
「今期はフィジビリティスタディとしての予算ですが、来期からは事業部予算として計上されますので、コスト意識を持って運営に当たってください」
「フィジー? ビリビリ? 何?」
と、言っているようでは、新しい事業の先行きは危ういと言わざるを得ない。
会議で最近よく耳にするこの「フィジビリティスタディ(feasibility study)」という言葉。「フィジビリティ(feasibility)」は英語で「実行できること」「実行できる可能性」の意味。「フィジビリティスタディ」とは、新規プロジェクトなどでの実行可能性、採算性などを調査することで、事業化採算性分析、企業化調査とも呼ばれ、FSと表記される場合もある。
一般に財務においては研究費として扱われるため、採算性が調査された上で事業化された場合は、冒頭のような発言となる。主に環境プロジェクトなどで使用されることが多かったが、最近ではICTに関連する新規プロジェクトの場で使用されることが増えつつあり、マーケティング用語としても使用され始めた。思わず、誰かが流行語化するフィジビリティスタディ?と疑ってしまう。


『AMBIENT 1 MUSIC FOR AIRPORTS/BRIAN ENO』
『AMBIENT 1 MUSIC FOR AIRPORTS/BRIAN ENO』
1978年に発表されたブライアン・イーノのアンビエントシリーズの第1弾。空港という空間を想定して作られた音源は、現代音楽家、スティーブ・ライヒの実験的な手法に影響を受けつつ、アンビエントという形で発表した名作。
