かしこい生き方を考える COMZINE by NTT コムウェア

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ユニバーサルデザイン 益田文和
駄菓子屋のくじに印をつける
 

いつごろから部屋の中にこれほど電気のコードが這いまわるようになったのだろうか? そもそもあのコードというものは、電気製品を使うときにプラグをコンセントに差し込んで、使い終わったら抜き取って片づけられるように考案されたものなのに、どうもそのようには使われていない。住宅の壁のコンセントは、一度に使う電気製品の台数を目安に設置されているはずだが、製品がどんどん増えたから、壁のコンセントでは間に合わない。それではとテーブルタップでしのいでいるうちに、今度はテーブルタップがどんどん増えて差し替えなくてもよくなったので、そのまま繋ぎっぱなしになってしまった。今となっては、使い終わった機器のコードを抜こうにも、駄菓子屋のくじよろしく、どのプラグがどの機器に繋がっているのか、こんがらかった長いコードを手繰って行かないと分からない。
最近の電気製品はoff状態でも微弱な待機電流が流れているものが多いので、省エネルギーへの配慮から電源を切った後、プラグをコンセントから抜くことが推奨されているが、実際にそのように実践している人は少ないようだ。いや、したくてもできないのだ。
テーブルタップにはいろいろな機器がつながっている。テレビを観終わったおばあちゃんや携帯の充電を終えた子供がプラグを抜こうとして、お父さんが使用中のパソコンのプラグを抜いてしまうというようなことも起こりかねない。こんがらかっているのはコードだけではなくて、みんなの頭の中も混線状態だ。
この「PLUGTAG」という小さなタグをプラグのそばのコードに取り付けておけば、そんな間違いは起こりにくい。識別しやすい色とシンプルなアイコンで、どのプラグがどの電気製品のものかが一目でわかる。「赤いタグが付いているプラグはパソコンだから抜かないで」などという申し合わせも問題ない。
使いにくいものや間違いやすい状況を、人々が協力して安全で使いやすくする、コミュニケーションのためデザインもユニバーサルデザインなのだ。

PLUGTAG/ ALIFEDESIGN

益田文和(ますだ・ふみかず)プロフィール

1949年

東京生まれ。

1973年

東京造形大学デザイン学科卒業

1982年〜88年

INDUSTRAL DESIGN 誌編集長を歴任

1989年

世界デザイン会議ICSID'89 NAGOYA実行委員

1991年

(株)オープンハウスを設立

1994年

国際デザインフェア'94 NAGOYAプロデューサー

1995年

Tennen Design '95 Kyotoを主催

現在

(株)オープンハウス代表取締役。近年は特にエコロジカルなデザインの研究と実践をテーマに活動している。

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