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2002.10.03  

キャリアグレードのビデオ会議機能を有するメディアサーバ
「NEXIPT MS-IP」販売開始


NTTコムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は11月1日から、通信事業者などがIPネットワークで多地点間ビデオ会議、自動音声応答(IVR*1)などのサービスを提供可能とするメディアサーバ「NEXIPT MS-IP(ネクシプト・エムエス・アイピー)」の販売を開始します。

【MS-IPが提供するサービス概要】

「NEXIPT MS-IP」の特徴である「多地点間ビデオ会議サービス」には、会議参加者すべての映像を参加者の各端末に表示する「複数参加者表示機能」、発言者の声を自動認識し発言者の映像のみを表示する「話者切り替え機能」があります。会議の予約はWeb画面で簡単にでき、予約した時間になると各参加者のパソコンに会議の開催を通知します。緊急時には予約に関係なく会議を開始することができます。会議には最高25人まで同時参加が可能です。

「IVRサービス」は、電話での情報案内、営業時間外受付などのサービスを提供する際に、あらかじめ決めておいた音声ガイダンスによって利用者を自動誘導するもので、利用者はガイダンスに対して、電話機のボタン操作や音声による指示で必要とする情報に到達できます。サービスを提供する通信事業者などは、標準装備のGUIベースのシナリオ作成ツールで、簡単に顧客の要望に合った音声ガイダンスのシナリオの設計や、設計の変更に対応できます。


【サーバの特徴】

「NEXIPT MS-IP」は、キャリアグレードのサーバとして、米国における通信機器の耐衝撃性などの評価で最高レベル「NEBS3(*2)」の認証を受けたハードウェアとキャリアサービスの標準プロトコルと目されているSIP(*3)を採用しています。インターネットプロトコルは、IPv4/IPv6(*4)に、保守・運用管理プロトコルは、SNMP(*5)に、それぞれ対応しています。


【サーバ導入メリット】

MS-IPを利用することで通信事業者は、多地点間ビデオ会議、IVRを顧客企業に付加サービスとして提供でき、サービス利用者は設備を保有することなく高付加価値サービスを利用することができます。


【販売ターゲット等】

MS-IPの販売の主なターゲットは通信事業者で、2年間の累計売上高15億円を目指します。NTTコムウェアは、音声・映像・テキストなどを統合したサービスが次世代通信のキラーサービスに発展すると見込んでおり、今後本格的に活性化するIP市場で、さまざまなサービスをいち早く実現・提供します。


【サーバの市場投入の背景】

IPビジネスの活性化を背景に、ソフトスイッチやメディアゲートウェイなどの技術が実用化され、既存公衆網とIP網の融合が積極的に進められています。これに伴い、通信事業者がビジネスの領域を既存公衆網からIP網にシフトさせる動きが顕在化しています。帯域あたりの価格が安くなり広帯域通信が普及するほど、ビジネス展開にあたっては、音声・映像・テキストといった多チャネルを組み合わせた付加価値の高いサービスの登場が求められています。


【展示会への出展】

NTTコムウェアは7日(月)から10日(木)まで、米国ジョージア州アトランタで開催される、国際展示会「Fall 2002 VON(Voice On the Net)」に、「NEXIPT MS-IP」を出展し、デモンストレーションで「多地点間ビデオ会議サービス」を紹介します。同展示会は世界のVoIP業界の関係者が一堂に会するイベントとして通信など関連業界から注目を集めています。


【MS-IPが提供するサービスの主な機能】

●特徴
  • NEBS3認証のキャリアグレード対応の汎用ハード使用
  • SIP採用
  • IPv4/IPv6対応
  • 稼動中に音声ボードの取り外し、取り付けを可能とするホットスワップ機能
  • XML/VoiceXML対応
  • Webブラウザによる保守・運用
  • SNMP対応
  • 音声コーデック:G.711、G.729a、G.726、G.723.1(*6)

●多地点間ビデオ会議サービス
  • 複数参加者表示機能
     一つの端末に複数の会議参加者映像を表示
  • 話者切り替え機能
     発言者に合わせて話者映像自動切り替えが可能
  • 予約機能
     Web画面上で簡単に会議予約ができ、時間になると各参加者PCに通知
  • 即時会議開催機能
     会議開催時間を待たずに即時会議を開始可能
  • 1会議につき25人まで同時参加可能

●IVRサービス
  • 音声録音・再生機能
  • PB音(DTMF信号)受信機能 (RFC2833対応)
     発言者に合わせて話者映像自動切り替えが可能
  • ガイダンスメッセージ作成・登録・変更機能
     サービスの提供元や提供先、いずれからもWebにより可能
  • スケジュール機能
     指定時間に自動でIVRのサービス開始、サービスシナリオの変更が可能
  • 音声認識機能
  • 音声合成機能
     テキストファイルを音声に変換
  • 音声認証機能
     声紋により本人を特定。カスタマーIDやパスワードの入力不要で、例えば通話者は自分の名前を話せばIVRサービスの利用が可能
  • 同時接続数:基本96ch、最大1000ch


≪NEXIPTの名称について≫

NEXT+IPからの造語で、NTTコムウェアが提供するIPネットワークソリューションの総称。ビジネスユーザ向け、コンタクトセンタ向け、キャリア向けの各ソリューションで構成される。

【用語解説】

*1 IVR: Interactive Voice Response(自動音声応答)
発信者のダイヤル操作または音声に対して予め録音してある音声で応答し、情報を提供・収集する一連のやり取りのこと。
*2 NEBS: Network Equipment Building System
通信事業者が機器導入の目安とする基準。高温・多湿、火災・振動の物理的、電気的、電磁的などの要因に対する耐性を評価・認定する米国Telcordia Technologies社のプログラム業界基準。
*3 SIP: session initiation protocol
IETF(Internet Engineering Task Force)が1999年にRFC2543として規定したIP電話用呼制御プロトコル。テキストベースのメッセージをやり取りするのが特徴で、インターネットとの親和性が高い。
*4 IPv4/IPv6
インターネットの通信基盤となるプロトコルで、現在の主流はIPv4であり、IPv6は次世代プロトコル。IPv4では最大で約43億台のコンピュータが接続できるが、インターネットの普及によりIPアドレスの枯渇が懸念され始めた。そこで提唱されたのがIPv6で、IPアドレス数は10の38乗個となる。
*5 SNMP:Simple network management protocol
TCP/IPネットワークで管理情報をやりとりするためのプロトコル。IETFが標準化し、数多くの対応製品が出荷され、標準として定着した。
*6 G.711
ITU-T G シリーズ勧告で標準として規定されている、64kbps PCM 音声符号化技術の仕様。
  G.723.1
通話またはオーディオ信号を非常に低速なビット レートで圧縮するために使われる圧縮技術についての仕様。音声圧縮のビットレートは、5.3Kbpsと 6.3Kbps の 2 種類で、VoIP、TV会議などで主に利用される。ITU-T G シリーズ勧告で標準として規定。
  G.726
40、32、24、16Kbps での ADPCM 符号化についての仕様。主に電話の中継網で利用される。ITU-T G シリーズ勧告で標準として規定。
  G.729.a
G.729は8kbpsでの音声符号化に関するITU-T勧告で、CS-ACELP方式を採用している。G.729aはこの処理を簡略化したバージョン。



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