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アイドルの強みはビジネスの頼もしいチカラになる

―アイドルのセカンドキャリアを支援する株式会社Dctは、島田さんの社会人としての経験を盛り込んで立ち上げたのですね。

島田:人と関わることが好きなので、いろいろな人と知り合いになることができました。起業にあたって相談できる人、プログラム開発を一緒に行ってくれる人など、社会人になってから人脈を広げていきました。

開発したプログラムは、私が最初に4カ月間受けて、改良の工程を繰り返し、約8カ月かかって完成しました。2020年に起業して、プログラムが完成したのが2021年。2022年4月にプログラムを受けた1期生3人が就職し、これまでに合計7人が就職をしました。

―プログラムではどのようなことが学べるのでしょうか。

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島田:社会人として必須のスキルと、キャリアに特化した専門スキルを提供しています。ビジネスマナーはあいさつや言葉遣いなどの基礎から。PCスキルとして、パソコン用語から、オンラインツールの活用法、プレゼン資料作成、セキュリティリテラシーなど。ほかに、ビジネスの構造や自分の市場価値の考え方を学ぶプログラムもあります。

―アイドル卒業後のセカンドキャリアとしてどのような職種が適していると思われますか。

島田:AKB48はファンと接する機会が多いので、コミュニケーション能力やSNSの運用能力、セルフプロデュースが上手な人が多いですね。人の考えていることを瞬時に察知する能力に長けている人も。

これらをビジネスに変換すると、広報企画や受付、秘書などで活躍できるのではないかなと思いました。マッチングする企業からのリクエストでも、そういった職種が多いですね。もちろん、一人ひとりめざしたい方向は違うので、プログラムは本人の意思に沿うように組んでいきます。オンラインのマンツーマンで受けられるので、取り組みやすいと思います。

―起業してから、後輩アイドルの相談などは増えましたか。

島田:アイドルも25歳を過ぎると、このままでいいのかなと悩む人は増えてきます。相談されることは増えましたね。最初に1時間ほどのミーティングを設けます。どういうことに悩んでいるのか、これからやりたいことはあるのか、なぜプログラムを受けようと思ったのかなど、その人のことをとにかく知ってからいろいろなプランを一緒に考えるようにしています。

私から“あなたにはこういう仕事が向いている”とは言いません。「あなたが選択をして、悔いのない人生を歩んでほしいから、きちんと自分で選んでください」と伝えます。アイドルをしていたからといって、一般社会人になってからもその経験は決して無駄にはならないと思います。アイドルをやっていたことを後悔してほしくないという思いがあるので、今もAKBグループを応援しているし、恩返しをしたいという気持ちも強いですね。最近は、俳優や子役で活躍していた方からの相談も受けるようになりました。一度社会人として働きだしたけれど、挫折してしまったという方も。

社会人になると、「アイドルだったから知らないよね、できないよね」と言われることもあります。私もそうでした。私の場合は負けず嫌いなのでそこで奮起できますが、落ち込んでしまう人もいるから、自信を持ってもらいたいんです。自信がつけば、跳ね返せることも増えます。プログラムが自信を持てるきっかけになればうれしいですね。

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セカンドキャリアを成功させるために、ファーストキャリアの骨組みから考える

―新たに、ライブ配信を職業とする「ライバー」への支援も始められたと聞いています。

島田:はい。ライバーもアイドルと同じく人気商売です。10代の子もいれば、主婦もいます。今後どうしていこうかという相談を受ける機会も増えていました。縁があって、ライバーの事務所「LIVE GO」からセカンドキャリア支援も含めて顧問もしています。まずは新しい職業でもあるライバーの土台からしっかりとした骨組みを作っていかないと、セカンドキャリアにつなげることが難しいと思うので、これから継続して支援していこうと思っています。

女性がもっと夢や目標を持ち続けられるようにサポートするのが目標

―島田さんの今後の目標は何でしょうか。

島田:会社を立ち上げた時のもう一つの目標が、女性の社会進出をサポートすることなんです。女性のライフステージは、結婚や出産などがあり、お母さんという役割が大きくなります。でも、自分の夢や目標も持ち続けてほしいんです。そのためには、働く環境や働き方を考えていきたい。手に職をつけることをもっと支援できたらと思っています。現在のアイドルのセカンドキャリアのプログラムをゆくゆくは一般の方にも受けていただけるように展開していくのが目標です。

なりたい自分、夢に向かって逆算してすべきことを書き出すことが大切

―島田さんのように将来やりたいことを実現するにはどのように目標設定すればいいと思いますか。

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島田:私の場合は、3年後、5年後になりたい自分、理想の自分像をとにかく書きます。コピー用紙の裏でもなんでも。5年後にこういう自分になっているためにはどういうスキルが必要か、お金持ちになりたいなら5年後貯金額をいくらにしたいかなどを設定して、逆算をして現在からのスケジュールを立てます。慣れないうちは半年後の目標設定でもいいと思います。そして、日頃から周りの人に自分のやりたいことを伝えるようにしました。そうすることでさまざまな情報を教えてもらえるし、実現に近づけると思います。

起業する時には、「2022年4月には1名以上の元アイドルを就職させたい」という目標を立てました。そのために、プログラムを認知してもらうにはどうすればいいかなどを考えて行動していました。

― ご自身の経験をきちんと形にできる原動力は何だと思われますか。

島田:やっぱり負けず嫌いの性格だと思います。あとは、私の考えを聞いてくれてアドバイスしてくれる人に恵まれていること今も支えてくれる人がたくさんいることが大きいと思っています。

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