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2003.01.21 |
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Indoor Navigationシステムのフィールド実験開始
- Bluetooth技術で観覧者を展示物まで誘導 -
兵庫県立歴史博物館(以下 歴史博物館、兵庫県姫路市、館長:端 信行)とNTTコムウェア株式会社(以下NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は、携帯端末PDAを利用し、Bluetooth技術により観覧者を展示物へ誘導する「Indoor Navigationシステム」のフィールド実験を実施します。
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実験期間:平成15年1月28日(火)〜平成15年2月28日(金)
【フィールド実験の概要】
「Indoor Navigationシステム」は、「位置取得サーバ」、「情報配信サーバ」、サーバと情報表示端末のPDA間を通信する「アクセスポイント」で構成しています。観覧者が目的の展示コーナーや展示物をPDA画面の館内マップや展示リストから検索すると、現在位置から目的の場所までPDA画面で誘導します。また、館内の展示物に近づくと周辺の展示リストが表示され、希望の展示物を選択すると画像や音声で解説を得ることができます。観覧者でモニターを希望する方にPDAとイヤフォンを貸し出し、利用後は簡単なアンケートに御協力いただきます。
【フィールド実験での役割と目標】
歴史博物館は、今回のフィールド実験で館内にある常設展示物約1,100点のうち解説するコンテンツ(展示物の内容)約70点を作成しました。コンテンツは、展示物に関連する文献などの画像データや解説で構成しています。コンテンツは、展示物付近でPDA画面に表示し、解説を聞くことができます。今回の実験では、展示内容の案内等による観覧者の利便性の確保を目的として、公共サービスの向上、文化の発展への貢献を目指します。
NTTコムウェアでは、2.4Gヘルツ帯の電波を利用し、10メートル程度の端末機器間をネットワーク化する近距離無線通信のBluetooth技術によりシステムを構築しました。歴史博物館の常設展示室内にBluetooth用のアンテナを44本設置し、これら複数のアンテナと観覧者が持つPDAとのリアルタイム交信で、PDAを持つ観覧者の位置を特定し、館内マップに表示することを可能としました。
これまで、博物館のような展示会場における解説などの情報は、赤外線により専用端末に表示する形態が一部に見られましたが、赤外線の特性として指向性が強く、ごく限られた場所でしか情報を得ることができませんでした。今回の実験では、無指向性アンテナによりエリア単位で情報が得られるよう、その実効性を検証し実用化を目指します。
【実験後の展開】
歴史博物館は、今回のフィールド実験の結果により「Indoor Navigationシステム」の実効性を確認し、実用化に伴う導入を検討する予定です。
NTTコムウェアは実用システムとして、全国の博物館や美術館への導入を働きかけるとともに、他分野への応用も検討します。
概要説明図
PDA画面イメージ
【発表者概要】
●兵庫県立歴史博物館
郷土の歴史に関する県民の理解を深め、教育、学術及び文化の発展に寄与することを目的として、特別史跡・姫路城跡内に1983年4月に開館しました。館内には、兵庫の歴史及び城と城下町に関する常設展示室、ビデオライブラリ−、トライアルスペ−ス、レファレンスコ−ナーを設けているほか、各種講演会、講座等、さまざまな事業も展開しています。また、年に数回の特別展、企画展を開催しています。観覧者は県内のほか、全国におよび2001年度には、約65,000人が来館しています。
●NTTコムウェア株式会社
NTTグループのIT技術者集団として1997年に創業。6,000万人の情報ネットワークやITシステムといった、高負荷・高品質・高性能を要求される通信処理システムの構築・保守・運用を一貫して提供するなど、多くの実績を有しています。ネットワーク技術、セキュリティ技術、UNIX・Linux、Javaなどに対応する高い技術力に裏打ちされた信頼性を背景に、ITサービスプロバイダーとしてコンサルティングからアウトソーシング・サービスまで、トータルソリューションをIT市場に広く展開しています。NTTコムウェアグループ企業は8社で、今回のフィールド実験は、NTTコムウェア西日本株式会社(本社:大阪市港区、社長:祐源嘉明)と共同で運営しています。
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