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報道発表 ニュース

2003.01.29  

「統合基幹業務支援システムLinux版」販売開始
−CATV事業者の業務効率化と導入・運用コストの低減を実現する−


 NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、社長:松尾勇二)は、 2月3日からケーブルテレビ(以下 CATV)事業者に対して、顧客情報を中心としたデータの一元管理により業務効率化と迅速な経営判断を支援する「統合基幹業務支援システムLinux版」の販売を開始します。システムのOSにLinuxを採用することで、安定性と高セキュリティ性を確保しながら、システムのハード、ソフトに関する導入・運用コスト低減します。

【製品の特長】
 「統合基幹業務支援システム Linux版」は、CATV事業におけるサービス受付から工事発注、請求・収納確認までを一元的に提供するもので、システムを構成するメインサーバーのOSにオープンソースであるLinuxを採用しています。UNIXの長所を継承するLinuxを採用したことで、ネットワーク機能や安定性に優れ、高いセキュリティ強度が確保されています。またOSの提供元となる特定のべンダが存在しないため、NTTコムウェアのようなシステムの提供者はLinuxを利用してユーザーニーズに合ったサービス品質でシステムを自由に構築・運用することができ、システム構築の低コスト化が図れます。さらに、UNIXマシンに代替するPCサーバーの高性能化・低価格化により、当社比較で約50%の導入コスト削減を実現しました

【製品の機能】
 CATV事業者の扱う「顧客情報」を中心に、「工事情報」・「料金情報」などの各種データを関連付けて、コンタクトセンタでのサービス受付から、協力会社による工事施工、各種加入者端末の制御、開通試験、利用料金や工事料金等の請求・収納までの一連の業務をワークフロー化し、スピーディかつ柔軟な顧客対応を可能としました。さらに、エリア別加入状況や財務データなどの経営諸状況を随時把握することで、新サービスの策定・実施などの迅速な経営判断を支援します。また、基幹インフラの敷設状況が一目でわかる地図情報と顧客情報が連動した「電障リスト自動作成機能(*1)」は、電波障害対策工事の実施エリアやその対象顧客の抽出業務から、加入見込み情報を元にした戦略的設備投資計画の策定支援まで幅広く対応します。その他、代表的な先進機能としては「顧客情報入力支援機能(*2)」「振込契約者リンケージ機能(*3)」等があります。

【 今後の展開 】
 NTTコムウェアでは、「統合基幹業務支援システム Linux版」の導入でCATV事業者の円滑な業務運営を支援するばかりではなく、蓄積された各種データを分析・マイニングするなど、新たな経営施策の策定も支援します。また、CATVネットワークを活かしたIP電話、VoIP技術を用いたコンタクトセンタ、ブロードバンド・ポータル・プラットフォーム (*4)など、CATV業界を取り巻く状況に応じたソリューションの提供に取り組んでいます。今後、NTTコムウェア地域グループ会社をはじめ、販売代理店等の様々なチャネルでの「統合基幹業務支援システム Linux版」販売を予定しています。

【 開発の背景 】
 デジタル時代の進展とともに、地域密着型情報サービスの担い手としてのCATV事業者は、放送と通信を融合した双方向性の多様なサービスの提供者へと、その役割を変化させつつあります。CATV事業者の優位性を発揮し、また顧客の獲得・囲い込みを行うには、円滑な業務運営を実現するための強固な基盤作りが不可欠といえます。NTTコムウェアではこのような市場からの要望をうけ、2002年6月にUNIX版「統合基幹業務支援システム」を構築し、提供しています。

【 Linuxへの取組み】
 NTTコムウェアでは、NTTのネットワーク網に代表される大規模なITソリューションを構築・運営してきた実績とノウハウ、そしてマルチベンダ性を活かし、コンサルティングから企業の規模やビジネスに最適なハードやディストリビューションの選定、システム構築から保守・運用に至るまで、トータルなLinuxソリューションの提供を事業の重要な柱と位置づけています。


【 用語解説 】
*1 電障リスト自動作成機能
電子地図画面上で電障対策エリアを選択するだけで、該当範囲の世帯名情報を自動抽出し、システムが電障対策リストを自動的に作成します。白地図等から転記していた従来の作業に比べ、作業の効率と正確性が格段に向上します。(特許出願中)
*2 顧客情報入力支援機能
お客様からの初期応対情報の登録時、お聞きした住所から電子地図上の世帯名情報(文字データ)を検索。その情報をシステムへと自動入力します。これにより入力ミスが防げると同時に、情報入力作業の大幅な軽減が可能となります。
*3 振込契約者リンケージ機能
銀行振込で料金をお支払いいただいている契約者ごとに固有の仮想口座番号を割り当て、収納結果から請求料金を自動的に消し込む機能です。振込時に指名等の入力が無くても振込者を特定することが可能になり、消し込み作業を軽減できます。(特許出願中)
*4 ブロードバンド・ポータル・プラットフォーム
動画配信に加え、コンテンツの登録,管理,検索機能やコミュニティ形成機能を備えたWebサービスサイト構築をサポートするNTTコムウェアの開発・提供するソフトウェアプラットフォーム。動画像コミュニティ、動画を使った遠隔教育モデル、広告・PRサイトなどの構築事例がある。


【会社概要】
 NTTコムウェアは、6,000万人の情報ネットワークやITシステムといった、高トランザクション・高品質・高性能を要求される通信処理システム、加入者受付から請求書発行・収納に至るまでの一連の顧客管理システムを一貫して構築・保守・運用するなど、多くの実績を有しています。ネットワーク技術、セキュリティ技術、UNIX・Linux、Javaなどに対応する高い技術力に裏打ちされた信頼性を背景に、ITサービスプロバイダーとしてコンサルティングからアウトソーシング・サービスまで、トータルソリューションをIT市場に広く展開しています。


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