企業が抱える人材マネジメントの課題
経済がグローバル化し、国内市場が成熟するなど、多様化する経営環境で、企業にとっては業績回復・収益拡大に向けた直近の課題解決もさることながら、その状況に耐えて企業を存続させ、なおかつ収益を継続的に拡大させることも求められています。
それをやってのけるのは「人」のはずなのに、人材マネジメントがうまくいかず、次のような課題を抱えている企業も多いのではないでしょうか。
課題1:「10年後の経営を託す人材が育っていない」
昨今の変化の激しい経営環境に対応しながら、海外企業と対等に渡り合うだけの資質や素養、経験を持っている社員はどれくらいいるのでしょうか。
自社に人材が見つからず、外部経営者を招聘している企業も多くなってきています。
課題2:「社員一人ひとりの力を生かしきれていない」
社員一人ひとりの持ち味や特性を見極め、最適な職種・ポジションに配置することでマンパワーを最大化したいと思っているが、なかなか実現できないのが実情です。
自組織に必要な人材要件がわからない、どこに何をすれば必要な人材が見つかるのか、各組織で囲い込んでしまい社員の真の持ち味が発揮できていない。そんな状況に陥っていませんか。
人材マネジメント成功の秘訣
これらの課題を解決し、人材マネジメントを成功に導く秘訣は以下の3点とNTTコムウェアは考えます。
秘訣1:早期のリーダー層選抜と育成
企業の経営環境/経営戦略は年々複雑化しており、経営者に求められる能力も、それに伴って年々高度化しています。早期に候補者を選抜した上で、10年後に求められるであろう能力を見越し、計画的な育成や、多様な経験を積極的に与えていくことが必要です。
また、一度決めた候補者に固執してしまうと、せっかくの優秀な人材を見逃すこともあります。常に候補者と成り得る人材を探し続けること、また、海外拠点を多く持つ企業においては現地人材からの登用も視野に入れることが重要です。
弊社が提供する人材マネジメントソリューションでは、人材情報を履歴として蓄積することができます。その情報を活用し、業績やポテンシャルなど評価指標を設定して、人材レビューを実施することで、社員の成長や停滞の「軌跡」を確認でき、継続的な人材の育成・後任計画が可能となります。
秘訣2:適材適所を実現する仕組みづくり
経営戦略の実現にはどういった人材が必要なのか。職種やポジションに応じた人材要件の定義と、そこに至る道筋を具体化することで、企業として社員に求める姿を明らかにする、これがまず第一歩です。次に、社員一人ひとりに対して適切な次のアクション(育成、配置換え、昇格など)を取れるように、人材要件と照らし合わせて現状とのギャップを把握する必要があります。ギャップは社員本人にも自覚させることで、モチベーション向上につながります。
また、これらの情報は全組織に共有することで、今まで組織が囲い込んでいた人材が明らかになり、機動的な人材配置が加速することになります。
弊社が提供する人材マネジメントソリューションは、23ヶ国語に対応しており、人材をグローバルレベルで一元管理します。人事情報、社員のキャリアプラン、コンピテンシー、関心分野といった項目での定型検索に加え、フリーワードによる定性情報を含めた自由度の高い検索ができます。その機能を活用し、ポジションに適した人材の検索、人材に適したポジションの検索、類似したスキルを持った人材の検索などが容易にでき、適材適所の人材・ポジションを迅速に探し出すことができます。
また、社員本人が本人の関心のあるキャリアと現状のギャップを視覚的に確認することができ、効率的な人材開発を支援します。
秘訣3:最適な導入のカタチの選択
リーダー層の発掘に視点を置くのか、企業のコアとなる機動的な人材配置に的を絞るのか。企業によって課題はさまざまです。一部の業務から部分的に、また、一部の組織から先行導入し、効果・問題点を確認し見直しを実施しながら順次展開を図って行くことで、既存の業務やシステムへの影響を極力少なくすることができます。企業の置かれた状況にあわせたカタチで導入していくことが重要だと考えます。
弊社が提供する人材マネジメントソリューションは、必要な機能のみを選択することで、既存システムと共存し、部分的/段階的な導入をサポートします。また、クラウド/オンプレミス双方に対応しており、導入後の切り替えも可能です。
NTTコムウェア人材マネジメントソリューションの主な機能
- ・海外グループを含む全社での人材情報の一元管理
- ・社員一人ひとりの能力/スキルの可視化
- ・社員一人ひとりの目標/パフォーマンス管理
- ・自由度の高い検索機能
- ・必要な機能の部分的/段階的な導入