格付け・ランク付けは自分に関係する、しないにかかわらず、ついつい見入ってしまいますね。昔の人もランク付けが好きで、酒豪番付や長者番付など、「番付」というランキングを作って遊んでいたようです。
ランキングは世の中の動きや流れを知る手掛かりにもなります。ネット社会には、自分の欲する情報に対してランク付けして知らせてくれるサービスがたくさんあり、行動に指針を与えてくれます。飲食店探しでは殊のほかそうではないでしょうか。苦しいときの神頼みをランキングが解消してくれることもあるでしょう。そんなランキング情報を受け取る側の態度もさまざま。気にする人、しない人。参考にする人、頼っている人。いずれにしても過信は禁物でしょう。家庭内での父親のランクが、年を経るにつれて下がっていく。しまいにはペット以下になってしまうという揶揄（やゆ）や自虐を込めた作品が結構見られました。父親は寂しいものですね。お互いに傷をなめ合いましょう。
特選句は日本人特有の暗黙の了解によって、客観的に自分の位置や地位を知るということを教えてくれています。まさに悲喜こもごもといったところですね。さて、あなたは社会で、会社で、ご家庭で第何位？
「箸運ぶ順位を決めて食べる膳」　　立川談幸