一覧に戻る
かしこい生き方を考える COMZINE BACK NUMBER
COMZINE PICK UP:CINEMA 今月のテーマ:チャット チャット×メールは恋の方程式!?

チャットを“出会いのキッカケ”としてラブストーリーに取り入れた映画といえば、1996年公開の邦画『(ハル)』。ただし、ここに登場するのは、パソコン通信でのチャットだ。
映画の中でも、主人公が恋人にチャットルームにアクセスし始めたことを話せなかったり、チャットで主人公と出会うヒロインがトラブルを避け、始めのうちは男性を名乗っていることなどから、当時はパソコン通信やチャット=オタクというイメージが強く、利用者もそう多くなかったことが伝わってくる。

その2年後(日本では3年後)に公開された『ユー・ガット・メール』では、時はすでにインターネット時代。ヒロインは「shopgirl」というハンドルネームを使い、職場の同僚にもチャットで意気投合した相手と出会ったことをごく普通に話している。2つの映画は、チャットで出会い、メール交換でお互いを理解し合う、という恋愛過程は一緒だが、ネット上でのコミュニケーションに対する登場人物達の意識は大きく異なっている。もちろん、これは観客側の意識の変化でもあるわけだ。
最近では文字だけでなく、ライブな映像と音声を使ったチャットも楽しめるようになってきており、もうすぐ“チャットで顔を知らぬ同士が・・・”という設定さえ古いものになるのかもしれない。

では、映画の中で未来のチャットはどのように描かれているのだろう? 『ネットフォース』に登場するチャットルームはバーチャルリアリティーで、小さなゴーグルを装着してパソコンに向えば、架空のバーの店内で、そこに集まった人々と直接会っているかのようにおしゃべりできる。ちなみに、この映画の舞台設定は2005年。近い将来こうしたチャットが実現すれば、またチャットを使った新しい恋愛映画が生まれるだろう。

『(ハル)』 『ユー・ガット・メール』 『ネットフォース』

それぞれの理由で心の欠落を抱える若い男女が、パソコン通信を通じて徐々に心を通わせていく淡いラブストーリー。2人のやり取りをディスプレイ上の文字で読むという、邦画でありながらふんだんに字幕を使った異色作。

チャットルーム「30代の部屋」で出会い、Eメールで本音を語り合っていた2人。お互い相手への想いは深まっていくが、実は2人は“知らない同士”どころか、会うたびにケンカを繰り返す、仕事上の最大のライバルだった。

2005年、ネット犯罪に挑むFBI特捜隊「ネットフォース」。ある日、ネットフォース司令官が暗殺され、主人公・アレックスは新司令官となって事件の指揮を取ることになるが…。トム・クランシー原作・製作総指揮の近未来サスペンス・アクション。

●1996年日本●監督/森田芳光●出演/深津絵里、内野聖陽、戸田菜穂ほか
●VIDEO発売元・販売元/東宝ビデオ●価格/6000円(税別)

●1998年アメリカ●監督/ノーラ・エフロン●出演/メグ・ライアン、トム・ハンクスほか
●DVD発売・販売元/ワーナー・ホーム・ビデオ●価格/2000円(税別)

●1999年アメリカ●監督/ロバート・リーベルマン●出演/スコット・バクラ、ジョアンナ・ゴーイングほか
●DVD発売元/アミューズピクチャーズ、東芝デジタルフロンティア●DVD販売元/アミューズソフト販売●価格/4800円(税別)

今月のシネマ 今月の1册 今月のBB site
Top of the page

月刊誌スタイルで楽しめる『COMZINE』は、暮らしを支える身近なITや、人生を豊かにするヒントが詰まっています。

Copyright © NTT COMWARE CORPORATION 2003-2015

[サイトご利用条件]  [NTTコムウェアのサイトへ]