IT長者、またその人たちをゲットする女優たち、ヒルズ族、セレブ、ネット証券などなどの言葉が飛び交っています。お金や物の豊かさの追求も餓鬼地獄に落ちない程度に! ITによる心の豊かさの追求も忘れずに。それにしても本当に皆さんの作品が世相を見事に映し出してくれています。
川柳は世の現象を、人の営みをいろいろな立場になって想像して詠むという楽しみもあります。男性が女性の、高齢者が若者の、人間が動物の、人が物の……それぞれ立場を違えることによって見えてくるものが変わってくるという面白さも川柳の着眼にはあります。なるほど、今や私たちの生活では当たり前になったことでも、違う惑星の人たちから見れば地球人は何と不思議な会話方法をしているんだろうと見えることでしょう。早口のごとくキーを打っている人もいますね。さあ2006年はITによってどんな物語が生まれてくることでしょうか。
「子の夢がプロ野球からヒルズ族」 立川談幸 |