従来のUltraMonkeyを大規模Webシステムの負荷分散システムとして利用するために、
「Layer7までの情報に基づく負荷分散」と「SSL暗号化された情報に基づく負荷分散」に対応しました。
なお、UltraMonkey-L7は、下図示す機能部から構成されています。
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- フレームワーク部
Layer7の情報に基づいた負荷分散の基盤となる機能部です。これにプロトコル処理部を組み合わせることにより、各種プロトコルに対応した負荷分散を実現します。フレームワーク部とプロトコル処理部を分離したアーキテクチャとすることにより、新たなプロトコルや負荷分散機構を追加する際は、プロトコル処理部で管理するプロトコルモジュールを開発するだけでできる構成をとり、拡張性に優れた構造としました。
- プロトコル処理部
各種プロトコルに対するLayer7負荷分散の振り分け条件を決定する機能部です。本開発では、特定のURLへのリクエストを同一のサーバに振り分けるためのURLパーシステンスモジュール、特定の文字列を含むリクエストのみサーバに振り分けを行うためのパケットフィルタリングモジュールを開発しました。
- 制御コマンド部
フレームワーク部に対してバーチャルサービス生成・削除や振り分け先サーバの設定等を行うためのコマンドを提供します。
- SSL通信処理部
SSLを用いた暗号化通信に対してLayer7負荷分散を行うために暗号・復号処理を行うための機能部です。
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