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報道発表

2005.12.21

Linuxカーネル性能評価・故障解析ツール「LKST」を機能拡充、
オープンソースとして公開
?オープンソースソフトウェア・プロフェッショナル・サポートサービスを強化?

 NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:今井 郁次、以下 NTTコムウェア)は、 オープンソースソフトウェア(以下、OSS)のLinuxカーネル性能分析・故障解析ツールとして定評のある 「LKST(Linux Kernel State Tracer)」(*1)の機能拡充を実施し、さらに可視化ツール「LKSTView」を 新たに開発してソースコードを公開しました。これらの機能拡充により性能分析や故障解析の時間が大幅に 短縮されます。


開発の背景
    NTTコムウェアではLKSTを使用し、商用システムの開発・保守サポートとしてLinuxカーネルの故障解析 「オープンソースソフトウェア・プロフェッショナル・サポートサービス」を実施しています。この実績 から、更なる故障解析の時間短縮を実現するために、LKSTにカーネルのメモリ関連情報の取得機能を盛り込む 必要性を認識しており、さらに利用者からは解析データのビジュアル化についても要望がありました。
    LKSTは、2002年に日本の4社協業(IBM、NEC、富士通、日立)の成果の一つとして、研究開発し、2004年に 「独立行政法人 情報処理推進機構(IPA、理事長:藤原武平太)」(*2)が、日本OSS推進フォーラム(代表幹事: 桑原洋)の開発基盤ワーキンググループと連携し、「OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発」プロジェクト で公開したツールの一つです。2005年10月にも機能拡充されており、OSSに関わるベンダ、SIer、エンドユーザ などで広く使用されています。
開発概要
    Linuxカーネルサポートに関する課題を解決するため、以下の機能拡充と開発を実施しました。
    ・LKST:カーネルのページ情報詳細の取得/分析機能を追加
    ・LKSTView:データを可視化し、ブラウザ上でグラフ表示、データ管理が可能
    ページ確保/開放の動きやページキャッシュの検索時間等、詳細情報の分析が可能となります。また同時 に公開したLKSTViewを用いることで、グラフ作成の最適化や、ブラウザ上でのグラフ表示、データ管理が可能 となり、故障解析時間の大幅な短縮が実現します。既に、オープンソースソフトウェア・プロフェッショナル ・サポートサービスの基本ツールとして10件を超える案件に適用し、50%以上の時間短縮(例:ファイルシステ ムの入出力高負荷時の性能劣化問題の特定時間を15時間から6時間に短縮)の効果を確認しています。
    なお、開発にあたっては、VA Linux Systems Japan株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:上田哲也) との技術交流を行っており、今後も連携して機能改善、サポートを実施していきます。
ソースコードの公開
    LKSTのソースコード等は、下記サイトで公開中です。
    ◆ http://sourceforge.net/projects/lkst/
    SourceForge.netは、米国OSTG社が運営している世界最大級のオープンソースソフトウェアの開発サイトです。
用語解説
    *1:LKST(Linux Kernel State Tracer)
    LKSTはカーネルの状態遷移情報を記録するイベントトレーサです。プロセスコンテキストスイッチ、 シグナル送信、割り込み、メモリアロケーション、パケット送信など、様々なイベントでカーネル情報を 採取し分析できます。

    *2: 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
    経済産業省所轄の独立行政法人として、ソフトウェアや情報処理システムの発展及びIT人材育成を支える活動 を展開しています。また日本OSS推進フォーラムの事務局を担当しており、同フォーラムと連携して事業を実施 しています。
    ◆ http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/
    OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発」事業
    ◆ http://www.ipa.go.jp/software/open/forum/development/index.html

【参考資料】


このページに掲載されている情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、
あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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