矢野 |
NTTコムウェアの商品で、「これは」というものをご紹介いただけますか。 |
|
|
|
|
松尾 |
企業向けのパッケージが主な商品ですが、例えば、私どもが最も多く手がけてきたキャリア事業の分野では、企業にトータルソリューションを提供するパッケージ例で「χCarrier
Pro」(エックス・キャリア・プロ)があります。また、CRM(Customer Relationship Management)やSCM(Supply
Chain Management )などといったインターネットによるビジネスアプリケーションを使って、組織の効率を向上させる「e-Optimization」と言われるパッケージ等もあげられます。 |
|
|
|
|
矢野 |
「システムインテグレーター」という言葉がよく使われます。NTTコムウェアもそうだと考えてよいでしょうか。 |
|
|
|
|
松尾 |
お客様から注文いただいたシステムを構築して問題解決のお役に立つという意味では、我々の仕事はまさにシステムインテグレーターです。
これまでお客様が社内でやっていた業務をコンピュータやネットワークでシステム化し、その後のオペレーションをさせていただく。そういったサービスまで提供する、いわゆるアウトソーサーとしての仕事もしています。 |
|
|
矢野 |
お客様にとって最適なシステムを考え提供するだけでなく、その先のオペレーションまでする、ということですね。 |
|
|
松尾 |
ええ、私どもがNTT事業の中でしてきたのは、ネットワークのオペレーションとして監視や制御までを含んだ仕事です。NTT全体(固定電話)では6000万を越えるお客様に、例えばお客様サービスに関わる情報管理、請求書作成・発行といったこと一切を、全国規模のビジネスシステムとしてコンピュータとネットワークを使ってやってきました。昨今では、そういったサービスをするのがITの新しい流れと言われていますが、実は我々が昔からやってきたことなんですね。
|
|
|
矢野 |
NTTコムウェアが前身も含めてやってきた仕事とは、NTTという大規模企業の、言ってみれば「縁の下の力持ち」みたいなことで、それが世の中全体にとって今重要になっている。そのノウハウをNTT以外にも提供していこうとされている、という感じですね。先ほどNTT以外では後発といわれましたが、ライバルも多いですよね。 |
|
|
松尾 |
我々はチャレンジャーとしてやっていかなくてはならない、そのために最も強化しなくてはならないのが、営業力だと感じています。
9000人近い社員のほとんどがエンジニアであり、オープンなUNIX、LinuxやJAVAなどにも対応していますから、技術的にはどのようなお客様にも満足いただけるでしょう。課題はその前なのです。営業部隊を強化して、お客様を理解し、積極的に技術やポテンシャリティを提案していかなくてはならない。 |
|
|
矢野 |
技術には自信がある。これからはアグレッシブな営業戦略を展開していくことが松尾社長の構想だと。 |
|
|
松尾 |
ええ、それが一番強化しなくてはならない我々の最重要課題です。 |