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明日につながる基礎知識

第7回 知っているようで知らないこのワード 「プロジェクションマッピング」 ぷろじぇくしょんまっぴんぐ Projection Mapping画像 イラスト

ロンドンオリンピックの開会式や、今年9月に行われた東京駅丸の内駅舎の復元イベント「TOKYO STATION VISION」でも話題を集めた「プロジェクションマッピング(略P.M.)」。建物の窓や柱などの凹凸を、その立体に合わせ(マッピングし)て、あらかじめ制作されたCGをプロジェクターで投影。それによって建物自体が動いたり、変形したりするような錯視効果を生む映像イベントのことで、近年、急速に新しい広告手法として注目が集まっている。

日本では2010年11月に東京、明治神宮外苑の絵画館で映画『トロン・レガシー』のプレミアで初めて大規模に行われたが、歴史的な建築物に投影するこの手法は、海外ではバルセロナのサグラダファミリア、シドニーのオペラハウス、リオデジャネイロのコルコバードのキリスト像、チェコのプラハ時計台など、さまざまな都市で行われている。ビデオ作品自体を立体物に投影、照射する試みは10年以上前から「メディアアート」「ビデオインスタレーション」などとして、コンテンポラリーアートや舞台などで表現されてきた。以前は家具やオブジェなどを対象に発表されており、必ずしも大規模建築物などを対象にしているものではない。

近年、高輝度のプロジェクターの進化、コンテンツ制作ソフトの発達などにより、制作コストが下がったことで、P.M.を手掛けるクリエイターが増加。日本でもデジタルサイネージの新しい手法として広告イベントなどで、作品発表の場が増え、映像表現の新しいジャンルとして期待されている。

今月の「プロジェクションマッピング」なアーカイブス
『アイサム・ライブ
  /アモン・トビン』

世界のエレクトロニック・ミュージック・シーンに大きな影響を及ぼしてきたブラジル出身の音楽家アモン・トビン。坂本龍一やフィリップ・グラスといった現代音楽家達とのコラボレーションを果たし、今年10月に4年ぶりに発表された本作は圧倒的なP.M.のライブをDVD化。

取材編集/バーズネスト
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