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明日につながる基礎知識

第17回 知っているようで知らないこのワード 「KPI」 けーぴーあい ケーピーアイ画像 イラスト

「オヤジ、月の売り上げを20万円上げるために、常連客を対象とした客単価アップに、セットメニューのオーダー数を上げるケーピーアイを作成してきたんだ」
「セットメニューのオーダー数の“けーぴーあい”?」
「そうだよ。ビジネスはプロセスをしっかり検証して、ゴールを明確にすることが重要なんだよ。特にウチみたいな地方の駅前店では、大幅な客数アップは見込めないから、普段の顧客の行動データを分析することで…」
「ちょっと待て!東京に就職して、やっとお盆に帰って来たと思ったら、いきなり何だ? ウチみたいなうどん屋でそんな横文字並べる前に、店の掃除でも手伝ってくれ」

「KPI」とはビジネス用語で 「Key Performance Indicator」の略。「重要業績指標」「重要業績評価指標」などと訳される。プロジェクトや仕事の目標達成のために、ビジネスの現状を測定するための指標。冒頭の会話は、単品で頼む客を減らし、セットメニューを頼む客を増やすことで、客単価を上げて、最終的に売り上げ増を達成しようというプロジェクト。「月の売り上げ20万円増」が最終目標で、「セットメニューのオーダー数」がKPIとなる。ちなみに、最終目標の指標のことは、KGI(Key Goal Indicator)と呼ぶ。

Webサイトの新規構築やゲームの開発運営において、その目的に応じアクセス解析によって、新規ユーザーを呼び込むための対策や、ゲームをより長時間プレイさせる工夫などのKPIを設定。数値を分析し、短時間で数多く改良することで、業績を急速に伸ばす企業が注目された。主にIT用語として認知が拡大したが、通常のビジネスシーンでも使用されるケースも増えつつあり、冒頭のうどん屋親子の会話のようなシーンは極端でも、あながち無い話ではない。

今月の「KPI」なアーカイブス
画像 「ジョギングシミュレーター」
「ジョギングシミュレーター」

ジョガー、ランナー用の便利ツールサイト。知らない土地に行っても、走ったルートを地図上にクリックで表示するだけで走行距離もばっちり。走行時間も入れれば平均速度や消費カロリー他も計算してくれる。本格的に大会を目指すランナーのシミュレーターとしてKPIを設定するのにも。