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違和感があれば相手に伝える、モヤモヤはその場で解消する

―仕事をスムーズに続けていくうえでこだわっていることはありますか。

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島田:話をしていて、心の中で引っかかることがあればその場で「それはどういう意味だろう」と確認します。モヤモヤしたまま1日が終わってしまうのが嫌ですね。もちろん、言わないほうがいいだろうと直感で思うことは言わないですし、これは相手に伝えたほうがいいと思うことは仕事でもプライベートでも言います。それで誤解がとけることは多くて、解決することも多いので。

仕事を一緒にするかしないか、信用できるかどうかは、最初にお会いした時のフィーリングで判断します。少しでも違和感があればやめることも大切だと思っています。体験して失敗しないと身につかないこともありますが。私の場合、実家が旅館を営んでいるから、小さなころから親のそばでお客さまとの接し方を見てきました。そういう環境で育ってきたことが大きいのかもしれません。旅館という仕事をずっと見てきたことで、言葉遣いや人との距離感を学んだと思います。

地元、熱海の活性化、旅館業という文化で守っていきたいこと

―地元の熱海で、ご実家の旅館の若女将としての顔もお持ちですね。

島田:旅館はホテルと違って、独自の文化やマナーがあります。しかし、海外からのお客さまが増えたり、コロナ禍など時代の変化で変えていかなければいけない部分もあり、難しいと感じています。旅館としての文化は残したい、だけど時代の流れも考えなければいけない、人手不足の問題もあるなど、守りたい部分と変えていかなければならない部分があります。跡継ぎがいない店舗なども増えていて、地域全体の変化がないと進んでいかないと思っています。熱海に長く暮らしている人がこだわる部分と、外で暮らしている私などがわかることもあります。流行などの情報もシェアしながら、地域の文化として継承していくのが理想です。

―伊豆山の土石流災害の際には、クラウドファンディングで支援をされていますが、ご自身から発したのですか。

島田:はい。AKB48の選挙の際に、地元の熱海の方々が私のポスターを制作して応援してくれました。そのことを知らなくて、ファンの方から教えていただいて驚きました。すごくうれしかったんです。でも選抜に入れずに恩を返せなかったと思っていました。以来ずっといつかは恩返しをしたいと思っていたので、災害を知った時に自分の持つ力を最大限に使って何ができるだろうと考えて、クラウドファンディングで自分が発信することで、全国に拡散してもらえると思いました。おかげで目標金額以上を達成できました。

―島田さんの人生は、恩返しをすることで前向きに進んでいるんですね。

島田:そうかもしれません。お世話になった人への感謝の気持ちを忘れたら終わりだなと思っています。両親や地元の人、起業でサポートしてくれる人たちも、お世話になった人には恩返しプラス、幸せでいてほしいんです。恩返しと幸せという2つのワードは私の心の中で大きく占めています。

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取材後記

島田晴香さんの夢に向かってしっかりと目標を立てて一つずつ実現していくチカラにとても感銘を受けました。アイドル時代も、会社員時代も、そして起業家としての今も、島田さんは全力投球しています。10代ではテニスで挫折したり、会社員としてスキルがなくて悩んだりなどの壁はあっても、いつもご自身に正直に歩んできたから、支えてくれている人への感謝の気持ちや、「恩返し」という発想が生まれるのだろうと思いました。お話を伺えてとても楽しい時間でした。これからの活躍を楽しみにしています。

(プロフィール)

島田晴香さん
アイドルグループ「AKB48」の第9期生メンバー。2017年グループ卒業、芸能界を引退し、英国ロンドンへ留学。帰国後に広告代理店勤務を経て、2020年に後輩アイドルのセカンドキャリアを支援する会社「株式会社Dct」を設立。2023年10月、ライブ配信事務所「LIVE GO」の顧問に就任。職業ライバーのセカンドキャリアの支援を開始。また、地元の熱海で両親が営む「旅館 立花」の若女将として運営をサポート。熱海伊豆山の土砂災害時にはクラウドファンディングで資金を調達するなど地元への貢献度も高い。2023年11月に結婚を発表。

2024/01/16

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