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『ザ・フライ』は、瞬間的に物質を分解・電送し、再び元の形に組み立てる“物質転送装置”を発明した科学者が、装置内に紛れ込んだハエに気付かないまま、自らの肉体で実証実験を行ったことから起こる悲劇を描いた作品。体内にハエの遺伝情報が取り込まれた翌日から、極度の甘党になり、マッチョに変身した主人公。しかし、変化はそれだけに留まらず、次第に爪や歯が抜け、耳が取れ・・・と、肉体的にも精神的にもハエに近付いていく。 現代に恐竜を蘇らせた『ジュラシック・パーク』も遺伝子をキーにした作品。琥珀に閉じ込められた古代の蚊から恐竜の血液を取り出し、その血液からDNAを抽出。足りない部分をカエルの遺伝子で補い、恐竜のクローンを作り上げるという、いかにもありそうな再生手法は、スクリーン上に映し出されるリアルな恐竜の姿とともに話題を呼んだ。 これまでの不可能を可能に変える遺伝子工学の発展。しかし、そこには、人間や社会の価値観を歪ませてしまう危険性もはらんでいる。 今年4月にヒトゲノムの解読が完了し、遺伝子診断や遺伝子治療に注目が集まっている今、遺伝子差別が新たな問題となることはほぼ確実。今後は、こうした問題を取り上げる映画も増えてくるだろう。 |
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