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「セッション・ボーダ・コントローラSC7000N」のラインアップを充実


報道発表 ニュース

2003.10.02

IP電話サービス事業者の相互接続の課題を解決する
「セッション・ボーダ・コントローラSC7000N」のラインアップを充実


 NTTコムウェア株式会社(以下 NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は10月6日から、IP電話サービス事業者のVoIPネットワークを相互接続する「セッション・ボーダ・コントローラ SC7000N(以下 SC7000N (*1))」のミッドレンジ・モデル「セッション・ボーダ・コントローラSC7000N SE(以下SC7000N SE)」の販売を開始します。

【「SC7000N SE」の概要】

 「SC7000N SE」は、これまで販売してきた「SC7000N」の機能を継承しつつ、ネットワークポート数および最大同時処理セッション数を半分にし、筐体(きょうたい)のサイズを4分の1にダウンサイズしました。価格は製品評価用スタータセットで販売価格980万円から。大規模通信事業者に限らずインターネット・サービス・プロバイダーやCATV事業者などのIP電話サービス事業者でも、リーズナブルな価格でセキュアかつ高信頼なVoIPネットワーク間の相互接続が実現します。また、大規模通信事業者においては、サービス提供者数など事業の広がりに応じ、「SC7000N SE」から現行の「SC7000N」へと段階的に拡張することができます。なお、「SC7000N SE」の「SE」は「Single Engine」の略で、現行の「SC7000N」をハイエンド・モデルと位置づけ「SC7000N DE(Dual Engine)」に名称変更します。(「SC7000N SE」と「SC7000N DE」の詳細スペックは下記)


【SC7000Nシリーズの機能概要】

 「SC7000N シリーズ」は、IP電話サービス事業者間の接続に必要不可欠な機能を提供するSIP(*2)プロトコル対応のハードウェア製品で(1)相互接続した他の事業者ネットワークから流入する通話量など、トラヒックの増大によるネットワーク帯域不足や音声品質悪化を防止する「同時接続セッション数管理機能」(2)ネットワーク間トラヒックのデータを収集する「トラヒック情報収集機能」(3)顧客に応じサービスレベルを個別に設定・管理する「IPパケットプライオリティ設定制御機能」(4)従来のVoIPネットワークでは困難だったファイアウォールや、プライベートアドレス使用の事業者との相互接続を可能にするSIPプロトコル対応の「NAT/ファイアウォール(*3)機能」、を有します。
さらに、VLAN(*4)にも対応しているため重複したプライベートアドレス範囲を持つネットワークを1システムで複数接続することが可能です。また、企業側ネットワークに設置されているNAT/ファイアウォールに左右されずVoIP通信を実現するクライアントソフトウェアもあわせて提供します。そのため、企業ネットワークごとに設置・更改が必要であったVoIP対応NAT/ファイアウォール機器が不必要になり、IP電話サービス事業者は企業向けに、IPセントレックスサービス(*5)やホスティング型IPコンタクトセンタサービス(*6)を提供する際のコストを大幅に削減できます。


【アライアンス・パートナー】

 「SC7000N」の開発元は、米国Netrake(ネットレイク)社で、欧米で高い評価を得ています。同社製品を日本で取り扱っているのは現在NTTコムウェアだけです。NTTコムウェアは同社と共に製品企画・開発からマーケティング・販売・サポートを実施しており、今後も新たな機能拡充に取り組む予定です。


【ソリューション提供の背景】

 総務省によるIP電話専用番号付与などにより、既存の電話からIP電話への移行が加速すると見られています。そうした中、IP電話が既存電話と同様に全国的に広がるには、IP電話サービス事業者間での相互接続が不可欠です。しかし、現状ではファイアウォールによるセキュリティ確保やNATによるアドレス変換が困難など、技術面で様々な課題が存在します。さらに、各事業者のネットワーク間で同時に接続できる通話数を接続点毎に制限することも困難であり、通話の大量発生による音声品質悪化が懸念されています。インターネットのセキュリティが社会問題化する中、IP電話でもセキュリティと品質の確保の重要性は今後ますます高まります。自社ネットワーク内だけであれば独自ポリシーの導入で、問題を回避できますが、他ネットワークと相互接続した場合は接続先のネットワーク環境・ポリシーに影響されることも多く制御は困難で、これらの課題解決は急務となっています。


【Netrake社について】

 Netrake社は2000年1月に米国テキサス州で設立され、ネットワークプロセッサ分野における高い技術力を元にキャリアグレードのセッション・ボーダ・コントローラ製品を開発しております。その製品は2002年10月に開催された次世代ネットワーク業界の展示会であるFall VON 2002において発表され、その豊富な機能と高い処理能力は製品発表と同時に米国の大手通信キャリアやサービスプロバイダ各社から幅広い注目を集めております。また、米国の第三者検証機関であるMiercom社からも製品のパフォーマンスの高さが認められております。
http://www.netrake.com/


【用語解説】

*1 セッション・ボーダ・コントローラ SC7000N
VoIPネットワークの境界点に設置し、他VoIPネットワークとの間に流れるトラヒックを制御する機器がセッション・ボーダ・コントローラ。SC7000Nは、米国Netrake社製「nCite」の日本市場でのNTTコムウェア VoIPトータルソリューション「NEXIPT」シリーズにおける商品名。
*2 SIP(Session Initiation Protocol)
IPネットワーク上で、電話の呼の設定を実現するためのテキストベースのアプリケーション層プロトコル。RFC3261にて規定されている。
*3 NAT/ファイアウォール
NAT (Network Address Translation):RFC1631にて規定されているアドレス変換方式。 通常、プライベートアドレスとグローバルアドレスを変換することで相互通信を可能にするために用いられる。
ファイアウォール:ネットワークの境界に設置し、外部からのアクセスを設定に応じて制限するセキュリティシステム。
*4 VLAN(Virtual LAN)
ネットワークの物理的な接続形態によらず、論理的にネットワークグループ(LAN)を設定する機能。本製品ではIEEE 802.1qにて規定されているVLAN Tagを使用して複数ネットワークを識別する。
*5 IPセントレックスサービス
IP電話サービス事業者がIP-PBX/ソフトスイッチをホスティングし、その機能を企業等のユーザが利用するサービス。企業等が独自にIP-PBX等を保有する必要がなくなるため、VoIPネットワーク構築における機器コストや運用・保守コストを削減させることが可能になる。
*6 ホスティング型IPコンタクトセンタサービス
IPコンタクトセンタに必要なソフトスイッチやアプリケーションをIP電話サービス事業者がホスティングすることで、企業等は端末を用意するだけでIPコンタクトセンタを構築することができるサービス。コスト削減と共にエージェントの柔軟な増減・座席配置が可能になる。


<外観>

SC7000N DE(左)、SC7000N SE(右)




<詳細スペック>
2003年10月2日現在
SC7000N DE SC7000N SE
外形寸法 約43cm (W) × 約58cm (D) × 約53cm (H)
(19インチラックマウント対応)
約43cm (W) × 約65cm (D) × 約13cm (H)
(19インチラックマウント対応)
重量 約59Kg 約24Kg
動作温度 0 ℃ - 40 ℃ 0 ℃ - 40 ℃
動作湿度 5% - 85% (結露しないこと) 5% - 85% (結露しないこと)
熱出力 2890 BTU/時 560 BTU/時
動作電源 AC : 100V, 240V
DC : -40/-60V   (いずれかを選択)
電源冗長化
AC : 100V, 240V
DC : -40/-60V   (いずれかを選択)
電源冗長化
消費電力 最大450W 最大165W
物理インターフェース Gigabit Ethernet (GBICコネクタ) x 4
10/100BASE-T x 2 (冗長構成時に使用)
10/100BASE-T x 1 (マネジメントネットワーク用)
シリアルポート x 1
Gigabit Ethernet (GBICコネクタ) x 2
10/100BASE-T x 2 (冗長構成時に使用)
10/100BASE-T x 1 (マネジメントネットワーク用)
シリアルポート x 1
処理性能 300cpsまで処理実績あり(バースト時)
音声パケット処理速度 : 50µs以下
SIPメッセージ処理速度 : 5ms
最大同時接続セッション数 :
 42,000 (G.729使用時) / 21,000 (G.711使用時)
300cpsまで処理実績あり(バースト時)
音声パケット処理速度 : 50µs以下
SIPメッセージ処理速度 : 5ms
最大同時接続セッション数 :
 21,000 (G.729使用時) / 10,500 (G.711使用時)


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