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報道発表

2003.06.18

日本初、IPトラヒック制御システムを販売開始
?チケット予約、ワン切り等の影響によるIP電話網のダウンを防ぐ?

 NTTコムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア、本社:東京都港区、代表取締役社長:松尾勇二)は、IP電話網の通話の流れ(トラヒック)を自動的に監視・制御する「IPトラヒック制御システム『IP-TOS』ver.1」を7月から販売開始します。新たな通信インフラとして注目されるIP電話網で、突発的かつ同一タイミングで発生するチケット予約や「ワン切り」などの急激なトラヒック増加、輻輳(ふくそう)を適切に制御します。


【概要】
 「IP-TOS」は、「輻輳検出機能」、「トラヒック制御機能」、「異常トラヒック検出機能」で構成します。「輻輳検出機能」は、加入者単位で通話の接続状況をリアルタイムで監視し、一度に接続できる処理能力を超えるトラヒックが発生した場合、輻輳元の着信加入者を検出します(図1参照)。「トラヒック制御機能」は、検出した輻輳加入者の電話番号へ発信すると自動的に接続規制するもので、検出以外の番号への発信には影響しません(図2参照)。「異常トラヒック検出機能」は、応答前の電話切断を繰り返す、通話を目的としない着信履歴を残すだけの「ワン切り」の加入者を検出します。目的が「ワン切り」かどうかの機械的な判断は難しく、検出データを基に運用者が判断し、規制します(図3参照)。

【導入メリット】
 IP電話事業者は「IP-TOS」を利用することで、IP電話網を圧迫する無効なコールだけを規制でき、ネットワークの性能を最大限に活かした、高品質のIP電話サービスを提供できます。また、安定性の確保のために過剰なネットワーク設備をもつ必要がなく、高コストパフォーマンスの事業運営を実現します。

【システム構成】
 IP-TOSは次の4つの装置で構成されています。
1.サーバ
トラヒック測定結果にもとづき、制御、解除を判定し、トラヒック制御実行の指示を出します。
2.エージェント
トラヒックを測定します。また、サーバからの指示を受けトラヒック制御を実行します。
3.トラヒック集計サーバ
エージェントが測定した結果を収集し、輻輳やワン切りを検出します。
4.クライアント
表示や操作をする端末です。

【市場展開】
 IP電話事業、IPセントレックス事業、IPコンタクトセンタ事業者を対象に、2005年度末までにIP-TOSを中心とするIP電話品質ソリューション全体で約30億円の販売を目指します。

【開発の経緯と今後の予定】
 NTTコムウェアは、6000万加入者が利用する既存電話網のトラヒック制御システムを開発し、長年にわたりトラヒック制御のノウハウを蓄積しています。その技術とノウハウをIP電話網のトラヒック制御に応用し「IP-TOS」を開発しました。今後はIP電話サービス全体が停止に陥る可能性のあるSIPレベルでのDoS(*1)/DDoS(*2)など悪意ある攻撃を検出し、規制する機能を開発していく予定です。

【背景】
 既存の加入者電話網ではトラヒック制御システムが導入されており、輻輳により電話交換機が処理能力を越え停止したり、処理が滞って電話がかかりづらくなるなどの事態を防いでいます。現状、IP電話網ではトラヒック制御システムはなく、IP電話網が通信インフラとして成熟した場合、輻輳による社会的混乱が懸念されています。さらに、一度に多くのIP電話機を自動的に起動しダイヤルするウイルスなど、IP電話網特有の輻輳が発生する危険もあります。社会的にIP電話の導入機運が高まるなか、トラブルに対応するシステムの開発が待たれていました。

【「NETWORLD + INTEROP 2003 TOKYO」にて展示】
 NTTコムウェアは7月2日(水)?4日(金)、幕張メッセで開催される「NETWORLD + INTEROP 2003 TOKYO」に出展し、「IP-TOS」をはじめとする、VoIPトータルソリューションシリーズ「NEXIPT(ネクシプト)」を紹介します。

【用語解説】
*1:DoS(Denial of Services: サービス拒否攻撃)
ネットワークを通じた攻撃の一つ。相手のコンピュータやルータなどに不正なデータを送信して使用不能に陥らせたり、トラヒックを増大させて相手のネットワークを麻痺させる攻撃。
*2:DDoS(Distributed Denial of Service:)
複数のネットワークに分散する大量のコンピュータが一斉に特定のサーバへパケットを送出し、通信路をあふれさせて機能を停止させてしまう攻撃。実際にパケットを送るコンピュータの管理者や利用者に攻撃の意図はなく、トロイの木馬等で外部の悪意ある第三者にコンピュータを操られて、気づかないうちに攻撃に参加させられてしまうという特徴がある。




このページに掲載されている情報は、発表日時点のものです。
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あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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