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2003.07.15 |
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ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度モデル(CMM)レベル3を開発部門約3,200人が達成
NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は7月、システム開発部門であるシステム本部全社員約3,200人が、「ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度モデル」であるCMM(*1)のレベル3を達成しました。
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【CMMレベル3の概要】
今回達成した「CMMレベル3」は、組織全体で開発プロセスを規定し、組織全体が規定された開発プロセスに基づき作業を行っている場合に認められるものです。CMMは、開発者個々の能力で品質や生産性が変化するような属人的ソフト開発の初期段階「レベル1」から、自発的かつ恒常的に開発プロセスを改善・高度化されている最適化段階「レベル5」に分かれています。
【経緯】
NTTコムウェアは、日頃から生産性や品質を向上させるためのプロセス改善に取り組んでおり、1997年にISO9001(1994年版)の認証、2002年にはISO9001(2000年版)の認証を取得しました。更なる市場の優位性を高めるため、より客観的にその能力の評価が可能なCMMによるプロセス改善を始め、昨年10月にはシステム本部内パイロットプロジェクト約300人でCMMレベル3を達成しています。更にシステム開発部門全員の達成に向け取り組みを行い、今回レベル3を達成しました。
【今後の取り組み】
CMMを作成・運営する米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所は、CMMのサポートを2003年12月で終了し、CMMにシステムエンジニアリングプロセスの能力成熟度モデルや、ソフトウェア調達プロセスの能力成熟度モデル等を統合した「CMMI(*2)」への移行を推奨しています。当社は今後、CMMIに基づくプロセス改善活動に積極的に取り組みます。
【用語解説】
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*1 CMM(Capability Maturity Model)
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ソフトウェアの開発能力を客観的に示す基準。米国カーネギーメロン大学ソフトウェア工学研究所が考案・提唱しました。米国では国防総省がソフトウェアの開発案件に入札するための条件としてCMMレベル3以上を要求しているほか、政府部門から一般企業まで幅広くCMMが利用されています。
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CMMの能力成熟度レベル
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- ・CMMレベル1「初期(initial)」
- 決まった開発手順がなく、組織のメンバー個々の能力次第で品質や生産性が変わる属人的なソフト開発を行っている段階。
- ・CMMレベル2「反復できる(repeatable)」
- コスト管理、スケジュール管理等の基本的な管理を実施している段階。
- ・CMMレベル3「定義された(defined)」
- 組織全体で開発プロセスが標準化・統合化され、成果物が明確に定義されている、高度な段階。
- ・CMMレベル4「管理された(managed)」
- 組織の進捗状況を常に定量的に監視し、問題が予見されれば直ちに解決する能力を持つ、かなり高度な段階。
- ・CMMレベル5「最適化する(optimizing)」
- 自発的かつ恒常的に開発プロセスを改善・高度化する能力を持つ、最高の段階。
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*2 CMMI(Capability Maturity Model Integration)
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ソフトウェア開発プロセスの能力成熟度モデル(CMM)に、システムエンジニアリングプロセスの能力成熟度モデルや、ソフトウェア調達プロセスの能力成熟度モデル等を追加し統合(Integration)したものです。
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