネットとの連携など容易に様々な高加価値サービスを提供します。 xDSL、CATV、FTTHなどアクセスキャリア向けソリューションは、ソフトスイッチ技術と組み合わせ、データ通信のみならず、IPによる音声通信サービスの提供を可能とします。これにより、アクセスキャリア事業者は新たなサービス事業の展開ができるようになります。 さらに、システムの設計から運用・監視・メンテナンス、ビリングサービスまで、キャリアサービスを知り尽くしたNTTコムウェアは、ワンストップでキャリア事業を支援します。 [主なデモンストレーション内容] Pure IP Class5 Softswitch 国内通信事業各社向けの、加入者交換機能を持ったソフトスイッチです。 Pure-IP型Media Server サービスシナリオを自由に設定できるSCE(service creation environment)や、IPプロトコルの対応により、音声、画像、データ、インターネットを統合した高付加価値サービスを提供します。 IP Communication Manager IPネットワーク上の各種通信サーバと連携し、VoIP、メール、チャット、映像配信、ファイル転送などの通信手段を複合的に組み合わせ、より便利で高度なコミュニケーション環境を提供します。 ●企業向けソリューション 本社・支店など同一企業の拠点間通信網のIP化で、通信料のコストダウンばかりでなく、金融関連企業などにはエンドツーエンドでIP-PBXを設置し、情報の機密性までも確保。キャリア事業者の建物などに設置されたソフトスイッチを複数社で共用する「IPセントレックス」を利用すれば、通信料の更なるコストダウンを実現します。サービス面では、Voiceメールの送信、音声メッセージをテキストメール変換により送信するなど、高付加価値サービスが利用できます。 顧客ビジネスを展開する企業の鍵となるコンタクト（受付）センタ向けソリューションとしては、Web、E-Mail、FAXなど複数のアクセスチャネルを統合した、「IPコンタクセンタソリューション」を提供します。さらにロケーションフリーなコンタクトセンタを実現するため、IP網でメインのセンタとサテライトのセンタを結んだバーチャルコンタクトセンタをも実現します。これらのセンタで得られた顧客情報はCRMやERPといった他のシステムと連動させ、リアルタイムに営業・経営戦略へ反映することも可能で、企業の高付加価値次世代ネットワークを構築します。 [主なデモンストレーション内容] IPコンタクトセンタ 流通・販売業などの顧客受付センタ向けに音声・電子メール・Webなどの複数のアクセス 手段をIPネットワークに統合し、さらにロケーションフリーなバーチャルコンタクトセンタを実現します。 ONYX E-BUSINESS ENGINE 顧客情報や対応履歴などの情報を分析し、顧客のニーズを的確に予測するだけでなく、ERPなどの他ソリューションと連携することで、企業の営業・経営戦略を強力にサポートします。また、必要な情報を検索する場合には、簡易な操作で複数のポータル・インターフェースを介し、営業活動を支援するための情報を抽出いたします。 ONYX EMPLOYEE PORTAL 顧客の窓口となる部門（マーケティング、セールス、サービス）やパートナー企業（代理店等）が入手した情報を収集・統合・共有することで、効果的な営業活動やキャンペーン活動を行うことができます。 インターネットコラボレーション 音声や画像・文書といった複数の情報を融合することで、バーチャル学習塾、ビデオチャットなどを実現します。 ビデオカンファレンスシステム 従来のテレビ会議システムをIP網上で実現するもので、音声や映像ばかりでなく、資料のやり取りも同一画面上で可能にしました。 受付システム VoIP化されたイントラネット上に、来訪者受付端末を統合することで、自席にいながら音声や映像による来訪者の応対を実現。来訪者の映像は警備室等でも監視でき、セキュリティの向上も図れる 簡易内線電話 自席のPC端末を利用した簡易内線電話を実現。面倒な内線番号の割り当てをする必要も無く、在席・転送・着信拒否等の各種設定もWeb画面から簡易に設定できるなど、小規模オフィスやSOHOに最適な商品 【次世代ネットワークラボについて】 今後も次世代ネットワークラボでは、顧客に最適なソリューションをプレゼンテーションできるよう、新らたな商品・ソリューションを随時、入れ替え、追加いたします。なお、同ラボはNTTコムウェアの顧客プレゼンテーション、デモンストレーション、セミナーの場として運営するもので、オープンなショールームではありません。 【用語解説】 （*1）PSTN（Public Switched Telephone Network） 一般の加入電話回線ネットワークのこと。「公衆電話交換回線網」ともいう。末端に電話機をつないで、回線交換方式で相手に接続して音声通話をするのに使う。データ通信を行なうには、コンピュータと回線の間にモデムを接続し、データ列と音声信号の相互変換を行なう必要がある。 （*2）SS7 ITU-T（国際電気通信連合電気通信標準化部門）で、デジタル・ネットワークに対応する共通線信号方式（電話網や交換機を相互接続する場合に、電話番号などの情報を網／交換機間でやり取りするための信号方式）として標準化している。 |
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